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あなたの子育てを辛くする最大の原因

「いつも子どもにイライラしてばかりいる」

「子どもが思うように動いてくれなくて嫌になる」

「一生懸命子育てしているのに報われない気がする」

こんな気持ちは、
誰しも多かれ少なかれ感じる瞬間があるかもしれませんね。

そんな時、

「子どもがわがままだ」

「ちゃんと言うことを聞いてくれたらいいのに。」

「夫がもっと協力しくれたらこんな気持ちにはならないはず」

「そもそも子育てしにくい社会が悪い!」

こんな風に
誰かのせいにしたくなる気持ちも分かります。

でも、あなたの子育てを辛くする原因はあなたの心の中にあるかもしれません。

少なくとも
ちょっと面倒かも知れないけれど
「原因が自分の心の中にある」と思って
それらを丁寧に見ていくことで、
結果として自分自身がとっても楽に自由になっていくんですよ。

今日はその方法についてご紹介したいと思います。

※Podcastでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ♫


子育てを辛くしている最大の原因は「すべき」


初めに結論!

子育てを辛いものにしてしまう最大の原因
それは「~すべき」「~しなくてはいけない」と言うあなたの心の声です。

もちろん、人によって
他にもいろいろあるとは思いますが、
それでも大部分を占めるのがこの「すべき」という心の声が原因ではないかと思っています。

私自身も「すべき」にとらわれて、
心がモヤモヤしたり自分自身を苦しめていたことがたくさんありました。

例えば、
うちの息子は小さい頃、外に遊びにいくことが少なかったんです。

うちの中にいて、ブロックをして遊んだり、本を読んだり、どちらかと言うと家が好きなタイプでした。

でも、私はそんな彼を見ていつもモヤモヤするんです。

「男の子だったら外で元気に遊ぶべきでしょ」

「泥んこになって自然の中で遊んでこそ学ぶものがある!」

そんな考えが頭の中をぐるぐる巡るのに、
目の前には家でじっとマイペースに遊ぶ息子・・・。

自分が思い描く子どものあるべき姿とは全然違うわけですね(笑)

「ちょっとぐらい外に遊びに行ってきたら~」とか「なんで外に行かないの~?」とか息子に向かって
「外で遊ぶべき!」というプレッシャーを密かにかけ続けていたように思います。

他にもこんな「すべき」があったかな。
ちょっと例をあげてみましょう。

生活習慣
・食事はすべて手作りにしなくてはいけない。
・野菜はなるべく多くとらなくてはいけない。
・1日に八時間以上は寝なくてはいけない。
・よく噛んで物を食べるべき。
・トイレの後は手を洗うべき
・帰ったら手洗いうがいをしなくてはいけない。

学校
・先生の話をよく聞かなくてはいけない
・良い成績を取らなくてはいけない。
・遅刻してはいけない
・休んではいけない
・途中でやめてはいけない
・元気よく挨拶すべき
・友達と仲良くしなくてはいけない

当たり前のことばっかりじゃん、と思うかも知れませんが、
これらも全て「すべき」や「しなくてはいけない」がついていますよね。
あなたの中にはどんな「すべき」や「しなくてはいけない」がありそうですか?


なぜ「すべき」が子育てを辛くさせるのか?


実はこの「すべき」「しなくてはいけない」と言う感覚は、
あなたが小さい頃から大人になる過程で、
親や学校の先生に言われたこと、社会生活の中で身につけてきたことなど
知らず知らずのうちに作り上げてしまった固定観念の塊のようなものです。

そして大抵その裏側には
「すべきことができない自分はだめだ」といった自己否定感が潜んでいます。

この自己否定感とセットになっていることが問題なのです。

食事を作れない自分はだめだ
時間を守れない自分はだめだ
仕事を休む自分はだめだ
友達と仲良くでいない自分はだめだ・・・

こんなふうに、思っていませんか?

「自分はだめだ」
と言う感覚を感じたくないから
なんとか守ろうと力をかけるけれど、

思うようにいかなかった時、
同時に自己否定を感じてしまう・・・

この連鎖が
子育ての辛さを生み出しています。

埋もれていた「すべき」「しなくてはいけない」に気づくとき


おそらく、これまでの人生であなたが
「すべき」とか「しなくてはいけない」と思ってきたことは
大抵うまく「できてきた」ので
自己否定をダイレクトに感じる機会が
少なかったことでしょう。

ところが、子育てをしているときは、
できない場面が多発します。

時間を守らなくてはいけないと思っていたのに、子どもが出かける直前にお漏らしをした

休んではいけないと思っているのに、子どもがしばしば熱を出して仕事を休むことになった

「ごめんね」「ありがとう」をきちんと言うように心がけてきたのに子どもはそっぽを向いて言ってくれない。

勉強はしなくてはいけない。と思って自分は評価を得てきたのに子どもは全然勉強しない・・・

「べき」や「しなくてはいけない」
と言う感覚は
先ほどもお話ししたように裏側に
それができない自分はだめだ」と言う
自己否定感を抱えているので、
本当はそうした観念が心の中に存在しているだけで、無意識に自分の心を縛り付けている訳ですが、

それらは普通に生活している中では
当たり前になりすぎて気がつかないことがほとんどかも知れません。

子育てをする中で、
「べき」「しなくてはいけない」が
できない場面に遭遇することは
自己否定感を感じて、
確かに辛いことではありますが、

知らず知らずのうちにあなたの心を縛り付けたいたものに改めて気づく、とても良い機会とも言えるんですね。


自由な心になるために「すべき」に効く処方箋


では、自分の中の「すべき」に気がづいたらどうしたら良いのでしょう。

まずは、あなたの中に「すべき」や「しなくてはいけない」と言う感覚が浮かんできたら
「ああ、私は〇〇すべき」と思っているんだな~と丁寧に認めてみましょう。

余裕があるときでしたら、
紙に書き出しても良いでしょう。

次に、「本当にそうかな」と疑ってみてください。自分自身に対して問いかけをするイメージです。

そして
「そうではないかもしれない」理由
考えて、いくつか出してみましょう。

理屈が通ってなくても
自分の中で納得感があればOKです。

そうやって揺さぶりをかけることで、
自分の心をキツく縛っていた力が
少し緩むんですね。 

このワークを繰り返すうちに
「どちらでもいいかな~」と言う
感覚が出てきたら大成功です。

例えば、健康のためには
「ご飯のおかずは3品は作るべきだ」と
強く思っているとしましょう。

本当にそうかな?と問いかけてみます。

・1品はお惣菜コーナーのものを買ってもいいかも知れない
・スープを具たくさんにすれば栄養面は問題ないかも知れない
・品数よりも全体のバランスを大切にした方がいいかも知れない

などなど考えるうちに、
2品でもいいかもな~と
思てくるかも知れません。

こうすることで、「すべき」に縛られず、
3品作れるときは作るし、
疲れてたらお惣菜もチョイスするし
たまには具沢山のスープでもいいよねと
より柔軟にあなたの状況に合わせた選択ができるようになります。

ちなみに、先ほど例に挙げた
家が大好きな息子の事例。

私自身も「本当にそうかな?」と問いかけてみたことがあります。

外で遊ぶことのメリットは
もちろん大きいけど

本を読むことは、本の世界を大冒険していることと同じ。
リアルな世界よりももっと広い大地をイメージの中で走り回っているようなものかも知れない。

ブロックは手先を使い、
新しいものを創造する力が育まれているかも知れない。 

人間関係も、
本の中でさまざまなケースを疑似体験できるかも知れない・・・

そんな風に考えていったら、
「絶対に子どもは外で元気に遊ぶべきだ」と言う観念が緩んで

息子には今この家でまったりする時間が必要なんだな~と自然に思えるようになりました。

「したいからやる」を心の中に増やしていく


「するべき」「しなくてはいけない」と
思っている内容自体が
間違っている、やめた方がいいと言うわけではありません。

しかし、改めて「本当にそうかな」と見つめ直してみることで、

「誰かに言われたから守っている」

「できない自分はだめだから」

と言う感覚を手放して

より柔軟に自分にしっくりくる選択を重ねていくことができます。

すると、
新しい発想が湧いてきやすくなるし
いつの間にか「私がしたいからやる」
主体的な選択に感覚が変わっていくことでしょう。

(ここでも自分を「感じる」ことが重要になってきます。
「感じる」ことについてはこちら記事に詳しく書きました。)

一人一人、子どもの個性は違うのだから、
子育てに決まった正解も不正解もありません。

だから本来、
「すべき」や「しなければいけない」もないのです。

今、その瞬間、
あなたに一番しっくりくる選択
「したいからやる」を積み重ねていくことがきっと、子育ての時間をもっと気楽に楽しいものにしていくシンプルな答えだと思っています。


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