見出し画像

『今日』がいつか『思い出』になる

私自身の具合が悪く、ほぼ家から出られないまま1ヶ月が過ぎました。
先日少し体調の良い日に自室の掃除をしていたら、とある本から写真が一枚落ちてきました。
それは私が読書の時に、栞代わりに使っていた息子を撮ったポラロイド写真でした。
まだずり這いをしていた頃の息子でした。
あの頃の息子は、ずり這いで私を追いかけてきては、ドア越しにチラリと私を見てよくニコニコと笑っていました。
とても、懐かしい。
たった2年くらい前のことなのに。
ああ、この時の息子にはもう2度と会えないのか…と思うと、何だか無性に切なくなりました。
今も確かに育児は大変だし、当時だってとても大変だった。
…はずなのに。
『大変だった』は覚えてるけど、何がどう大変で苦しかったのか、明確に思い出せなくて。
ドア越しにニコニコする息子がとても可愛かった、あの気持ちだけは何故か昨日のことのように思い出せるのです。

きっとこうやって、苦しい今も懐かしい過去に変わっていくのでしょうね。

子育ては『切り離し作業』なんだと改めて思いました。
私がトイレへ行くにも、何をするにしても、泣いて後ろを着いて回ってきた息子はもういません。
ずり這いではなくなったし、一人で歩いて、走れるようにもなりました。
まだ3歳ですから、今は私と手を繋ぎ、私によく抱っこをせがみ、いつだって私のそばにいるけれど、きっといつか遠くに行ってしまうんだろうなぁ。

なんて、ちょっとセンチメンタルになったのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?