北欧フェミニズム入門

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北欧フェミニズム入門

北欧語の翻訳者枇谷玲子です。北欧の書籍について書きます。 https://twitter.com/trylleringen https://www.huffingtonpost.jp/author/reiko-hidani/ http://reikohidani.net/

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  • お仕事報告(北欧語翻訳者枇谷玲子)

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    北欧の出版業界についての情報をまとめたZINE、『北欧本屋入門』の原稿。トーヴェとともに、という副題は、このZINEが出版業界入門であると同時に、北欧の文学、北欧の秘宝、トーヴェ・ディトレウセンを紹介するZINEでもあるからです。

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 72冊目の訳書が刊行されました。母の日のプレゼントにオススメです。 『My Child わたしの子』ヒルデ・ハーゲルップ作、クリスティン・ローシフト絵、ひだにれいこ訳、…

北欧フェミニズム入門引き続き発売中です

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#文フリ東京 #文学フリマ 北欧フェミニズム入門、紙版通販しています。

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2019年11月24日文学フリマ東京で販売した北欧フェミニズム入門、紙版、通販しています。

https://booth.pm/ja/items/1697358

note版とは一致してない部分もありますので、目次をお確かめください。北欧のフェミニズム書籍のブックガイドです。出版翻訳の仕事について、本の仕事で身を立てる難しさについても書いています。

(目次)

はじめに 翻訳は主婦の小遣い稼ぎ?

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2021年を振り返って

2021年を振り返って

 2021年が終わろうとしています。

 今年を振り返って。



コワークで仕事しはじめことで、不調をきたしていたメンタルがめきめきと回復。

エトセトラ・ブックスさんに寄稿。Tove Ditlevsenについて書きました。

さらば青春の光にはまる。ライブにも行きました。(以下は少し前の講演ですが好きなコント)

『北欧式パートナーシップのすすめ:愛すること愛されること』(原書房)

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73.地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと、お薦めの問い

73.地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと、お薦めの問い

『地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと』で特に面白い問いとその答えを紹介させてください。

それは「人類の歴史で最も大きな発明は何?」という問いとその答えです。時計も地球も印刷機もインターネットも、どれも偉大な発明です。

答えはひとつではありませんが、著者のお気に入りの答えは 鏡です。

鏡もガラスもなかった時代は、水面などに自分の姿をちょっぴり映す時ぐらいしか、自分の姿を見る手段はあり

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北欧語翻訳者の読書日記『ウナギが故郷に帰るとき』

北欧語翻訳者の読書日記『ウナギが故郷に帰るとき』

『ウナギが故郷に帰るとき』めちゃくちゃ面白かったです。読み終わっちゃったのが切ないぐらい。

お父さんとの回顧録とウナギをめぐる謎探求の歴史が最後、こう繋るのか〜、してやられた〜、とうならされました。2つを繋ぐキーワードは、意識と謎です。
文章めちゃ上手いです。パトリック・スヴェンソン!

(好きだった文章)
●ウナギは父さんの好物でもあった。・・・・・・皮を剥いできれいに洗ったウナギを、母さんが

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北欧語翻訳者読書日記――『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

北欧語翻訳者読書日記――『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』素晴らしい本でした。

 著者のミア・カンキマキさんとヨーロッパ文芸フェスティバルのパーティーでお話して以来、邦訳が出るのを大変楽しみにしていました。

(印象的だった言葉)

●(清少納言の作品は)平安時代によくある文章スタイルではない。それは(中略)紫式部の『源氏物語』のような物語ではない。(中略)日本人研究者が一八〇〇年代に随筆というジャンルを考

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新刊が出ます

新刊が出ます

 新刊が出ます。『地球で暮らすきみたちに知ってほしい50のこと』(ラース・ヘンリク・オーゴード 著 枇谷玲子 訳 晶文社)。

高橋書店さんから出ているなぜ? どうして? のシリーズが好きな人達にもお勧めです。本への思いをブログにまとめました。ぜひご覧ください!

北欧語翻訳者の最近の読書

北欧語翻訳者の最近の読書

  最近の読書記録。

 切ないニュースを契機に、頭の中はフリッパーズ・ギター。フリッパーズの詩に若い頃出会っていなかったら、海外文学を訳したいとは思っていなかったかもしれません。アルバムを作って世の中に送り出すことの素晴らしさを、彼らの作品そのものや、音楽雑誌のインタビューに垣間見たことで、自分も、ものを作る仕事をしたいと思ったものです(翻訳者は、自分で作るというよりできている作品を別の言語に置

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最近の読書

最近の読書

最近の読書。

中2の娘が、将来つきたい職業についてパソコンでレポートを書いていたのもあり、働くことについての本が多目です。

中学校で一人一台パソコンが支給されました。

一番のお気に入りは『おれはシュモクザメ』。何回読み聞かせても面白くて、5歳の息子とゲラゲラ笑ってしまう。片平直樹さんの日本語のリズムがひとつひとついちいち面白くて。

結構激しいアスレチックもできるようになってきた息子。

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『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)原書6刷、1万7000部突破

『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)原書6刷、1万7000部突破

『北欧式パートナーシップのすすめ』(原書房)の原書の発行が、6刷、1万7000部に達したようです。ノルウェーの人口はわずか約532万人。1万7000部を日本の人口に換算すると、およそ40万部にあたります。

https://m.facebook.com/photo.php?fbid=10223498479082808&id=1613731818&set=a.1152896155273&source

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『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』が発売されます

『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』が発売されます

 2017年3月震えながら書いたブログで少し触れた『私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実』の邦訳がようやく出ます。どうぞご支援の程お願いします。

文フリ東京テ21

文フリ東京テ21

明日文学フリマで、寄稿した本の店番のお手伝いをします。テ21、めずらしい生きものです。北欧フェミニズム入門も少し売ります。いらっしゃる方いたらよろしくお願いします。 #文フリ #文学フリマ

母の日のプレゼントにぜひ! 絵本『My Child わたしの子』発売

母の日のプレゼントにぜひ! 絵本『My Child わたしの子』発売

 72冊目の訳書が刊行されました。母の日のプレゼントにオススメです。

『My Child わたしの子』ヒルデ・ハーゲルップ作、クリスティン・ローシフト絵、ひだにれいこ訳、英治出版、2021年

↑ 朝霞CHIENOWA BOOKSTOREにて。ありがとうございます。

この本との出会い:

動画:

どうぞよろしくお願いします!

北欧フェミニズム入門引き続き発売中です

北欧フェミニズム入門引き続き発売中です

(定期投稿)

北欧フェミニズム入門(2019年11月24日文学フリマ東京) | hokuoufeminism
https://booth.pm/ja/items/1697358

北欧のフェミニズム書籍のブックガイド。

出版翻訳の仕事について、本の仕事で身を立てる難しさについても書いています。

どうぞよろしくお願いします。

『キッチン・コンフィデンシャル』――こんな翻訳者になりたい!

『キッチン・コンフィデンシャル』――こんな翻訳者になりたい!

 先日、マルジナリア書店さんに初めて行き、素敵な本にたくさん巡り会えました。

 そのうち、今読んでいるのは『キッチン・コンフィデンシャル』(アンソニー・ボーデイン作、野中邦子訳、土曜社)

 クールな訳文に、胸の鼓動が止まらないのです。翻訳者は野中邦子さん。こんな翻訳者になりたいと久々に胸を熱くさせる。嬉しくて嬉しくて仕方ない、そんな読書体験。スペシャル・リコメンドです!

 こんなYoutub

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普段ワンオペ育児でも、家事をしてくれた夫に、お礼を言うべき?     ノルウェーのカップル・カウンセラーに相談してみた

普段ワンオペ育児でも、家事をしてくれた夫に、お礼を言うべき?  ノルウェーのカップル・カウンセラーに相談してみた

 

日本の女性達の悩み​ YAHOO! 知恵袋で、こんな相談がされているのを見かけました。

夫が家事をしてくれたらお礼を言うべき?
 『北欧式パートナーシップのすすめ』の作者でノルウェーのカップル・カウンセラーであるビョルク・マテアスダッテルさんに、同じ質問をしてみました。日本の女性達のおかれている状況の違いを説明した上で。

「ワンオペ育児、家事に追われる日本の多くの女性達も、ノルウェーの人

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夫婦/カップルが対等であるというのは、同じだけ稼いでいるとか、同じ役割を負うとかいった意味ではなく、互いを同じだけ尊重すること(『北欧式パートナーシップのすすめ』)

夫婦/カップルが対等であるというのは、同じだけ稼いでいるとか、同じ役割を負うとかいった意味ではなく、互いを同じだけ尊重すること(『北欧式パートナーシップのすすめ』)



作者紹介――熟練のカップル・セラピスト

 3月27日に原書房より発売された『北欧式パートナーシップのすすめ 愛すること、愛されること』の内容をご紹介させてください。​
 この本は元々ノルウェーで2017年に出版された作品の邦訳です。

 作者は、ノルウェーで一番人気の夫婦カウンセラーの1人であるビョルク・マテアスダッテルという女性作家です。本作が2017年にノルウェーで出版された時のプロモー

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