【投書】「駅舎をお店にできないか?」(2022-03-26 山形新聞)
【全文】
このご時世、テレビの旅番組は遠方への観光気分を味わわせてくれるありがたい存在だ。中でも、各地のローカル線をたどる鉄道の旅番組をよく見る。
ある時取り上げられた北海道の小さな駅は、かつて駅員の配置がなくなり無人になろうとしたとき、それを寂しく思った近所の人が駅舎に喫茶店を開いて今に至るという。
ふと身近な駅を思えば、私がお世話になってきた東根駅も、昔は駅員のいる駅で、事務室が備えられた造りの駅舎になっている。その近くは住宅開発が進んでいる割に飲食店や商店が少ないと思われるし、駅舎を借りて何らかのお店を開きたい人はいるのではないだろうか。
法令や規則の壁があるのかもしれないし、そもそも商売が成り立つかというハードルもあるだろうが、近隣の人々や駅の利用客の役に立つ使い方ができたら喜ばしい。うまくいけばそれは、駅とその地区のちょっとした魅力となり、価値を上げることになるだろう。
※実際の東根駅はこちら
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