北欧フェミニズム入門

北欧語の翻訳者枇谷玲子です。北欧の書籍について書きます。 https://twitte…

北欧フェミニズム入門

北欧語の翻訳者枇谷玲子です。北欧の書籍について書きます。 https://twitter.com/trylleringen https://www.huffingtonpost.jp/author/reiko-hidani/ http://reikohidani.net/

マガジン

  • お仕事報告(北欧語翻訳者枇谷玲子)

  • 北欧語翻訳者の読書日記(雑記)

    北欧語翻訳者の枇谷玲子の読書記録。

  • 北欧式パートナーシップのすすめ 愛すること愛されること

    2021年3月原書房より刊行『北欧式パートナーシップのすすめ 愛すること愛されること』の情報をアップしていきます。  Facebookページもございます。 https://www.facebook.com/aaelskeogblielsketjapansk/

  • シジュウカラとアオガラの秘密の生活読書日記

  • 北欧本屋入門――トーヴェとともに

    北欧の出版業界についての情報をまとめたZINE、『北欧本屋入門』の原稿。トーヴェとともに、という副題は、このZINEが出版業界入門であると同時に、北欧の文学、北欧の秘宝、トーヴェ・ディトレウセンを紹介するZINEでもあるからです。

最近の記事

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#文フリ東京 #文学フリマ 北欧フェミニズム入門、紙版通販しています。

2019年11月24日文学フリマ東京で販売した北欧フェミニズム入門、紙版、通販しています。 https://booth.pm/ja/items/1697358 note版とは一致してない部分もありますので、目次をお確かめください。北欧のフェミニズム書籍のブックガイドです。出版翻訳の仕事について、本の仕事で身を立てる難しさについても書いています。 (目次) はじめに 翻訳は主婦の小遣い稼ぎ? 第1部 フェミニズム運動が求めてきた権利1 教育を受け、職を持ち、自分でお金

    • 2021年を振り返って

       2021年が終わろうとしています。  今年を振り返って。 春 コワークで仕事しはじめことで、不調をきたしていたメンタルがめきめきと回復。 エトセトラ・ブックスさんに寄稿。Tove Ditlevsenについて書きました。 さらば青春の光にはまる。ライブにも行きました。(以下は少し前の講演ですが好きなコント) 『北欧式パートナーシップのすすめ:愛すること愛されること』(原書房) https://note.com/reikohidani/m/m952d47b6d83

      • 73.地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと、お薦めの問い

        『地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと』で特に面白い問いとその答えを紹介させてください。 それは「人類の歴史で最も大きな発明は何?」という問いとその答えです。時計も地球も印刷機もインターネットも、どれも偉大な発明です。 答えはひとつではありませんが、著者のお気に入りの答えは 鏡です。 鏡もガラスもなかった時代は、水面などに自分の姿をちょっぴり映す時ぐらいしか、自分の姿を見る手段はありませんでした。鏡の登場により、どうしたら他の人より美しくなれるだろう? と他者と

        • 北欧語翻訳者の読書日記『ウナギが故郷に帰るとき』

          『ウナギが故郷に帰るとき』めちゃくちゃ面白かったです。読み終わっちゃったのが切ないぐらい。 お父さんとの回顧録とウナギをめぐる謎探求の歴史が最後、こう繋るのか〜、してやられた〜、とうならされました。2つを繋ぐキーワードは、意識と謎です。 文章めちゃ上手いです。パトリック・スヴェンソン! (好きだった文章) ●ウナギは父さんの好物でもあった。・・・・・・皮を剥いできれいに洗ったウナギを、母さんが一〇センチぐらいの大きさに切って、塩ひとつまみと胡椒で下味をつけパン粉をまぶし、

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          北欧語翻訳者読書日記――『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

           『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』素晴らしい本でした。  著者のミア・カンキマキさんとヨーロッパ文芸フェスティバルのパーティーでお話して以来、邦訳が出るのを大変楽しみにしていました。 (印象的だった言葉) ●(清少納言の作品は)平安時代によくある文章スタイルではない。それは(中略)紫式部の『源氏物語』のような物語ではない。(中略)日本人研究者が一八〇〇年代に随筆というジャンルを考えついて、死後、ようやくあなたはその第一人者に名づけられた。現代の研究者たちの中

          北欧語翻訳者読書日記――『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

          新刊が出ます

           新刊が出ます。『地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと』(ラース・ヘンリク・オーゴード 著 枇谷玲子 訳 晶文社)。 高橋書店さんから出ているなぜ? どうして? のシリーズが好きな人達にもお勧めです。本への思いをブログにまとめました。ぜひご覧ください!

          北欧語翻訳者の最近の読書

            最近の読書記録。  切ないニュースを契機に、頭の中はフリッパーズ・ギター。フリッパーズの詩に若い頃出会っていなかったら、海外文学を訳したいとは思っていなかったかもしれません。アルバムを作って世の中に送り出すことの素晴らしさを、彼らの作品そのものや、音楽雑誌のインタビューに垣間見たことで、自分も、ものを作る仕事をしたいと思ったものです(翻訳者は、自分で作るというよりできている作品を別の言語に置き換えるのだけれど)。よい作品を精魂込めて作ることが、人生の意味のひとつだと今で

          北欧語翻訳者の最近の読書

          最近の読書

          最近の読書。 中2の娘が、将来つきたい職業についてパソコンでレポートを書いていたのもあり、働くことについての本が多目です。 中学校で一人一台パソコンが支給されました。 一番のお気に入りは『おれはシュモクザメ』。何回読み聞かせても面白くて、5歳の息子とゲラゲラ笑ってしまう。片平直樹さんの日本語のリズムがひとつひとついちいち面白くて。 結構激しいアスレチックもできるようになってきた息子。 面白くて、笑える絵本が好きです。最近はお友達と公園に行くのが楽しみな息子。親ばかり

          『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)原書6刷、1万7000部突破

          『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)の原書の発行が、6刷、1万7000部に達したようです。ノルウェーの人口はわずか約532万人。1万7000部を日本の人口に換算すると、およそ40万部にあたります。 https://m.facebook.com/photo.php?fbid=10223498479082808&id=1613731818&set=a.1152896155273&source=57

          『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)原書6刷、1万7000部突破

          『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』が発売されます

           2017年3月震えながら書いたブログで少し触れた『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』の邦訳がようやく出ます。どうぞご支援の程お願いします。

          『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』が発売されます

          文フリ東京テ21

          明日文学フリマで、寄稿した本の店番のお手伝いをします。テ21、めずらしい生きものです。北欧フェミニズム入門も少し売ります。いらっしゃる方いたらよろしくお願いします。 #文フリ #文学フリマ

          母の日のプレゼントにぜひ! 絵本『My Child わたしの子』発売

           72冊目の訳書が刊行されました。母の日のプレゼントにオススメです。 『My Child わたしの子』ヒルデ・ハーゲルップ作、クリスティン・ローシフト絵、ひだにれいこ訳、英治出版、2021年 ↑ 朝霞CHIENOWA BOOKSTOREにて。ありがとうございます。 この本との出会い: 動画: どうぞよろしくお願いします!

          母の日のプレゼントにぜひ! 絵本『My Child わたしの子』発売

          北欧フェミニズム入門引き続き発売中です

          (定期投稿) 北欧フェミニズム入門(2019年11月24日文学フリマ東京) | hokuoufeminism https://booth.pm/ja/items/1697358 北欧のフェミニズム書籍のブックガイド。 出版翻訳の仕事について、本の仕事で身を立てる難しさについても書いています。 どうぞよろしくお願いします。

          北欧フェミニズム入門引き続き発売中です

          『キッチン・コンフィデンシャル』――こんな翻訳者になりたい!

           先日、マルジナリア書店さんに初めて行き、素敵な本にたくさん巡り会えました。  そのうち、今読んでいるのは『キッチン・コンフィデンシャル』(アンソニー・ボーデイン作、野中邦子訳、土曜社)  クールな訳文に、胸の鼓動が止まらないのです。翻訳者は野中邦子さん。こんな翻訳者になりたいと久々に胸を熱くさせる。嬉しくて嬉しくて仕方ない、そんな読書体験。スペシャル・リコメンドです!  こんなYoutube動画を見付けました。ご参考まで。青山ブックセンターさん。やっぱりいい本は書店員

          『キッチン・コンフィデンシャル』――こんな翻訳者になりたい!

          普段ワンオペ育児でも、家事をしてくれた夫に、お礼を言うべき?  ノルウェーのカップル・カウンセラーに相談してみた

            日本の女性達の悩み​ YAHOO! 知恵袋で、こんな相談がされているのを見かけました。 夫が家事をしてくれたらお礼を言うべき?  『北欧式パートナーシップのすすめ』の作者でノルウェーのカップル・カウンセラーであるビョルク・マテアスダッテルさんに、同じ質問をしてみました。日本の女性達のおかれている状況の違いを説明した上で。 「ワンオペ育児、家事に追われる日本の多くの女性達も、ノルウェーの人達と同じように、夫が家事をしてくれたらお礼を言うべきでしょうか?」 著者の答え

          普段ワンオペ育児でも、家事をしてくれた夫に、お礼を言うべき?  ノルウェーのカップル・カウンセラーに相談してみた

          夫婦/カップルが対等であるというのは、同じだけ稼いでいるとか、同じ役割を負うとかいった意味ではなく、互いを同じだけ尊重すること(『北欧式パートナーシップのすすめ』)

          作者紹介――熟練のカップル・セラピスト  3月27日に原書房より発売された『北欧式パートナーシップのすすめ 愛すること、愛されること』の内容をご紹介させてください。​  この本は元々ノルウェーで2017年に出版された作品の邦訳です。  作者は、ノルウェーで一番人気の夫婦カウンセラーの1人であるビョルク・マテアスダッテルという女性作家です。本作が2017年にノルウェーで出版された時のプロモーションビデオを以下で観ることができます。  作者はこのビデオの中で、「私はビョ

          夫婦/カップルが対等であるというのは、同じだけ稼いでいるとか、同じ役割を負うとかいった意味ではなく、互いを同じだけ尊重すること(『北欧式パートナーシップのすすめ』)