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羽までおいしい天音のたい菓子 あんこにバニュルス!

吉祥寺の有職たい菓子本舗 天音のたい焼きにありつく機会に恵まれた。このお店のものは正確にはたい焼きではなく、たい菓子と呼ぶ。

見た目からして個性抜群。餃子でいうところの羽がたっぷりついてくる。一つ一つ丁寧に焼き上げた手作り感が溢れるほっこりする一品。食後のおやつとして食べつつ、デザートワインを合わせる。南仏のバニュルスのもので、珍しい赤ワインのデザートワイン。これがあんことの相性が抜群なのだ。

M.シャプティエ, ビラ, オー バニュルス, リマージュ, 2020 500ml, 2,163円
M. Chapoutier, Rimage, Banyuls

香りにはローストを伴う香、ダークチョコレート、プルーンやレーズンのドライフルーツ甲殻類、鼻に刺さるようなアルコール香、微かにドライローズ。
味わいには凝縮感強くアルコールも強く、突き進むような果実味、喉にもアルコールが残るような感覚、ジャミーでまったりと熱いタッチ、歯にもびったりと残るような感覚。

たい菓子にワインを合わせる。テイクアウトだったが(ワインに合わせるため)、自宅のトースターで温める。外側の皮はパリパリで瓦煎餅のように少し硬く、そして風味がその硬さに凝縮されている。餡は素朴で甘さははっきりしているが行き過ぎず、丁寧にバランスを取っている。粒あんで粒が立っていて、小豆の甘さや魅力をたっぷりと引き出している。生地と餡のバランスが絶妙。餡だらけではなく、ほんのちょっと餡多めかなという感じが嬉しい。外側の羽の部分が口内に入ってきてちょうど良いバランスになる。その余韻にワインをひと口。餡の甘さにワインの甘さと甲高い果実味がシンクロ。一方でアルコールが強くやや攻撃的、丁寧なバランスのたい焼きにはやや押し込みが強いか。それでも私の中ではやっぱりアンコにバニュルス!このワインはもう少し餡の甘さがダイレクトなたい焼きにより相性が良さそう。相性: ★★★★☆

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