当たり前だけど、物事は無限大には増やせない。

永遠に成長し続ける事はできない。それは人であれ、組織であれ、国であれ。バンドであれ、音楽だって。

音符を増やし続ける事などできはしない。
音量を上げ続ける事などできはしない。
音圧を上げ続ける事などできはしない。
よりディープに、を目指したところで。

それはどこかで、上限を迎える。

どこぞのXとかもそうだけど、金払わないとテキスト上限があるとか、拡散範囲が変わってくるとかいう媒体、使いづらくてしょうがない。

自由に意見を語れるのが、かつてのTwitterの良さではなかったかと思うけど、一言喋るのにもカネカネ言う媒体に、今更、何の興味も持てなくなってしまっている。

存続のために人を増やそうと躍起になっているのは分かるけど。

かえってその行動が元で、滅びに向かっていくような気がしているのは気のせいだろうか。まあ、もちろん、システムは無限大の拡張はできないし、人を増やそうとしたって、世界人口を超えるほどの人を受け止めるだけの余地はない。

ので、どこかで全ての物事は、必ず頭打ちになるのだけれども。その頭打ちになった事を、無理に増やそうとしても。

自分たちの手に持てるものは、どっちにしたって24時間の制限時間の枠内でしか処理できない。楽器を弾くことに一生懸命になるあまり、曲に向かう考察の姿勢を忘れた演奏家が音楽に向かっても、そこには音楽が生まれてくる事は無い。

24時間、365日、人生90年。その中で割いた時間の総量。
市場規模、人の数、興味の続く時間。

そして、何度も何度もトライできるほど、思ってるほどの時間は無い。

誰かが言ってたね。

「人生は、何もしないでいるのなら、これほど長く退屈なものは無い。
けれども、何かをやり始めてしまうと、時間がいくらあっても足りない。」

何かを追加する度に、どこかで昔の何かを削っていくだけなのよな。手に持てるものは、無限大に増やせない。

いいものを削って、悪いものを追加する事もある。その吟味を見失っている時には、何か変えていくことが全ていい事だとは、とても思えない。

いいものを追加したつもりで、悪いものを追加してる事もある。

どっちにしたって、無限大に何かを積んで行く事など不可能なのだ。

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