見出し画像

小説を書き上げたら時間を置け!

――時間を置いて読み返すことで、書き上げたときよりも「読者」に近い状態で読めるため、より客観視できるわけです。


【#249】20220306


人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は、「小説を書き上げたら時間を置け!」というテーマで話していこうと思います。


☆できたら時間を置け!


昨日は「小説を書き上げたら人に読ませろ」という話をしました。自分じゃ気付けないことに気付けるから、小説を書き上げたらフラットな状態の誰かに読ませた方が良いよねという記事でした。


今回は「時間を置け!」です。


小説を書き上げたらそこで終わりではありません。昔の自分に言ってやりたいです。「書き上げたらそれで終わりじゃねえぞ!」ってことを。
#書き上げたら満足していたあの頃



書き上げた小説は必ず粗削り。磨く作業が必要です。


良いものができた!と作品に光を感じることでしょう。疲れた目はピントがずれているため、めちゃくちゃ輝いているように見えます。


しかし、一晩おいてもう一度見直してみてください。粗削りだったことに気が付くと思います。光っているのはその一部で、近くで見てみるとごつかったりします。遠くから見ると光っているけど、近くで見るとクレーターが目立つ月肌みたいに。


日を置いて、もう一度読み直して、ちゃんと磨く。

それが作品をさらに光らせる術というわけです。



☆数日置いてから気付いたこと


僕はこれまで「初恋」をテーマにした物語を書いていました。

親友から「ここおかしくね?」と指摘をもらったのは28日の昼のこと。その後、自分でもまた何度か読んでみて、その日の夕方に完成したつもりでした。


しかし、夜にもう一度読んだら、「あれ、ここ誤字が……」とか「あと一文、ここに入れたいなあ」とか、気になる点がいくつか出てきました。


さらにさらに。


次の日読み返したら、また直したい箇所が出てきて、その次の日読んだら……その繰り返しでした。



そんなこんなで昨日のことです。



当初書こうと思っていたことを取りこぼしていることに気付きました。「そういえば、あのこと語ってないじゃん」と気付き、慌てて付けたしました。



時間を置いて読み返すことで、書き上げたときよりも「読者」に近い状態で読めるため、より客観視できるわけです。

昔自分が書いた作品を読んでみると、どんどん粗を見つけられるじゃないですか。「なんで、こんなミスしてんの?」とか「いや、こう表現するでしょ」とか。それに気付けるのって、その作品を、「自分の作品」と思わなくなっているからです。良い意味で。

時間を置いたからこそ、あの日の粗が目立って見えるのです。

そもそも僕の執筆スキルに問題があるのかもしれませんが(笑)、読み返して書き直す度によりよいものに仕上がっていくのを目にすると、やっぱり時間を置いてから読み返すことって大切だなあと思いました。


☆締め切り直前にがんばるな!


今回のことを受けて、思うことは一つです。

「締め切り直前にがんばるな!」


書き上げることに夢中になって、磨き上げることを疎かにしてはいけません。締め切り直前になって、「あと10枚書かなきゃ!」は言語道断。それで完成したとて、磨き上げる時間がもう残っていません。


確かに、締め切り直前になって力が湧くことはあります。火事場の馬鹿力ってやつです。でも、それは焦燥や強制力によって突き動かされているだけで、頑張ったからといっていいものができるとは限りません。



磨き上げるときに必要なのは、「客観」「落ち着いた心」


この2つを持つためには、書き上げてから時間を置くことが求められます。書き上げたときは、ライターズハイになっていて、正確な判断はできないでしょうからね。
#ライターズハイって何w


「客観」は、誰かに読んでもらえば済む話ですから、昨日語った通り、誰かに読ませることも忘れてはいけません。



昨日、今日の記事をまとめます。

・「小説の完成」=「書き上げる」+「磨き上げる」

・「磨き上げる」=「誰かに読んでもらう」+「時間を置いて読み直す」



☆おしらせ



僕は今、小説『メッセージ』をnoteのサークルで共同創作するという企画を進めています。みなさんから意見をいただきながら、kindle出版に向けてよりよい作品に仕上げていきます。興味を持たれた方は、是非、ご参加ください。今なら無料招待できますので、お金はかかりません(笑)


小説『メッセージ』はこちらから!
成人の日に「110」という血文字を遺して亡くなった青年の話です。


最後まで読んで下さりありがとうございました。
横山黎でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?