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P.F.ドラッカーから学ぶマネジメント

皆様こんにちわ。ここ最近ビジネスに関する記事を何本か書かせていただいておりましたが、今日はその本質とも言えるべき記事を書かせていただきます。日々仕事に取り組む中で迷いや悩みは必ずあります。「思ったようにモノが売れないな〜」や「組織がうまく機能していないな〜」誰しもがそれぞれ課題を抱えていることと思います。私もその一人です。そんな時私が必ず立ち返る場所がここです。ドラッカーのマネジメント論です。

経営学者ピータードラッカーが書いた【マネジメント】は世界で最も読まれているマネジメントの本で経営学の古典でもあります。

世界中の多くの会社が取り入れているマネジメント論ですが、多くのことが書かれており、まさに名著中の名著と言われております。私も定期的のここに立ち返ることで自分のあるべき姿を常に模索しております。今日はその一部を紹介させていただきます。

マネジメント本質編

①結果を出すための二つの目標

■マーケティングとはお客様は”何を買いたいのか”を考えるということ
■イノベーションとは新しい満足を生み出して、よりよい物やサービスを創造すること

そのためには何かを捨て、何かに絞り込み創造する必要があります。 古いものを捨てることで自然に新しいものを生み出さないといけない環境になります。今提供している物やサービスはずっとこのまま続かないと考え破壊と創造を行います。

②マネジメントのキーワードとなる三つのポイント

1.マネジメントの目的は成果を出すこと
間違えてはいけないのは成果とは利益を最大化することではなくお客様を満足させることであるということです。結果的に利益が上がります利益だけを追うのではなくバランスよく利益を追求します。

2.マネジメントに必要なたったひとつのセンスは真摯さ
真摯さだけは絶対に必要な条件であり、これがマネージャーに必要な資質なのだそうです。またこの真摯さは後から学ぶことができないもので真摯な人を選ぶしかないとのことです。真摯さとはひたむきさ、誠実さ、別の言葉で言うと正直、気高さ、裏表なくとも言えるかもしれません。心を中心にして自分を律し行動できる人と解釈するといいかもしれません。

3.事業の目的はたった一つの”顧客の創造”
企業が目的と使命を果たすために必要なこと、それは”顧客の創造”です。つまりお客様を創り続けましょうと言うことです。それが会社が生き残る唯一の方法なのです。目標を達成したらすぐ次の準備をスタートしなければなりません。

③マネジメント三つの役割について

1.特有の目的と使命を果たす
2.働く人を活かし成果を上げる
3.社会問題に貢献特有の目的と使命を果たす

その企業特有の目的と使命を明確にする。働く人を活かし、成果を上げる働く人を活かせるような環境を整えることが必要とのことです。社会問題に貢献、個人や会社だけではなく社会に有害となることのないように社会貢献が必要とも言われています。

マネジメント実践編

事業の定義を決める

”自身の事業は何か”を自分の視点からではなくお客様と市場の視点から考えないといけません。お客様は誰かという質問によって事業の定義が決まります。ちなみにお客様とは消費者だけではなく代理店など中間業者も含みます。もしドラの場合高校野球の顧客はと言うとお金儲けが目的ではないためお客は球場の観客ではなく保護者学校野球連盟野球部員など高校野球に関わる全ての人となります。そして野球部の定義は”感動”と位置づけられていました。

その事業は何なのかを再考してみます。私達の授業は何かをほとんどの人は答えられないと言います。ドラッカーはわかりきった答えが正しいことはほとんどないと言います。今の事業が何かを深く考えることが大切であると書かれています。なぜならば企業が売っていると考えているものをお客が実際に買っていることは稀だからそうです。例えば波状寸前だった車で有名なキャデラックの復活は誰が顧客なのかを明確にしたことにあります。つまり顧客が欲しているのは車としての輸送手段ではなく、ステータスを欲している人だと位置付けたのです。ちなみにアマゾン創業者の今日商品を売ってお金を頂いてるのではなく、商品を買う時の手間を省くビジネスと言っています。さて、あなたの事業は本当は何でしょうか。

働きがいを作る三つの条件

①生産的な仕事

セルフマネジメントによる目標管理の最大の利点は自らの仕事ぶりをマネジメントすることです。目標管理には三つのポイントがあります。

1.個人の目標は組織全体の目標から引き出したもので作成

2.短期的、長期的な視点から作成

3.組織への貢献によって規定する

②自らの成果フィードバック情報を与えること

自己管理ができるよう自らの成果についてフィードバック情報を与えます。いわゆる PDCAサイクルです。計画を立て計画を実行し計画と実績の差異を見、次の計画に反省を生かします。

③継続学習

肉体労働と同様に事務労働にも必要です。知識労働にはさらに継続学習が必要です。

その他大事なこと

経営資源と生産性です。良質の人材と資金なしでは企業は継続できません。やらないで良い仕事はやらなくていい。誰も聞いていない会議は開かない。誰も読まない報告書は欠かせない。誰に情報を共有しないといけないかを明確にすることも大事です。例えば会議の議題、詳細情報を全社に投げ、関係のある関心のある人だけ会議に参加してもらうなどが挙げられます。

全てのマネージャーに共通する五つの仕事

①目標の設定

②組織する

③動機付けとコミュニケーションを図る

④成果を評価測定する

⑤自らを含めて人材開発する

成果中心で考える。又、優れているほど多くの間違いを犯し、新しいことを試みるということ、そして凡人から強みを引き出し、他のものの助けとできるか否かが組織の良否を決定する。知りながら害をなすな。知っておきながら悪いことをしてはいけないということです。奥が深く身に沁みる言葉です。

まとめ

時代は毎日変化しております。10年前には考えられなかった世界が今現実になっています。そして10年後にはおそらく今の時点では考えられないような世界になっていることでしょう。

そんな中、このドラッカーの理論はどうでしょう。私の印象としては全く色褪せていません。むしろ今、このモノが溢れた時代だからこそ、さらにその理論の深さに感銘を受けます。特に

”自社の事業は何なのか”

”一体誰が顧客なのか”

SNSやオンラインで情報を発信する今の時代、ここをより明確にしなければその情報はすぐに流されていき、自社が一番届けたい人に届かず時だけがどんどん流れていくでしょう。

手段ややり方はどんどん新しいモノが出てきます。その流れをしっかりと掴んでおくことは非常に重要だと思います。しかし、それ以上にこの”ビジネスの本質”を見誤らないようにしなければなりません。ドラッカーの唱えるこの【マネジメント】は時を超えて我々にメッセージしてくれているような気がします。


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