見出し画像

査読の依頼が多い

査読をはじめて引き受けた時の記事

***
この記事を読むと、2022年にはじめての査読をしている。
そこから、2023年は6本の査読依頼があった。2024年も早々に1本。
慣れてくると一晩でおおよそのcommentが書き上がり、数日浅く読んで査読を終了している。1週間もあれば査読をきちんと終わらせるので納期を守る点では優秀である。コメントはイマイチであろう。

私への依頼は特定の研究手法に関わるものがほとんどであって、テーマとかよりも方法論の指摘に終始する。

誰がどのように推薦?もしくはEditorが選択?しているのかはよく分からないが、ハゲタカジャーナルじゃなければ、引き受けるようにしている。今の職場では論文の抄読会のようなものがないのでこういう機会にきちんと論文を読む訓練を兼ねて、査読をしている。

論文のフォーマットを理解できると論文はacceptされやすいという原則はこちら側に立つとよく分かる。逆に言えば、それが分かっていない著者がほとんどで、その辺りはReviwerに対する呪詛よりも自身の能力の問題さに気づくべきだと思う。私ごときが査読する雑誌ははじめて論文を書く人のためのところもあるので、大いにこの辺りは問題がある。

問題は、Reviewer 1はMajor revisionでReviewer 2(自分)がRejectの時は申し訳なくなる。辛かったかなと思い、今後はReviewer 1(自分)がMajor revisionにしたらReviewer 2がRejectとする。この辺りのジャッジポイントは正直よく分からない。そろそろAIがReviewerになる日も近いだろう。そうなるとジャッジは余計辛くなるんじゃないか。

以前に、EditorやReviewerは「こんなの面白くない」と判断したのに、別のReviewerが「これは掲載すべきだ!」と大プッシュしてacceptされた論文があった。これはEditorの1人に教えていただいた。「私もあの論文はだいぶ問題がありますよ、何せ2週間で0から論文にしたもので暇つぶしだったんです」と言ったら笑ってた。そういう運みたいなのもある。
こう言う査読もしてみたいなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?