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言葉を贈る。そこにはプライスレスな価値がある。

――高価なものではなく、意味があるもの。その分かりやすい例が「言葉」です。言葉には値段はつかないし、売ることも買うこともない。しかし、使い方次第では、プライスレスな価値を生むことができます。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。



今回は「言葉を贈る。そこにはプライスレスな価値がある。」というテーマで話していこうと思います。



📚昨日の記事にサポートが!

昨日、僕は「誰が為にnoteを書くのか」という記事を投稿しました。誰に向けてnoteを書くのかという疑問と向き合うことで、より自分のスタイルに合ったnoteを書けるのではないかと主張した記事です。

このタイトルを設定した時点で、「この記事はそれなりに読まれるなあ」と予感していましたが、案の定、最近の記事の中では一番読まれています。



さらにある方からその記事にサポートをいただきました。最近僕がお世話になっているシェアハウス「はちとご」の管理人はやぶささんです。

昨日の記事を書くきっかけになったのも、実ははやぶささんとの会話がきっかけでした。一昨日はちとごでnoteについて談話していたんです。はやぶささん自身たまにnoteに記事を投稿する人で、僕はかれこれ2年以上毎日投稿している身ですから(途中半月くらいお休み期間はあったけど)、お互いのこだわりやnoteへの向き合い方を語り合うと盛り上がるんです。



詳しくは昨日の記事を読んでほしいんですが、はやぶささんがきっかけで昨日の記事を書くことにしたんです。そのはやぶささんからサポートをいただいたので、素直に嬉しかったんですが、特に僕の心を動かしたのはメッセージでした。

贈ってくれた言葉に、僕はささやかな喜びを感じたんです。


📚「言葉を贈る」ということ

そういえば、はやぶささんからは以前にも言葉の贈りものをいただいたことがあります。僕の誕生日プレゼントとして、裏に短歌を綴った一枚の写真を贈ってくれたんです。

その写真は、僕がはちとごで過ごすなかでいちばん心に残っている日の、いちばん心に残っている瞬間で、それを贈り物として選ぶセンスに脱帽ですし、そこに添えられた短歌も僕好みの秀逸なものでした。そもそも言葉の贈り物をしてくるあたり、僕のことを分かってくれているなあと嬉しくなったものです。



僕は高額のプレゼントには興味が無くて、自分が贈るときも自分が贈られるときも、「個性」「付加価値」という言葉が頭をよぎります。高いお金を払っても買うことができないものに、僕は価値を見出しがちなんです。

ブランドものを贈るよりも、自分でブランドをつくって固有の価値を乗せたものを贈る方が良い。他人からすれば価値のないものでも、自分や贈る相手にとってはとても価値のあるもので、贈るにしろ贈られるにしろそういう贈り物をする文化が広がっていくといいなと密かに思っています。

きっと本当に価値があるのは、どんなにお金を払っても手に入れられない価値。だからこそ、贈り物をするときも、値段の高いものではなく、意味の深いものを渡す方が価値があるといえるのではないでしょうか。


📚プライスレスな言葉の価値

高価なものではなく、意味があるもの。その分かりやすい例が「言葉」です。言葉には値段はつかないし、売ることも買うこともない。しかし、使い方次第では、プライスレスな価値を生むことができます。

昨日はやぶささんからのサポートもそう。サポート額は500円と決して高い金額ではありませんが、それよりも僕が価値を見出したのはさっきも触れたように「言葉」でした。全部は公開しないけれど、「こういう考えさせてくれる内容って重くて良いよねえ」とのことでした。誰かの考える契機になったことは喜ばしいことです。僕はステキなギフトをもらった気がしました。



そういえば一昨日、バイトの後輩に僕の小説『Message』をプレゼントしました。その子が少し前に誕生日で、なおかつ僕の本に興味を持ってくれていたので。

『Message』は、「110」というダイイングメッセージの謎を解いていく物語です。ダイイングメッセージって犯人の名前を書く文化があるけれど、人生最後なんだから本当に伝えたいことを伝えたい人に伝えるべきだよねという気付きから生まれた作品なんです。

つまり、「110」は、遺した本人が本当に伝えたかった人生最後のメッセージというわけです。

ちなみに、それは『Message』を読んでくれる全ての読者に向けた僕からのメッセージでもあって、作品を届ける度に、僕は「110」を贈っているんです。まだ読まれていない方は何のこっちゃ分からないと思いますが、僕からの大切な大切なメッセージです。

そう、だから、誕生日プレゼントとして『Message』を渡したけれど、僕は1000円分のギフトを贈ったというより、「110」という言葉を贈ったという意識の方が強いんですよね。そっちの方が価値があると信じているし、きっと後輩もプライスレスな価値を感じてくれるはず。

「お金」よりも「言葉」を受け取った方がきっと感情は動くし、いつまでも心に残り続けると思います。改めて、言葉を贈る意義について考えさせられたよという話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20231002 横山黎



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