見出し画像

【実話怪談】消えたお札

先日公開したオカルトブームに続いて。
あの当時、オカルトをネタにした雑誌がとにかく沢山あり、よくもあんなにネタがあったもんだなぁ、と今思うところではあります。
そんな中、雑誌の付録に邪気払いのお札が付いていたことがあったんだですよ。
え~付録でお札?
誰が使うって?
私が(笑)
何きっかけだったかが定かではないのですが、小学校時代の夏休みだった記憶があるので、おそらく「あなたの知らない世界」とか見て自室にお札貼ってみよう!みたいな話に友人となったんですね。
付録なのに懇切丁寧に貼る方角とかまで説明があり、友人宅と我が家、一枚ずつ自分たちの部屋に貼る事しよう、と。
すると翌朝異変が。
我が家は子供部屋に布団を敷いて子供だけで寝るパターン。
明け方、ふと目が覚め足元に気配を感じたため、見ると何やら黒っぽいものがぼんやりと。
私がその当時暗闇恐怖症だったため、部屋は小さな常夜灯が付いている状態だったので部屋の中は見渡せる。
その黒いものがゆるゆるち大きくなり、やがて大人位のサイズまでになり。
そこで私は布団をかぶり、強く目をつぶり。
数分後、おそるおそる布団から顔を出した時には、その黒いものは無くなっていた。

そして、貼っていたはずの付録のお札も無くなっていた。

翌日一緒にお札を貼ろうと話していた友人に
「ねぇあのお札、どうしたー?」と聞いたところ
「うん、部屋に貼ろうかなって思ったら、そんなの貼らないで!ってお母さんに怒られちゃって。貼ってないんだー」と。
「ふーん」とだけ言い、友人には朝方の話はせずにおくことにした。
未だに、あのお札は効力があったのか、なんだったのか判らない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?