見出し画像

新作『桃太郎』のアイデア大放出

その第一歩として、これまで考えたことをまとめておこうと思います。中には、僕の書いた記事にコメントしてくれた意見をもとに発想したアイデアもあります。これまでどんな意見が出たのか、その共有でもあると思ってよんでいくださればなと思います。

【#174】20211221

人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は、「新作『桃太郎』のアイデア大放出」というテーマで話していこうと思います。



☆そろそろ本格始動するよ


僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を進めています。今の時代に求められているのは「勧善懲悪」ではなく、「共生」の物語だよね~という個人的な疑問から始まったものです。


これまでは桃太郎についてインプットしたものを、雉にして、いや、記事にしてきたわけですが(笑)、そろそろ新作『桃太郎』の創作に本格的にとりかかろうと考えており、その都度、課題や意見を募りたいことを記事にして、みなさんとコメントを通じて作っていきたいなあと考えています。


その第一歩として、これまで考えたことをまとめておこうと思います。中には、僕の書いた記事にコメントしてくれた意見をもとに発想したアイデアもあります。これまでどんな意見が出たのか、その共有でもあると思ってよんでいくださればなと思います。



☆新作『桃太郎』のアイデアたち

1、テーマは「共生」。勧善懲悪の物語にしたくない。auのCMで描かれているように、共に生きていこうとする者を英雄とするのが、今の時代にふさわしいと考えたから。
2、鬼ヶ島を最後に「桃源郷」と表現したい。「桃」とひっかけることができるし、鬼ヶ島を悪いイメージのまま終わらせたくない。桃太郎と鬼とが共存する場所が鬼ヶ島にして、こういう世界が理想の場所だよねというメッセージにしたい。
3、「桃から生まれる」設定にこだわるか否か。取り入れる良い点は、童話的だし、よく知られる桃太郎がそうであるから親近感を持てる。でも、明治時代以前は若返ったおばあちゃんから生まれている。
4、上の3の話題にもつながるけど、おじいさん、おばあさんじゃなくてもいい気がする。そもそも、昔話でおじいさんおばあさんの話が多いのは、その昔、「老人はお荷物」みたいなイメージを持たれてしまう老人たちが、「棚からぼた餅」的な流れで幸せになる物語が求められていたからだそう。今別に、福祉も充実しているし、少なくとも優先的に求められる物語ではないと思う。だから、お父さん、お母さんから普通に生まれる設定でもいいのかな、と。あるいは、そもそも出生のシーンを描かなくてもいいかな、と。
5、勧善懲悪の話をやめるとなったとき、「鬼退治」という言葉を使うのには少し抵抗がある。桃太郎が鬼退治しにいくといって、旅に出るのは最適ではない気がする。まだ詳しくは決められていないけど、「鬼退治」じゃなくて「鬼ヶ島へ冒険」にいってくるとした方がいいと思った。つまり、「悪いやつを成敗しよう!」じゃなくて「どんなことが待っているか分からないから行ってみよう!」を動機にするってこと。
6、ずっと考え続けていることだけど、鬼の正体をどうするか。これまでに、鬼は何者なのか、いろいろな言及があった。普通にバケモノとして描かれもするし、外国人だったり、海賊だったり、いろんな鬼の正体がある。そもそも古代中国では死者の魂とされていたり、現在日本のある地方では神様として崇められていたりする。
 一応、今のところ考えているのは、二つ。「バケモノ」「人間」のどちらか。「バケモノ」の場合、これまでの『桃太郎』と同じように童話的な世界観を展開できる。それから、鬼が何を象徴するにしても、分かりやすいと思う。「人間」の場合、一つ読者への裏切りが生まれて、面白みがある。人間ドラマになるから、童話要素はうすれる。
7、「鬼」と「鬼ヶ島」について。村の人が、確かな事実ではなく、風の噂でそう呼んでいる風にする設定を考えている。よく分からない、理解できない人たちのことを「鬼」と呼び、彼らが住む場所を「鬼ヶ島」と呼んでいた。これは、鬼が「バケモノ」にしろ「人間」にしろ、どちらにもいえることで、奇妙な存在、理解できない存在を「鬼」と呼んでコミュニティから外すという設定にしようかなと。そうすると、桃太郎が「何が待っているか分からないけど鬼ヶ島へ冒険していこう」という旅立つ動機づけにもつながる。
8、きびだんご、いる?(笑)そもそも、きびだんごってどんなものか分かる?少なくとも、僕は実物をみたことないし、たべたこともない。今の『桃太郎』にきびだんごは必要だろうか。
9、犬、猿、雉は普通に登場させる予定。でも、鬼を人間にするなら、彼等も人間にした方がいいかなと思っている。
10、従来の桃太郎では「鬼退治」に盛り上がりがあるけど、今回、それをやめようと決めたけど、どこに盛り上がりをつくるか
11、ラストシーンは、鬼と人間(村人たち)が共生することを決める様子を描きたい。それは、新見南吉が描いたように、「みんなできびだんごを食べる」とか、「鬼ヶ島でお祭りを開く」とか、そういったアイデアが挙げられる。あるいは、桃太郎と「鬼」の子どもが遊んでいるシーンで終わる。桃をボールにして、金棒をバットにして遊んでいる様子を描くことも考えた。(果物を粗末にしているようにみえるのが少し心痛い)
12、ちなみに、「鬼」と「桃」はそれぞれ「冬」と「春」を象徴していて、その季節の移り変わりをしめし、春というおだやかな日々を迎える希望的な構図の物語と考えられており、それも意識してみたい。
13、上の12に通じるけど、「鬼」という要素から「節分」につながる。また、「桃」という要素から「ひな祭り(桃の節句)」につながる。これを一つの要素として取り入れるのも面白いかなと思ったけど、意識しすぎてとっちらかってしまうのはいやだ。
14、「鬼の目にも涙」ということわざがあるけど、鬼が涙するシーンがあったら面白そう。
15、「来年のことをいえば鬼が笑う」ということわざがあるけど、これを肯定的にとらえて、「未来の話、夢の話をすれば、鬼を笑顔にする」構図を取り入れてみるのも面白そう。
16、桃太郎の年齢をどうするか。最近の桃太郎はとっても幼く書かれているけど、昔は、成人している桃太郎もいた。
17、宝物登場させる?だとしたら、何を?そして、どんな意味を持たせる?
18、「この世に鬼なんていなくて、理解できないもの、分からないもの、知らないものに出会ったとき、人の心の中に現れる。自分の心の中の鬼を退治すれば、人は誰とでも、何とでも共生することができる」ことを一つの大きなメッセージとしたい。そうなると、「鬼」=「邪心」になる。
19、上の18をふまえると、「鬼」と呼ばれていた存在は本当の意味で鬼ではなく、本当の鬼は自分の胸のなかにひそんでいた、という展開になる。でも、これをやると「共生」が少しうすれるかも、と危惧。
20 、「童話」にするか、「小説」にするか。


☆これらのアイデアにコメントをください。


ということで、ざっと20個のアイデアや疑問などを共有しました。僕のなかでも全然まとまっていないので、これはこう思う!とか、これはこっちの方がいい!とか、コメントしてくださると嬉しいです。


気になった議題を選んでもらって、番号を添えてコメントしてくださればなと思います。


こんな感じで、僕が迷っていること、気になっていることを共有して、いただいたコメントを参考にしながら、創作していこうと思います。

これからも『桃太郎』をよろしくお願いします。



最後まで読んで下さりありがとうございました。
横山黎でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?