日々甘いものを食べるわけではないが、たまに食べたくなり、コンビニで衝動的に買ってしまうことがある。大体は疲れたとき。そして酔ったとき。酔っ払ったときはスイーツのみならず牛丼やカレーライスもレジカゴに投入されていたりする。深夜番組やYouTubeを見ながらひとり暴飲暴食の宴の続きとなる。そしてスイーツを食べる前にソファで寝落ち。金曜の夜に多いパターンで何度も繰り返している。きっと似たような経験をお持ちの方も少なくないはずw

こちらはファミマで見つけたたい焼き。クレープなどの生菓子を冷やす冷蔵に陳列されていた。カスタードクリームとコーヒークリームの2種類があり、後者をチョイス（158円）。

この日の酔いは程よいレベルで、寝落ち前にスイーツまで辿り着いた。ヒンヤリとしてモチモチの生地をかじると、中からトロリとした個体と液体の中間のような状態のコーヒークリームがとろけ出す。

おっとっと、落下しないようにもう一口。と、続けていくとあっという間になくなってしまうカワイイ大きさのたい焼き。実際には液体的状態を控えめに含んだ個体で、簡単には床に落ちないのでご心配なく。
たい焼きのシェイプ的にシーフード仲間として、シーフード&ワイン専門のこのNoteに記録する。

過去にもたい焼きにワインを合わせていた。スペイン リオハの赤ワインとはなかなかの好相性。
クネ, クリアンサ, スペイン, DOCaリオハ, 2018, 1,300円前後（小売価格）
相性: ★★★★☆

クライン・ザルゼ・セラー セレクション サンソー, 約2,000円（小売価格）
相性: ★★★☆☆

今回合わせたのはイタリア シチリア島のデザートワイン。デザートワインは私のNoteに初登場。普段はそこまで口にしないが、スイーツに何を合わせようとセラーを開けたところ、数日前に開栓していたこのワインと目が合った。

カンティーネ・コローシ, コローシ, パッシート, イタリア, シチリア, 2017, 2,277円（500ml）
Cantine Colosi, Colosi Passito, Sicila, Italy

世界自然遺産に認定されているシチリア州エオリア諸島の一つ、サリーナ島に畑と醸造所を構える。ブドウを陰干しして造られるデザートワイン（この造り方をパッシートと呼ぶ）。フェリシティで購入。

落ち着いた枯れた色合いの琥珀色。
香りにはアプリコットリキュール、金木犀やアカシアなどの黄色い花のフレーバー。潮の香りとバーバルなニュアンスもあり、甘やかながらどこか爽やかな香り。
味わいにはドライフルーツのように酸味が抜けてまったりとリッチな甘さ。トロピカルでハーバル、それでいて鼻腔を抜ける潮香が並みのデザートワインにない個性を。

エスプレッソクリーム的に濃厚でほんのりビターな味わいのコーヒークリームがもちもちの生地に絡む。クリームの甘さにワインの甘味が調和、そしてエスプレッソ的なビターな風味にはワインの潮香とハーブ香が絡み、体感したことのない新鮮で心地よいハーモニーを奏でる極上のペアリング。五つ星！スイーツにデザートワインの甘美な世界を知ってしまった。
ワインは500ml入りで2,300円ほどで、1杯あたり460円。158円のコンビニのたい焼きと合わせて600円少々の衝撃コスパの五つ星。酸味が控えめのまったりしたこのデザートワインには栗の甘さにも合いそう。相性: ★★★★★