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まちづくりをアップデートする

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まちづくりをアップデートする
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最近金曜日になると街のバーに行って1人で晩酌するのが日課になりつつあります、松木蓮です。友達が働いているところなので明確にいく理由があって、場所よりも人に集まる時代になってるんだなあとひしひしと感じています。

さて。
そんなかんじゃで昨日は夜な夜な町について考え、調べてみました。サステイナブルな街の世界ランキングというのがあるようで、上位に来るのはロンドンや、ウィーン、ストックホルムなど、その多くがヨーロッパの都市でした。色々な機関がランキングを発表しているようですが、東京は高くて11位くらいだったかな。

世界一の人口規模を誇る東京はなかなか上位にランクインしないのかあ(まあ東京を歩いている人を見るとなんとなく納得できる)と思う反面で、そもそも町の成り立ちについて知らないことに気付く。ランキングではヨーロッパの町づくりが良しとされているようだけど、日本とできた背景が違うのだから一概に順位付けをするのもなあ、と。

どうやら現在の都道府県の中心的な都市のほとんどが、近代(安土桃山〜江戸)に城下町として発展したようで、いわば権力を取り囲むように集住していった背景があるそう。確かにパワーバランスが町に反映されていたのは納得で、遥か昔の鳴くよウグイス平安京も碁盤の目に沿うように町が広がっていたし、「京」を基準に左京、右京なんて呼んだりもしていた。

ちなみに、城下町の他に発展した街のタイプとして、在郷町、門前町、宿場町、港町、寺内町などがあるそうで、それぞれが「何かを中心」に町化していった。例えば、在郷町は、城下町の周辺で「商工業」が盛んなところにできて、港町は「交易」の中心地として発展した(だけど、鉄道の発達によって内陸移動が可能になって港町は衰退)。

そんな感じで、何かランドマークとなるようなものがあるところに人が集まるということがわかりました。結構当たり前だけど、「何を中心に回っているのか」を明確にしている町って日本にはそこまでないっぽくて、その辺のソフト面はまだまだアップデートする余地がありそうな予感がしました。

中央集権的な権力構造が瓦解して、フランスの人権宣言以降(1789年だから、「人権」の歴史って結構浅い!ん?マグナカルタ?権利の章典ですでに確立された!?)に「個」に目が向けられている中で、じゃあ今の町の背景ってそもそも今にまで続いていて、あるいは続くべきなのか、そんなことを考えると結構面白いなと思います。

誰の町で、誰が住んでいるのか。

これは国レベルでもそうですが、そんな風に問いかけてみると少し目指すべき町のヒントが見えてきそうです。

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今日の一枚。実は一番好きな町は北欧のどの町でもなくて、ハンガリーの首都プタペストです。3年前のスウェーデン留学が終わる直前に行ったハンガリー。とにかくこの国会議事堂が大好きで、日が暮れてからこの荘厳な建物を目前に留学を振り返ったのを思い出します。

素敵な日曜日を!

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