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崖っぷち女の徒然節〜Nスペ「坂本龍一の最期」を見て思う

前回のNHKスペシャルは「坂本龍一最期の日々」と言うタイトルだった。

もう手遅れと言われ、俺の人生終わったと日記に書いている。私はかつて自分の体の事は自分が決めるのであって医師といえども決められないと言うようなことを書いているのだが、坂本龍一もいくら自分の体であっても、もう手遅れですと担当医から言われたら、もう人生終わったと思うのだなぁと思った。

また、教授は(ここからは坂本龍一のことをニックネームの教授と記す)薬の副作用によって音楽が作れなくなるような処方はしないでほしいと担当医師に頼んでいたようだ。教授はもう働かずとも治療をしながら生活するだけの蓄えはあっただろうが、ライフワークとして音楽は作り続けたいと思っていたのであろう。私も教授同様文章をかけるだけの状況は保ちながら薬を処方してほしいと頼んでいる。しかし私の場合、抗がん剤ではなく、痛みを取る鎮痛剤のみである。ある意味NO治療だ。

またライフワークとして書き続けたいのは確かだが、一方で経済的にnoteやブログなどを更新しないと読者も減り=サポートしてくれる人も減り経済的に立ち行かなくなると言うことでもある。坂本龍一ほどの収入があれば今の私は休むことにもう少し専念するかもしれない。多分それはさらにこの先生き続けたいと思っているからだ。死ぬ覚悟なんて全くできていない。

しかし鎮痛剤には眠気が強まると言う副作用があり、このところ、鎮痛剤のせいなのだろうか、眠気が強く困っている。文章を書いていてもすぐにうとうとしそうになって、なかなか文章が完成しない。ご飯を食べていても気がつくと寝ていたりするほどの睡魔だ。それがたった数分とは言えご飯を食べながら寝ると言うのはちょっとひどいなと、気分も落ち込むのである。

一時期この眠気が少しおさまり、文章も書きやすくなった時期があったがそれも長くは続かず、ちょっと外出したすきに感染してしまったコロナのせいなのか、感染後なぜか体がそれまでより動きづらくなり、それにより鎮痛剤を少し増やしたせいであろうか眠気もまた復活してしまった。もうそんなことでこの所、noteも更新できなかったわけだ。

私はどうも抗がん剤での治療を治療だと思えなくて、痛みを抑える鎮痛剤は使っているが、いわゆる腫瘍を小さくする治療は行っていない。これは、教授と同じくもう手遅れと言われたに等しいのかもしれない。この腫瘍をもう少しなんとかする方法ってないものなんでしょうかね。皮膚科の先生とかに相談してもだめかぁと緩和ケアの担当医に聞いてみても、う〜んと言って黙っているばかりなのだ。

やはり出来ることなら代替医療で治したい。しかし高額な代替医療をやるほどの経済力はない。奇跡と呼ばれるような食事療法やサプリで直したかった。瞑想然り漢方然りである。しかしなかなかそれらの方法も正しく実践できていない。これまで続けてきた仕事をしていた頃の生活の癖が取れず、つい文章を読んだり書いたり夜更かしをしたりしてしまう。

ガンを治すと言うのはある意味生まれ変わるというか、人間丸ごと変わっちゃうと言うことではないか。長いガンとの付き合いの中でそう思った。でも、人間そんなに簡単に変われるものじゃない。変わると口で言ったってちっとも変われない。脳と口と身体はバラバラ。脳でこう考えても体はその通りには動かないのだ。

ところで、教授はせん妄を見るらしい。それは多分抗がん剤のせいだろう。写真に映った姿を見ると普通にソファーに座って作業しているし、体力がなくしんどいとは言え、1曲ずつ分けてコンサート用のピアノを弾いたビデオを撮影したそうだ。一曲ピアノを弾く位の体力が残っていてもやはり自分はもう長くはないと覚悟してしまいせん妄を見てしまうのだろう。それとも教授くらいになると様々な代替医療も試しているであろうからそうした治療も並列でやった上で良くなる兆しが見えないからそのように言っているのだろうか。

教授といえば壮年になったあたりから野口整体や自然食品など代替医療的な健康法もいろいろ試していたと思う。がん治療に関しては、自らの影響力を考え自分がどういう治療を行っているかは一切伏せていたようだが、勝手な想像ではあるが抗がん剤などの最先端のものを処方しつつ、代替医療で補完していたのではないだろうか。まぁ正しい事はわからないがあれだけの世界の才能が適当な治療をするわけがない。しかし末期のガン治療とは賭けのようなものだ。ある意味、運である。

どうせ運なのであれば、何も考えず、気持ちの良い楽な状態を選び(まぁ病気の進捗というのは自分で自由にコントロールできるものでもないが)好きなように過ごせばいいではないか。

しかしもし私が望まないコインの片側を選んでしまった時、母に私の借金は残せないから、どう処理しておくのが良いか迷っている。住宅ローンはあと1ヵ月滞ると団体信用生命保険が無効になるらしく保証会社のほうに家は取られるうえ、借金は残るから、かえって経済的に厳しくなる。そのほか、住宅ローンを払うために止むを得ず借りたカードローンなどもある。それに、母にはそれらをかえす方法もよくわからないだろう。

こんな時信用できる配偶者がいればよかったなぁと思うのだ。もしくは宝くじでも当たってくれてすべての借金を壱発で返してしまえば、気も楽なのに。しかしそう言ってしまうと、もう何も思い残すことなくいつでも死ねると言う言葉につながりそうでそれも嫌だ。やはり痛みがなくなり、皮膚転移が軽快してくれることが1番良い。特に鎧上の体側から背中に向かう部分のつっぱりを生んでいる部分が崩壊してくれればいいのに。

どうすれば少しでも良くなるものか。人間変わって生まれ変わるしかない。直感でこれはいいと思うことをやる。プロポリスも飲みたい。よく眠る。お金の心配をなくす。

2ヶ月ごとに払う入院費もかさんできて、昨年末に集まったサポートも風前の灯となりつつある。これには上記したように私が文章をなかなか書けずnoteを更新できなかったことに原因があるのだが、なんとか頑張って日々を書き綴りますので、サポートをお願いできればと思います。なにとぞなにとぞよろしくお願いいたします。

お一人1000円のサポートでも1000人集まれば100,000円5000人なら500,000円になりますしかしそれほど私のノートやブログには人は集まっておらず、サポートしてくださる人数も読者数の100分の1くらいでしょうか。これまでは数少ない数万円単位のサポートをしてくださる方の5時日によって生活をつないできました。本当なら読者を10,000人ぐらいに増やしその100分の1が1000円2000円といったサポートをしてくださるようなサイトにできれば週一回の更新で安定するのですが…
なんだか勝手な取らぬ狸の皮算用をしてしまい申し訳ありません。しかし体がネットに縛り付けられたような状態では、このようなことをiPhoneに向けて語りかけ、文章化してもらうしかやれる事はほぼありません。動けるようになったら世の中に恩返しできればと思います。どういう形で恩返しできるかはその時できそうな事と言うしかありません。

本当に勝手なことばっかり言って申し訳ないのですが何卒サポートよろしくお願いいたします。人は崖っぷちに立ったときどういう気持ちになるものか、なるべく正直に書いていければと思っております。まさに、「人生崖っぷち徒然節」です。平安時代にエリートコースを外れた男のスノッブなエッセイなどではありませんね。演歌になっちゃいました。
まぁ「徒然草」とか吉田兼好という上級国民のボンの愚痴みたいなもんですから。今の私、徒然とか言っていられるほど気持ちの余裕は無いんですよね。
なんだか、坂本龍一と私も住む世界が違う。あー、もっとちゃんと生きてくればよかっかなあ。自分の仕事にもっと誇りと自信を持って向かえばよかった。考えてみれば私はテレビの仕事に向いてないと自分につぶやきながら、どこか逃げていたような気がする。こうした部分では負けないと思うこともあったのにそれがまっとうな自信につながらなかった。考え方は変わってもいい、この仕事こそ私の仕事だと思いながら努力できればよかった。ただのメンツではなく実質的に仕事ができるようになるために、恥ずかしくてもわからない基本的な質問もしてすべてを1人で分かった気になるのではなく、本気で理解して自分の血と肉にしていればもっともっとできた事はあったはずだ。それがこんなに時間がかかってしまった。私の20代はものを知らなすぎたし、なのに聞かなすぎた。まさにだめ社員である。そんな反省をしてももう遅いが、その辺をきちんとやっていれば仕事はもっと楽しく病気になることも仕事を取ることに怯えることもなかったのではないだろうか。皆さん特に若い人なんて馬鹿だと思われることなんて一瞬ですできるようになれば誰もそこからはもう止めません。だからわからない事は自分でも調べ、人にも聞き、きちんと理解しながら前に進んでください。そうしたら素直で笑顔の多い人生がやってくると思います。
多分教授の周りには質問することが恥ずかしくない、レベルの高い先生が取り巻き、レベルの高い仲間が一緒にバンドをやっていたのでしょう。本来の切磋琢磨ができるなんて恵まれています。実際のところはわからないけど。でもNスペで坂本龍一の家や機材を見るにつけそんなことを思ってしまった次第です。

あーまた長くなってしまった。これでは徒然ではなくだらだらですね。もしくはあまりに必死で同じことを何度もお願いしてしまっている崖っぷち女と言うだけでしょうか。

とにかくここまでしつこいと疲れてしまった方もいらっしゃると思うのでここら辺で今回はやめときます。

なにとぞよろしくお願いいたします。
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