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禁断のタコシャン B級グルメたこ焼きにエレガンスの極みシャンパン

さて前菜のタコとホタテ貝柱の刺身から、メインのたこ焼きに。

たこ焼き仕様のプレートにチェンジして、卓上ホットプレートを温めてスタンバイ。たこ焼き粉まるまるひと袋分500gを使って100個分を作り、余った分は冷凍しておこう。

と、思ったが結局、当日と翌日で家族で食べ切ってしまったw
最近、近所のちょっとした祭りの屋台でたこ焼き屋さんの手つきを見て、生地を流してから、キャベツのみじん切りを入れる手法を真似てみる。いつもはみじん切りを生地に混ぜ込んでから焼き台に注いでいる、この方が楽。屋台式は手間がかかるが心持ちキャベツの食感が残り、味はこの方が好み。ただ、やはり手間がかかる。そして100個分・・・。美味いものには手間が掛かる。

つまみ食いさん

たこ焼きに合わせたのはシャンパン、シチリアの白ワイン(地場のカタラットとジビッボ品種)、オーストラリアのスパークリングワイン、そして、チリの赤ワイン(ピノ・ノワール)。
過去、いろいろとタコ焼きにワインを合わせたが、近所のスーパーの酒コーナーで売っていた長野県の信州コンコードのワイン(約1,000円)の相性の良さが印象的。B級グルメに気取らないカジュアルな果実味のワインが好相性。

たこ焼きが焼き上がり、先ずはシャンパンに。いわずと知れたスパークリングワインの最高峰。エレガンスの極みに、B級グルメ代表たこ焼きを合わせるというイケナイ楽しみ。

ローラン・ペリエ, ラ・キュヴェ, フランス, シャンパーニュ, 12%, 8,195円
Laurent Perrier, La Cuvée, Champagne, France, 12%

ワインについては先日のNoteで。香りにはフレッシュな柑橘、コンポートしたリンゴ。上品でシャープな酸味を伴うフレッシュな果実味。
たこ焼きに。上品な泡は粉もんの小麦の残響をサッパリとさせ、エレガントな果実味は甘辛ソースのジャンクなリズムに重なり気品が高まる。奥に潜むキュッと風味が凝縮したタコの旨味、甘みへと、シャンパンのシャープな酸味が融合。禁断の組み合わせ、極上。相性: ★★★★☆

続いてイタリア シチリア島の白ワインに。

マーレ・マンニュム, クルード・ビアンコ, 2021, 1,650 円
Crudo Bianco Catarratto Zibibbo Mare Magnum

タコラベルが可愛いこのワインについては先日のNoteで。
香りには南国フルーツが豊か。ほのかに甲高い果実味のニュアンス、余韻にはミネラルのほろ苦や塩味。豊かな表情で飲みごたえたっぷり、それでいて一本1,650円の驚愕のコスパ。トスカニーで購入。
たこ焼きに。トロピカルなニュアンスがソースの甘辛によくつながる。ワインのカジュアルでどこかまったりとしたリズムとたこ焼きのリズムが絶妙に調和。タコラベルワインにたこ焼き、Good! 相性: ★★★★☆

続いて、近所のスーパーの酒コーナーで買ったオーストラリア産スパークリングワインに。

ティレルズ・ワインズ, ムーアズクリーク・スパークリング・ブリュット, オーストラリア・ニュー・サウス・ウェールズ州, 2,178円
Tyrrell’s, Moore’s Creek, Brut Cuvée Sparkling, Australia, NV, 12%

イギリス移民であった創設者、エドワード・ティレルがセミヨンとシラーズを初めて植栽したのは19世紀半ば。以来、ティレルズはオーストラリアワインを語るうえで欠かせない存在に。

リースリング42%、ソーヴィニョン・ブラン28%、ピノ・グリ9%。
香りには柑橘の果皮、還元的、非常にフレッシュな果実香、洋梨、果実香は軽快でかなり穏やか、微かにハーブ、干しわらとフラワリーなフレーバーがリースリングを感じさせる。
味わい。荒々しく強い刺激の心地よい泡、快活な酸味。シンプルでフレッシュ、軽快でドライ。カジュアルなシチュエーションに間違いない。余韻にリースリングらしいグリップ。
たこ焼きに。泡の刺激と軽快な果実味はB級グルメに無敵。そしてワインの軽快な果実味、引き締まった酸味の上品なバランスは甘辛ソースに調和。相性: ★★★★☆

スーパーでたこ焼きの材料を買いつつ、これはたこ焼きの甘辛ソースに合うはず!と思いカゴに入れてしまったチリ産ピノ・ノワール。

コノスル, レゼルバ・エスペシャル ”ヴァレー・コレクション”, ピノ・ノワール, チリ, D.O.サン・アントニオ・ヴァレー, 2019, 14%, 1,196円
Cono Sur, Reserva Especial, Valley Collection, Pino Noir, D.O. San Antonio Valley, Chile, 14%

自転車ラベルのコノスルの設立は1993年。コノスルとは「南向きの円錐」という意味。気候風土に恵まれたワイン産地を擁する、南向きの円錐形をした南米大陸を表す。冷涼な気候のサン・アントニオ・ヴァレー産のピノ・ノワールを使用。寒流のフンボルト海流が流れる太平洋に近く冷涼。
香りにはチャーミングなフランボワーズ、ラズベリーに梅肉。ほんのりと茎のヴェジェタルなニュアンス、やや落ち着いた微かにドライフルーツ、よく馴染んだ樽香のニュアンス。
味わいにはチャーミングな果実味にこぎみよい快活な酸味、タンニンは滑らかにあたりしっとりと舌に長く残る、余韻に穏やかに樽香も立ち心地よい奥行きは4年以上の熟成感。約1,000円でここまで嗅覚と味覚が刺激されるとは素晴らしい!
たこ焼きに。チャーミングな果実味は甘辛ソースに良く共鳴する一方、ワインの風味の複雑さや深みはB級グルメとのシンクロが今ひとつ。相性: ★★★☆☆

でもやっぱりビールもいい!

ちなみにこの少し前にも自宅たこ焼きをやって、南アのスパークリングワイン、イタリア カラブリア州の赤ワインに合わせたが、いずれも平凡な三つ星相性。

エルギン・リッジ, MCC, ブリュット ブラン ド ブラン 2015, シャルドネ, 南アフリカ, エルギン, 12.5%, 2,960円
Elgin Ridge, MCC Brut Blanc de Blanc

ソースとマヨのボリューム感にワインのそれが調和。タコの味わいとの高めあいがない。相性: ★★★☆☆

リブランディ, ドゥーカ サンフェリーチェ, チロ DOC, ロッソ リゼルヴァ, カラブリア, イタリア, 2,440円
Librandi, Duca Sanfelice, Ciro DOC, Riserva, Rosso Classico Superiore, Calabria, Italy, 2019, 14%

ソースにワインの塩気が心地よい。ソースにもよい調和だが感動的レベルではない。相性: ★★★☆☆

禁断のタコシャン、ぜひお試しあれ。

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