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記録を残すことは、とても大事

こんばんは! レオ・エースです。
新年度が始まり、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
ひとつの事業所を預かる身としては、今回の障害福祉サービス報酬改定を受けて、現在体制加算の届出の書類を整えている最中です。今回は大幅に変わったので大変な思いをしております。

業務のあとに、必ずついてくるもの

相談支援業務をしていると、1日に何件も面接することが多いものです。
中には定例の様子確認のようなモニタリングで済む方もいますが、「ちょっと相談したいことがあるんですけど・・・」と結構ヘビーな内容のことをさらっと伝えてくるクライエントもいます。そういう時は予定を付けた時に予め言ってもらえると情報も持っていけるんですけどね。なかなかそうしてくれる方は少ないかな。
いずれにしても、面接して話を聞いたらそれを記録に残しておく必要があります。

ソーシャルワーカーが記録を残すべき理由はいくつか存在します。
まずは、自らの実践を省察するため。
次に、ソーシャルワーク実践を「だれに、いつ、どのような根拠で、何を行ったのか」を明らかにして職務を遂行していることを示すため。
さらに、記録の開示請求に対応するため。(ソーシャルワーカーの倫理綱領のⅠクライエントに対する倫理責任)
他にも、支援の継続性を担保するとか、支援の質を評価するためとかいろいろあります。

どれを目的にするにせよ、私たちは面接をしたら記録します。
でも、これが結構しんどくないですか?
慣れていないと、面接した時間の何倍も記録に要する、なんてこともざらにあるのではないでしょうか。
でも、やっぱり記録は大事なんですよ。

過去に本当に困ったこと

うちの事業所で過去に本当に起こったことを少し題材にしましょう。(少し加工はしてます)

以前、うちの相談支援事業所でヘッドハンティングされて入職した相談員がいました。彼女・Aさんは地域の協議会の委員も歴任しており、周りからも信頼される人でした。
しかし、当時所属していた法人からの処遇(主に給与面だったかな)に納得いかず、うちの法人に移籍することになりました。
うちの理事長は、Aさんをとても買っていたため、すぐに事業所の施設長に据えて全てAさんのやり方に任せるようになりました。

実際、Aさんの仕事ぶりとしては、様々な障害を抱える方の相談に迅速に対応し、かつ地域でも責任ある役職を引き続き担うなど、「さすがだな」と素直に思えるものでした。
しかし、後でわかったことですが、Aさんにはとても苦手とするものが一つありました。それが、記録を残すことです。

やがて、理事長とAさんは、事あるごとに意見が対立するようになり、Aさんは突然事業所に来なくなり、辞めていきました。
残った私たちは慌ててケースの割り振りなどをやり直し、次回のモニタリングに向けてAさんの担当していたケースの記録を確認しました。
・・・しかし、そこにはほとんど記録が残っていなかったのです。モニタリング報告書も原本が抜け落ちていたものもありました。加えて、契約書や重要事項説明書なども取っていなかったケースがあったり、基本情報が間違いだらけであったりと、精査してみるとそれはそれは散々なものでした。

私たちはまずは突然の出来事に対してクライエントや関係する事業所に平謝りです。
あの時は本当に苦労しました。

記録の目的の一つは、支援の連続性を担保することです。それは自分の次回の訪問に備えるだけでなく、何かの事態で別の相談員がモニタリングすることになっても代理の方が困らないようにするためです。
私たちは、その時の面接だけでなく、その後のクライエントの支援のことも考えながらソーシャルワーク実践を行わなければなりません。

それができなければ、いつまでたってもソーシャルワーカーはいっぱしの専門職として世間に認知されることはないでしょう。

ソーシャルワーカーの仲間たち、記録はしっかりと残しましょう。

本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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