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Spotify | すぐ隣にある幸せに気づけた3曲

「すぐ隣にある幸せに気づけた3曲」

今回は初めて企画に参加してみようと思う。

Spotifyさんが主催したこの企画、テーマは「#好きな3曲を熱く語る」。

企画に参加して見ようと思い立ち、さあどんな曲を語ろうかと考えたときに、上記のタイトルをテーマに3曲を語ろうと決めた。

すでに2本のエッセイをこのnoteに投稿していて、ご覧いただいた方はお察しかと思うが、私は大変ウジウジしていてネガティブだ。

そんな私でも「ああ、生きててよかった」「小さなことが幸福だ」とその3曲たちを聴いている間だけは心が少しだけ軽くなる。そんな私の宝物のような曲たちについて書いていこうと思う。

ワインとアンティパスト/手嶌葵

まずはワインを飲みながら、ゆっくりと聴いてほしい。

手嶌葵といえば、コクリコ坂からの「朝ごはんの歌」が有名だが、今回紹介する曲もご飯シリーズである。「朝ごはんの歌」は作中歌なので、ヒロインに合わせた年頃の少女のような雰囲気もある曲だったが、この曲は少しだけ大人な曲。

ワインを開けて、ゆっくり丁寧にイタリアンを作る過程が謳われている。

聴いているだけでとても美味しそうなこの曲は、どこからともなく美味しい匂いが漂ってきそう。

そして、大切な人が一緒に料理を運んでくれる。アフォガードの仕上げを手伝ってくれて、得意げに笑ってくれる。まさに今どきのおうちデートって感じだ。

私はこの曲を聴くといつもイタリアンが食べたくなるし、こんな風に隣り合って笑い合う恋人が欲しくなる。そういう疑似体験をするかのような気持ちになれるこの曲を聴くと、曲のようにご機嫌になれるし美味しいものを食べてまた頑張ろうと思える。そんな一曲だ。

街生まれ、田舎生まれ/笹川美和

まず、私は笹川美和が大好きだ。大好きだってレベルではなくもう崇拝と言っていいかもしれない。まず透明感があるのにどこか月を思わせるアンニュイな歌声と、クラシカルなメロディラインが好きだし、この方の曲はいつも温度や季節感まで感じられる。

とりわけ大好きなのは、今日ご紹介する「街生まれ、田舎生まれ」。

伸びやかな歌声と透明感のある演奏で少しだけ過ごしやすくなった秋を感じさせる。

そんな中、育ちの違う2人がポツリポツリと会話している様子が目に浮かぶよう。

笹川美和さんの魅力は言葉だけでなく、同じフレーズを何度も繰り返すように訴えかけて胸に染み込むような曲になっている点も挙げられるが、この曲でも「変われるの」「飛びたいの」と何度も口にしている。私の曲の解釈は正しくないかもしれないが、それでもこの曲を聴いていると、胸に染み渡るような気持ちよさと鎮静効果のようなものがある。

大学生の頃、私はアルバイトに行くのが本当に嫌で大学からアルバイトまでの道のりにこの曲を何度も何度も聴いた。そして泣いた。

理由はいまだにうまく説明できないが、この曲は間違いなく私を救ったし、小さな自然や出来事を幸福だと感じられるようになったきっかけの曲だった。

くだらないの中に/星野源

もうこの曲はかなりの方がご存知だと思う。

今の星野源さんはダンスナンバーやオシャレな曲が多くなったが、私はこの頃のまるで四畳半に1人ぽつりとギターを鳴らしながら歌うようなこの曲が大好きだった。

この曲は恋人との幸せを分かち合うような、すぐ隣の幸せを噛み締めているかのような、まさに「くだらないの中に」幸福や大切なものが詰まっている曲。

私はこの曲が大好きすぎて、聴いた後は幸福感に包まれるので一時期寝る前はいつも必ず聴いていた。そうしたらなんだか良い夢が見れそうな気がした。

星野源さんがご結婚された今、この曲のように小さなことで幸福を感じることができていたらいいなと勝手に願っている。

終わりに

音楽って不思議だ。

こうやって大切な3曲について書いていると、よく聴いていたその当時の記憶や匂いや気持ちも一緒に蘇ってくる。私の場合、音楽を延々と聴いているときは軒並み心の具合が良くないときだが、こうやって音楽と共に救われて少しだけ幸福をお裾分けしてもらったりもしている。

今も仕事中や寝る時などに音楽を聴くことは多いが、思い出の曲はいつだって宝物のようで色褪せることはない。

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