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ジャズが1番心地いい

とにかく物心ついた頃から音楽を聴くのが好きだった。それは今も変わらない。若い頃のように熱中して聴いてるわけではないけれど、無音は息がつまりそうで苦手だし、テレビやラジオやYouTubeは大体1時間位で疲れちゃう(映画は別ね)。

でも音楽なら一日中ずっと聴いてられる。というか聴くというよりは身体に馴染ませているといった感じ。そんな大人になった、なってしまった私が一番聴いていて心地よい音楽はーーージャズ!!

Lester Young 『Complete1936-51 Small Group Sessions Vol,1- Disc1&2』

初投稿の今回はジャズミュージシャンの中でも特に好きなレスター・ヤングを紹介したいと思います。

レスター・ヤング。私のジャズ・アイドル。斜めに構えたサックスを吹く姿が実にカッコイイ。よく被っていたソフト帽も、どこかゆるくてこれまたカッコイイ。そしてもちろん音楽は最高!特に初期の演奏は大好きで、1936年の初録音からオリジナルなスタイルは完成されていてシビレます。私にとって初期のレスターの魅力を一言で表すとするならば、それは「軽み」になると思います。混沌とした世の中もヒョイヒョイ・スイスイと自由に泳いで渡っていくような「軽やかさ」のイメージです。
 
それまでに無かった自由なフレージングと、クールさとウォーミーさを併せ持った音色。この初期のスモールグループでの演奏を聴くと、当時のレスターがいかにモダンだったのかが分かります。共演者達も素晴らしいのですが、レスターのソロになると、どこか空気が変わったように感じる瞬間があります。1930年代後半から40年前半という録音ですが、レスターのソロは全く古びることはないし、いつも私の耳と心をグッと掴んで引き寄せられてしまうのです。
 
戦争や人種差別、そして革新的な演奏に対する不理解と非難。この後、繊細で優しい性格だったという彼を苦しめる悪夢の影はまだこの頃の録音からは聴き取れません。でも後年ボロボロになってゆく彼の弱さ(それでも49歳で亡くなるまで演奏を止めることはありませんでした)も含めて、とても愛おしいジャズミュージシャンです。
 
そして以前からレスターについて語られる際、度々「寛ぎ」をキーワードに語られてきました。つまり彼こそコーヒーを飲みながらリラックスして聴くのにもピッタリのアーティストだと思います☕️

オススメの曲
 軽やかにスイングする
「shoe shine boy」「lester leaps in」
 チャーリー・パーカーが山籠りしコピーしたことで有名な
「lady,be good」
 レスター・ヤングのソロが現れるとグッとモダンな空気が迫ってくる
「dickie's dream」
 リラックス感最高
「way down yonder in new orleans」「exactly like you」「on the sunny side of the street」

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