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合唱から学んだ”響き合う”という関係性

Resonance Harmonyってなんだ?


私は小学校4年生の頃から、大学で上京するまで、地元の合唱団に入って合唱をしていました。

歌うことが大好きで、大人になって再び合唱を始めたのは2017年のことですから、早いもので5年間、歌を続けています。

私が今所属している合唱団は、Resonance harmony(調和的共鳴)を歌で表現することを目的にしていて、エジプトやアメリカ、東京、そして来年にはフランスでと、活動の幅を広げ続けています。

活動を始めた頃は、Resonance harmonyと言われても初めて聞いた言葉で、正直なところ一体何を目指しているのか「分かったような、よく分からないような」気持ちでした。

わからないけれど、「なんだかいい気がするから進むうちに分かるだろう」といった具合です。

そうやって5年も続けるうちに、その目的がどういうものなのか少しづつ掴めるようになってきました。

合唱団に集まった多くの人と、一つの音楽を作り上げるという活動を通じて、Resonance harmony(調和的共鳴)とはどういうものなのか、実感として学んでいったのです。

実は、「響き合う子育てラボ」という名前も合唱団の目的からインスピレーションを得ました。

今回は、私自身が合唱団を通じて学んだ”Resonance harmony(調和的共鳴)”の世界とはどういうものなのかについて、今感じていることをお話ししてみようと思います。
それは私が子育ての分野にも広げていきたい世界です。

誰一人否定しない。あなたに合った場所がある


合唱の練習をしていて、「いつも心地が良く、あまり疲れないのは何故だろう」と考えたことがあります。

その時、気付いたのが、指揮者の根底に”否定がないから”ということでした。

練習の時、音の出し方、姿勢、リズムなど表現的なことは指摘されますが、決して「間違っている」とか「そのままではダメだ」とか否定されている感じがありません。

実は、子どもの頃、合唱団で活動していた時は、「歌詞やフリを間違えたら叱られるんじゃないか」とか「音を外したらすぐに指摘されるんじゃないか」とかいう恐れも心で感じていて、楽しいけれど、どこか萎縮して、頑張っているような気持ちもありました。

こうした経験を振り返りながら、誰も否定されない「安心安全な場所」であることが、萎縮せず、伸び伸びと音を響かせるのには欠かせないものなのだと感じました。

合唱団では、世界各地や日本国内で演奏会を行なってきましたが、本番に近づくと必ず行われるプロセスがあります。

それは、一人一人が歌う立ち位置の調整です。

私が子どもの頃に体験した、”背の順”とか”上手な順”が基準ではなく、あくまで”全体の響きをより良くするためにはどのように並ぶのがベストなのか”が基準で指揮者が調整していきます。

なんと、1曲ごとに立ち位置が変わる演奏会もありました。並び順を記憶しておくだけでも大変です(笑)

おそらく一般的な合唱団以上に念入りに調整するのではないかと思います。

面白かったのは、最終的な立ち位置が決まると、パズルのピースがピタッとハマったかのように、自分自身も歌いやすく感じるということ。

私だけでなく、周りの団員からも同じような声が聞かれました。

”適材適所”とはよく聞く言葉ですが、まさに自分に合った場所に立つことで、力が楽に出せるようになり、さらに全体のハーモニーもまとまりのあるものになるのでした。

一人一人が必要な存在であり、その人に合った場所で自信を持って響きを出していくことで生まれるハーモニー。その世界観を立ち位置の調整時にいつも感じています。

それぞれが個性を持った別々の楽器だから


自分に自信がなくなりそうになった時、私はよく、ある団員仲間が言っていた言葉を思い出します。

「同じソプラノパートの中にも、フルートのような音色の人もいれば、パイプオルガンの人もいて、バイオリンの人もいる。誰が良い悪いではなくて、人それぞれの個性があるよね。」

確かにその通りだな~と思いました。

より良い演奏をしたいと思えば思うほど、
「ソプラノらしい響きとは何か」 
「綺麗な音色とはどんな音色か」とか、 
理想の形を追い求めてしまいがちです。

けれども結局、どんなに自分ではない何かを追い求めたところで、フルートはパイプオルガンになれないし、パイプオルガンはバイオリンにはなれません。

固定的な「美しいソプラノの音色」を追求するよりも、フルートはフルートらしい音色を、パイプオルガンはパイプオルガンらしい音色を、”いかに響かせるか”ということの方が何よりも大切だなと感じた瞬間でした。

オーケストラの魅力は、異なる種類の音色が重なり合うことで、多様な響きが生まれ、表情や、躍動感をより立体的に表すことができること。

合唱はオーケストラ以上に多様な個性の集まりです。

だからこそ、その違いが響き合い一つになった時、聞く人の心に伝わる演奏になるのだと思います。

こうした経験から、私が今感じている「Resonance Harmony」とは、
誰も否定されない安心安全な雰囲気の中、
一人ひとりに合った場所で、
一人ひとりが自信を持って個性を十分に響かせられた時に生まれる最高のハーモニー🎶

もちろん、そこには音楽を聴いてくださるお客さんとの響き合いも存在していることを忘れないで舞台に立ちたいと思っています。

プロが目指す世界と繋がっていた


日本を代表する指揮者の一人とされる小林研一郎さんのインタービュー記事を読んでいてハッとしたことがあります。

「指揮者に求められるもの」というタイトルの中に書かれていた内容でした。

これは僕の指揮者としての一貫した信条ですが、オーケストラの一人ひとりをひたすら尊敬するんです。(略)
その相手に接するときにちょっとした言葉一つによってまるで僅かに空いた風呂の排水口から水が全部漏れてしまうように、演奏会の全てが台無しになってしまうことだってあるんです。
そうならないように、超天才の集団として一人ひとりを認め、羽ばたかせることのできる煌めく時間を作るのが指揮者の役割なんです。
その時に初めて、聴衆の心に大きな灯を灯すことができ、心に訴えることができると思っています。

地球交響曲第九番パンフレット

この記事を読んでいて、演奏者「一人一人の心の状態が響きに現れてくるんだ」ということを再認識させたれたような気持ちになりました。

まさに、Resonance Harmony(調和的共鳴)につながる世界なのだと感じています。

子育ての中にも、そんな世界を広げたい


私は、合唱を通じて学んだ世界観をそのまま子育ての中にも広げていきたいと思っています。

その想いから活動をはじめたのが
響き合う子育てラボです。

親も子どもも、楽器の音色のように、一人一人違った存在であり、その違いを楽しみながら、生まれ持った音色を自由に響かせ合うResonance harmony(調和的共鳴)の世界。

だから、親は子どもにとって指揮者のような立場になることもあるけれど、基本的には、互いに音を響かせ合う、演奏者同士だと思っています。

響き合う子育てを形にしていくためには、
まずは親がありのままの自分を認め、自分に合った場所で、自分らしい音色を奏でること。

すると子どもの個性も自然と認められるようになり、子どもは安心して自分の音色を奏ではじめます。

そうして初めて、互いに響き合うことの喜びを感じ合える関係性が生まれてくるのではないでしょうか?

私も自分の良いところも悪いところも嫌なところも見つめながら、認められるようになればなるほど、少しずつ視野が広がり、
今まで欠点だと悩んでいたことも含めて、子どものことをシンプルに認められるようになっていった実感があります。

子どもは、人との関係性のベースを親との関係の中から学んでいくと言われています。

「どんな私もそのまんまの私で価値があるんだな」と心から思いながら、その人らしい音色を響かせられる大人が増えていったら、

きっと子どもは本当の意味で幸せになり、世界は一つの美しい調和したハーモニーを奏で始めるのだと思います。


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響き合う子育てラボ通信では、私がこれまでに、子どもの発達や感情のこと、大人の心の深い部分の働きなど学びながら

ありのままの子どもを個として認める子育てをしたいといろいろ試行錯誤してきた中で、


「知っててよかったな」

と感じた心の持ち方、在り方などを一つ一つ振り返り体験談も踏まえながらご紹介しています。

知っているだけでも変化のきっかけになるし、逆に知らないことでいつまでも同じ課題をグルグル巡ってしまうことって、実はすごく沢山あるなと思うから


「あ、ここを意識したら良いんだな」とか


「こういう視点を持ってみよう」って、


スムーズに抜け出して行くためのヒントにしてもらえたら嬉しいなと思って書いています。

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私もまだまだ日々深めています。

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響き合う子育てラボ
代表 桧田真理子


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