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ルーツを知って買う"ATELIER MUJI探す無印良品これから"


家の近くにも無印良品の店舗へあるが、ギャラリー目当てに寄ってしまうのが、銀座店にある「ATELIER MUJI」だ。9月から全館でFOUND MUJIに関連する企画・販売が行われている。

FOUND MUJIは、永く、すたれることなく生かされてきた日用品を、世界中から探し出し、それを生活や文化、習慣の変化に合わせて少しだけ改良し、適正な価格で再生する。

ATELIER  MUJIサイト

売り場で関連商品が展示販売される他、ATELIER MUJIでは「探す無印良品これから」と題して、FOUND MUJIの「これから(未来)」を見つめ直し、新しい視点でセレクトしてアイテムを展示・販売している。

会場の様子

https://instagram.com/ateliermuji_ginza?igshid=YmMyMTA2M2Y=

気軽に海外へ行けない昨今において、世界中でその土地で手に入る材料で、その土地で必要とされ、その土地の人々の技術によって作られる不変的な道具や衣類。
それらのルーツをよく理解することができた。

1.インドネシアのプレス模様アルミ製品

アルミボックス

金属でありながら柔らかなエンボスの表情でアジアの香りが色濃い、プレス模様のアルミボックス。
インドネシアではアルミは身近な素材であるらしい。アルミボックスは、インドネシアではソカシと呼ばれることもあり、礼拝の時に聖水をかけてもらう受け皿として使われる。
サイズにもバリエーションがあり、インテリアのテイストをあまり選ばずに活用できる。
表面のプレスはシンプルなデザインパターンでありながらやや模様やプレス具合にムラがありハンドメイドならではの愛着が持てる逸品だ。

2.インドのバンダニ

バンダニ

絞り染めで作られるバンダニストールは、インドでは祝い事や結婚式などで身につけることが多い。
絞り染め独特の口の字の細やかな染め模様。そして色鮮やかで配色は自然界の色みを活用しながらも活力を与えるものだ。
シンプルなコーディネートにアクセントとしても使えるし、自分好みのストールを見つけるのも楽しいだろう。

3.京都、練り込みの器

練り込みの器

日本のFOUND MUJIも世界に負けていない。
グレー、ベージュ、白色の陶土を組み合わせて作る、練り込み製法を用いて様々な模様をつけた器。
京都の修光学園が、障害のある方々と手間をかけて作ったもの。
色のついた粘土の組み合わせによってストライプやチェック模様が表現される。
日本らしいと感じたのは、その控え目な配色。ベージュとグレーは互いに主張し過ぎることなく、上品に穏やかな柄のリズムを生み出している。
それは古過ぎず新し過ぎず、これからの未来においても多くの食卓の日常に登場することだろう。

無印良品は、生活のスタンダードを支えるだけではなく、後世に残すべき世界中の伝統や技術をそのブランド力をうまく活用しながら、広めている。
これからのFOUND MUJIも注目し続けたい。

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