見出し画像

ラポール形成

4月から、息子(特別支援学校小学部6年生)が利用する放課後等デイサービス2つのうち、1つを変えました。
新しく利用することになった事業所の方に、早くも慣れて、学校から事業所への引き渡しもスムーズと聞いています。
ところが、変えていない方の事業所。
小学1年生から利用している方で、学校から事業所への引き渡し時に、時間がかかっていると、学校担任から聞きました。

行ってしまえば嫌ではないけど、行くのが楽しみでないのでしょうか?

その事業所で、私も信頼していて、息子も一番好きだったと思われる先生(男性の児童指導員)が3月末に退職されました。そのことにより、その事業所はほとんどが女性の先生になったのです。
お便りで職員紹介の写真を見ても、私でも、顔と名前がなかなか覚えられず、どの先生も同じように見えてしまいます。
(今は、マスク着用しているから、余計に見分けがつきにくいというのもあります)

また、その事業所では個別の課題学習を依頼しているので、息子は「お勉強」が嫌なのかもしれません。
(親としては、いろいろ取り組んでもらい、成果もあるようで有難いのですが)

「先生たち、ひとりひとりとラポール形成ができていないのだろうなぁ」と、思いました。
改めて、ラポール形成について検索してみたら、深い内容でした。

私が知的障害児入所施設で児童指導員として採用された24年前の4月。
利用児さん(20歳を超えていた女性)に、突然、腕を噛まれてしまうことがありました。痛みとショックで、採用ひと月も経たないうちなのに、早くも後悔。
「なぜ、噛まれてしまったのか?」全くわからなかったのです。未熟過ぎて、先輩職員たちに噛まれた報告も、相談もできませんでした。
でも、「なぜ、噛まれてしまったのか?」を知るために、その利用児さんのことをもっと知って、仲良くできるようになろう!と、奮起。
彼女の好きな童謡を一緒に歌うことを始めました。

「お互いを知る、安心感を持つ➡︎ラポール形成」のための取り組みだったと言えるでしょう。
そして、「なぜ、噛まれてしまったのか?」、私の腕を噛んだときの彼女の不安な気持ちを想像できるようになりました。

息子が行き渋り行動をするようになった放課後等デイサービスの先生方に、この「ラポール形成」を意識してもらうと良いのかもしれません。

しばらくの間、課題学習を息子の好きな身体遊びに変更してもらうことにしようと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?