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【#2】マーケティング・プロセスの6つのフェーズ:リサーチの前提として

前回の最後に

「そもそも、マーケティングのプロセスって、どうなっているのか?」
「そして、どういう時に、'あれ、ここ分かってないのでは?'となるのか?」
ということを書きました。

https://note.com/researchandmetal/n/na649f6cfe969

今回は、それを受けて、リサーチの前提となる「マーケティング・プロセス」について、6つのフェーズに整理したいと思います。

マーケティング・プロセスの6つのフェーズとサイクル

今までの実務や様々な書籍・論文で得た知識など踏まえて、自分なりにマーケティング・プロセスを整理すると、以下のような6つのフェーズとサイクルになると考えています。

【発見】〜【価値創造】のどこからスタートしても良い、と言うか、各流派の考え方や思想・哲学、また現実的なステータスによって、どこからスタートするかは依存するのですが、基本的には、【発見】からスタートし、大きくは時計回りで進むイメージが一般的かと思います。

なお、実際には、行ったり来たりを繰り返しますので、トントンと次のフェーズに進むことは稀だと思います。また、行ったり来たりすることで、情報や意図が収束していくことを考えると、行ったり来たりすることに価値があるとも言えます。

6つの各フェーズのブレイクダウン

上の図の用語だと、少し分かりにくいので、もう少し各フェーズがどういうことかを具体的に書いてみたいと思います。

ブレイクダウンして、「そのフェーズの中心となる問い」の状態に落としました。

それぞれのフェーズについては、後の記事で詳細を解説していきますが、その前に、「どこまで行けば、次のフェーズに進むべきなのか?」という大きな疑問について、今日は記載したいと思います。

いつ、次のフェーズに移動するのか?

次のフェーズには、この各フェーズにおける問いに対して、「自分たちは回答を持てた/一定の回答候補(仮説)が作れたと判断した時」に、次のステップに移動します。

つまり、「一定の確信や自信が持てた時」ということになります。

なぜなら、次のフェーズでは、そのフェーズにおける問いについて、再び「自分たちは一定の回答/回答候補(仮説)が作れたと判断したできる」まで、その前のフェーズで練り上げた自分たちの回答・仮説の検討・検証をしながら、取り組むことになります。

時間もお金も人手も限られている中なので、玉石混交/意志も意図も無い状態で、まるっと検討・検証することはできません。

したがって、「よし、これなら、次のフェーズの問いに取り組める」という状態でないと、次に行くのは難しいでしょう。

とは言え避けたいこと

ただし、「完璧に仕上げてから、次のフェーズへ向かう」のは避けたいです。

特に、【発見】〜【伝達手段考案】までは、行ったり来たり・試行錯誤・トライ&ラーンを繰り返すことで、理解が深まるとともに、自分たちがタックルしたいことやターゲット像がクリアになっていくという良い側面があります。

また、「そもそも、不確定要素の多いビジネスにおいて’完璧’を求める必要があるのか?」という視点もあります。(そもそも完璧って何?というのもあります。)

したがって、「このフェーズの問いに対して、自分たちは、今、誰かに聞かれても、自分たちとして意思を持った回答は言える」という状態であれば、次のフェーズに進むのが良いでしょう。

逆にいうと、「意思を持って言えない」のであれば、進まない方が良いということになります。

仮に次のフェーズに進んで新しいことが分かり、フェーズを戻そうと決めても、意思を持っていれば、柔軟にラーニングを踏まえて、また新しい回答を考えられるはずです。

上記のように、【発見】〜【伝達手段考案】までは、特にこの考え方が大事です。

いい意味で自信を持ち、いい意味で柔軟に変えましょう。

自信を持ち、柔軟に変えるには

そうするには、「自分たちは、何をするための集まりなのか?」「自分たちは、どのような世界を理想と見ているのか?」という軸が必要となります。

また、この軸は、「何でもかんでもリサーチする」という良く内事態を避ける大きな弁にもなります。

したがって、次回は、この軸の話をしたいと思います。


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