クリエイティブと自己資本の関係について

デザイン思考、アート思考、そしてクリエイティブな潮流は、高度な生産性であり、ゼロからイチを産みだす潮流と言われています。

これらを財務諸表で考えると、「他人資本」に十分に「目配り」して、「自己資本」へと取り込み、「総資産」に厚みを持たせて、「高いフロー」を実現させていく、と言い換えることが可能かと思います。

つまり、「他人資本」に依拠した「レバレッジ」ではなく、「他人資本」でさえも、「自己資本」へと「昇華」させて取り込み、「自己資本」を増強させた上での「高度な生産活動」という「高いフロー」へと繋げていく「自己資本」による「レバレッジ」生産活動だと言えるかと思います。

資産の部においても、「現金及び預金」は、「資金繰り相当」に留め、その他「流動資産」、「固定資産」、「無形固定資産」と「投資その他資産」に厚みを持たせて、健全な「格付け」を取得できる時代環境になってきている、とも言えます。

「換金性」が高い上での「厚みのある資産」へと化けた「自己資本」をフル活用し、「アウトプットがアウトプットを産みだす」という連続性のある「フロー」が倍数的に増えていくイメージです。

「ストック」と「フロー」の関係でいえば、「ストック」には、「無形固定資産」や「投資その他資産」が割合的に多く、「フロー」の源泉となっている、と言えます。

米国のある州では、「自己資本への2重課税」制度があり、日本政府の中でもそういう「暴論」が出てきたこともあります。

とんでもない話です。

国民の義務としての納税後、つまり税引き後に改めて課税するとは何という話かと思ったことがあります。

「自己資本」としての「個人」が「上場」して価値の交換経済社会になる時代が来る、という話を聞きます。

「他人資本」での「レバレッジ」生産活動は、模倣・拡散社会では既に通用しなくなることでしょう。

「自己資本コスト」は、「ステークホルダーに対する信用コスト」として、「一見無形」ながら、「事実上重い」コストとなるため、「まっとうな人」ほど「自己資本コスト」が低く済む、という理屈になるかと思います。

「固定電話なし時代」から「スマホ時代」に「抜擢」された新興国みたいに、「積み上げ、積み重ね」の経験値の薄い「自己資本」では、「リターンの重厚さや濃淡」にばらつきがでてくるかもしれません。しかし、「スマホ時代」に目を背ける「老人社会」でも、ばらつきがでてくることでしょう。

「家計」の在り方についても、「フロー重視」でありかつ「換金性の高い」投資に力を入れていくことも必要な時代かと思います。

自分自身としての「自己資本」に向き合うことは、「孤独で地道な生産活動」でもあります。




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