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【主婦勉!】神社のあれこれについて知りたい~簡単日本神話①~

さて、
稲荷、八幡、天神まで調べたところで、
次どうするかなと思い、
なんとなくややこしそうな諏訪神を
調べはじめた。

そしてそこで気づいたのだ。
やっぱり、
やっぱり、
日本神話を調べずに、
日本の神様のことは語れないのだと。

なんとか避けて通れるかも?などと
甘いことを考えていた自分はやはり
どうしようもない浮かれポンチだったと。

たまたま先に調べた3柱が
(※神様の数え方は"柱"です)
日本神話と関係なかっただけで、
伊勢、出雲、諏訪、住吉、
熊野、春日、日吉、
どれもこれもメジャーな神社は
基本的にここを避けて通れないのだ。

いずれ調べる必要があるなら、
というか、
知っておく必要が絶対にあるので、
もう先に全部調べておこう。
面倒くさいことから先にやるのだ。

とかなんとか言いながら、
実は諏訪を調べだしていきなり
「諏訪関係… めんどくさっ!」ってなって、
でも頑張ってなんとか深堀りしたとこで
「ここにきて日本神話… めんどくさっ!」
ってなって、
もう、全部放り投げて、
ラン活をまとめてみたりして笑、
面倒くさいことを投げ散らかして
自分でもどうしていいかわからなくなり、
結局やらざるを得ないとこまで戻ってきた。
なのでがんばる。

"日本神話"とは一般的に
神武天皇以前の時代のことで
「神代」などと記されることが多い。

神代の伝承については、
ほぼほぼ『日本書紀』『古事記』
各『風土記』に記述されていることが
基になっている。

細かくかみ砕いていくと
めちゃくちゃ長くなってしまうので、
日本神話上重要とされているようなことも
基本的にはさくさく省くつもりだ。
ここでは概要がわかればいいと思うし、
正直知りたい神様が
どういう出自で何をした人かってことが
ざっくりわかれば良いからだ。

毎度書いてますが、
ここはあくまで何者でもないただの主婦が
自分の理解を深めるためだけに書いている
ざっくりものなので、
「情報が足りない!」「解釈が違う!」とかは
全然あり得ます。平にご容赦を。


日本神話はおおまかに4パートくらいに
わかれていると考えるとわかりやすい。
1.イザナギ・イザナミ時代
2.アマテラス・スサノオ時代
3.オオクニヌシ時代
4.天孫降臨後

そして事前知識として
頭に入れておきたいのが、
4つに分かれている神代の世界だ。
1.高天原/タカマガハラ
  →天上の世界
2.葦原中国/アシハラノナカツクニ
  →地上の世界
3.黄泉の国/ヨミノクニ
  →死後の世界
4.根の堅洲国/ネノカタスノクニ
  →あの世とこの世をつなぐ世界

という訳で、この辺りを頭に入れたところで
早速神々の世界へGO!

1.イザナギ・イザナミ時代

もともとこの世に天と地が生まれて、
天である高天原に
とある神様が登場する。
「え、じゃあ高天原はそもそも?」
とか疑問は出てくるけど、
日本神話を詳しく知りたい訳ではないので
そういう疑問はざくざく飛ばす。

で、その後天上にて
次々と神様が生まれては消え、
そんなこんなしてるうちに地上でも
神様が生まれては消えを繰り返す中で、
だんだんと神様が性別化されていく。
でそうやってなんとなく男女化された
とある5組10柱の神様が出てきた中に、
イザナギ(男、以下ナギ男さん)と
イザナミ(女、以下ナミさん)
というお二神が
遂に完全な男女神として爆誕!するのだ。

お二人はアハハウフフと次々に
新しい神様を生み出しはじめ、
まずは家宅六神といわれるような
家を守る系の神様を生み、
そのあと自然系の神様をどんどん生んで、
(オオワダツミ→海神、
オオヤマツミ→山神など)
最後に火の神「ヒノカグツチ(以下ヒノ君)」を
生んだところで、姉さん、事件ですっ!

火の神であるヒノ君を産んだことで、
要はその...陰部を大やけどしちゃうんですね。
(えっ!!ナミさん!神様なのに!
普通分娩だったの!?)

でもそんな瀕死の状況でも健気に
神々を産み続けるナミさん、
病床で苦しみながら吐いたおゲロとか
出しちゃったおウンコなんかからも
ちゃんと神様が生まれる訳です。

おウンコから生まれた神様が、
土をつかさどる神様になったってのは、
また興味深い話というか、
肥料感がすごくあって良い。
というか、神様が病床で…とか
瀕死…とか言われると、
なんか神様の概念…ってなるんだけど
こういう所人間臭くていいよね。
というかもう…人間だよね汗
一神教の神とか絶対そういうのなさそうだもん。

とまぁいろいろ最後まで頑張ったけれど、
ナミさんここで力尽き、
ついにご臨終となります。
…えっ!神様が死んじゃうの!?
あれ?臨終って仏教用語?
とかいちいちツッコんでるとほんと
全然進まないので、どんどん行きます。

最愛の妻ナミさんを失ったナギ男さん。
気持ちの整理がつかないまま、
嘆き悲しむ日々。
そして怒りの矛先はだんだんと、
ナミさんの命をうばった
我が息子ヒノ君に向かうのです。
ひー!また事件の予感!

で、錯乱した(かどうかはしらない)
ナギ男さん(てか神様!)は、ついに
”十拳剣”という強そうな名前の剣で、
ヒノ君をグサリ。
飛び散る血しぶき… からまた
16柱もの神様が次々とご誕生...!!おめでとう!!
もう皮一つ無駄にしないやつ!

で、その血しぶきから
最後に生まれた神とされるのが、
建御雷之男神(タケミカヅチ)で、
この人、諏訪神社の時に出てきますので、
覚えておいてください。
鹿島神宮や春日大社の御祭神でもあります。

と、ヒノ君を斬ったところで
ナミさんは戻ってこない…
とやっと気づいたナギ男さんは、
(殺されたヒノ君の立場...)
ナミさんに会いに黄泉の国に行くことを決意。
もうめちゃくちゃだな!

で、黄泉の国まで来た訳だが、時すでに遅し。
ナミさんはもう黄泉の国の火で作った料理を
食べちゃった後だったので
(意外とエンジョイしちゃってるじゃん!)
本当はもう戻れない。

しかし「また一緒に国造ろう?
もう俺悲しくて毎日泣いて暮らしてるよ..」などと
死んでもなお自分を必要としてくれる
愛しい旦那の話を聞いて、
「やっぱ私も帰りたい!
ちょっと上の人と相談してくる!
から、ここで待っててね!
でもその間絶対こっち覗いちゃダメだよ!
絶対だかんね!」
という、
ダチョウ倶楽部ばりのフリをかまして、
いなくなったナミさん。

ダチョウ倶楽部のみならず、
鶴の恩返ししかり、浦島太郎しかり、
このフリをされて見ない人なんていないのだ。
それは歴史が証明しているのだ。
というかナギ男さんこそ、この手の元祖?

なかなか戻ってこないナミさんに
痺れを切らし、
わかっちゃいるけどナントヤラ。
何が起きてるのか
見たい、知りたい、調べたーい!ってことで、
約束を破って
扉の向こう?を覗いてしまった彼が見たものは、

なななんと、
腐敗した体にはウジがたかり、
身体中に8柱の雷神が
生じてしまった、
もうトラウマレベルに恐ろしい
まさに変わり果てた嫁の姿であった。
これぞ、「見〜た〜な〜!」の世界。

ぎゃーー!つって逃げるナギ男さん、
「生かして返すものか!」と、
激おこのナミさんに命じられて
次々と追いかけてくるいろんな刺客たち、
あの手この手の攻防戦が繰り広げられたのち
ほうほうのテイでやっと
黄泉比良坂(あの世とこの世の境)に辿り着いた
ナギ男さんは
その境に千引岩と呼ばれる巨岩を置いて
入口を塞ぐことに成功。

すると岩の向こうから
タッチの差で間に合わなかったナミさんの声が。
「アホンダラァ!このボケ旦那ァ!
お前の国の人間をこれから
1日1000人殺したるわぁ!」

ヒィー!と縮み上がったナギ男さん、
それでも男の意地だと言わんばかりに、
「おー、よっしゃわかった、
ほんならこっちは
1日1500人産んでやるわ!」と言い返した。
かどうか、
ここまで口悪く罵った訳ではないとしても、
まぁざっとこんなやりとりがあったそうだ。
ここで人類の生き死にのバランスが
完成したわけですね。

さてなんとか逃げきったナギ男さん。
もう汗だくだし、
黄泉の国戻りだしで
穢れた身体をとにかく禊ぎたい!つって
禊ぎ始めたら
また生まれる生まれる新しい神が。
生まれるっつうかもう漏れてる感?笑

身につけていた服や帯や装飾品から、
他にも、体の垢とか、
禊をしていた水中とかからも
どんどん生まれる神々。
※この水中からは6柱生まれるんだけれど、
この中の3人が、のちに”住吉三神”として、
住吉神社に祀られることになる。

で、この「禊時出産フィーバー」の
最後に生まれたのが、
・天照大御神
(アマテラスオオミカミ,以下アマ姉)from左眼
・月読命
(ツクヨミノミコト)from右眼
・建速須佐之男命
(タケハヤスサノヲノミコト、以下スサノオ)from鼻

以上の3柱。

大事!ここ大事なとこ!

つか結構初期に自然系の神様いっぱい生んどいて
太陽神である天照大御神はまだだったんだ!
ここなんだ!
始めに太陽ありきじゃなかったというとこが
すごく興味深い!

という訳で、
ナギ男さんはとにもかくにも
その三神それぞれに、
高天原、夜、海原世界の統治を
委任したのであった。

む?てことはつまりナギ男さんが
子供産んだってことになるよね...?
だけど一応それぞれお母さんはナミさん
ってことになってるらしい。むー!
難しい神話の世界!
男性版処女懐胎みたいになってる!

というところで
第一幕「イザナギ・イザナミ時代」は終了。

2.  アマテラス・スサノオ時代

そんなわけで禊時出産フィーバーで
ナギ男さんに最後に産み落とされた
三兄弟神ですが、
海原(葦原中国?)を治めよと命令されたのが
末っ子の息子スサノオ。

彼は毎日仕事もせずに泣き暮らすばかりで、
そのために山も海も川も枯れ、
あらゆる災いが
降りかかるようになり、
世界がすっかり荒れてしまった。

さすがに心配したナギ男さんが
「どうした息子よ、
どうしてそんなに泣いている」と問うと、
「お、お、お母さんに会いたいの〜涙
お母さんとこ行きたい〜涙」と
号泣するではないか。

おいおいと。頼むよと。
なんのこっちゃと。
こちとら前にあの人に追いかけられて
大変やったんやぞと。
でも泣き止まないスサノオ。

ええい!やかましい!もうええわい!
ほんなら黄泉の国でもどこでも行ってこいや!
どないなっても知らんからな!と
ナギ男パパに海原界を追放されたスサノオ。
ナミママに会いに行く前に、
なぜかアマテラス(以下、アマ姉)に
サツアイしに行こうって気持ちになったらしく、
アマ姉が統治している高天原をご訪問。

しかし、警戒心の強いアマ姉は、
乱暴者のスサノオが
高天原を奪いに来たのかと勘違いして、
臨戦態勢で迎え撃とうとする。

慌てたスサノオは
「そんなんじゃないって!」といって
「誓約(うけい)」という占いで、
自分の身の潔白を証明しようとした。

自分が持ってきた"十拳剣"をアマ姉に渡して、
それを彼女がかみ砕いたら
そこから三柱の女神が誕生。
※それが宗像三女
※てか十拳剣ってパパがヒノ君殺した剣!
 と思ったら、この時代に一般的だった、
 長い剣のことこう呼ぶらしい。
 なのでヒノ君殺した剣というワケではない。
 トツカノツルギと読みます。

逆にスサノオもアマ姉にもらった珠を
かみ砕いて五柱の男神を産んだりする、
ナゾの"神様生み合い大会"みたいなのをやって、
結局「女神になりうる物を持ってきた僕は、
潔白だったでしょ?」という
わかるようなわからないような占いで、
アマ姉に許しをもらって
ついに高天原にチェックイン成功!
おつかれちゃん!

って訳で、
ちょっと長くなってきたので、続きはまた次回!