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本屋大賞2024ノミネート作品の感想①

本屋大賞2024ノミネート作品まとめて感想①
とりあえず3冊分!
「存在のすべてを」と「成瀬は天下をとりにいく」は別記事で書いてます。


〇『君が手にするはずだった黄金について』小川哲/新潮社

才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか?いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

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読んでる時に、フィクションなのかエッセイなのか分からなくなるような不思議な瞬間が度々訪れました。不思議な感覚!
主人公はおそらく著者自身。
実際の出来事がベースになっていると思います。
去年の「君のクイズ」はあんまりハマらなかったので、苦手意識があったけど、これは面白かった!!

2011年3月10日に何をしていたか、記憶にありますか?
東日本大震災の当日あの時間に何をしていたかは覚えてる人が多いと思います。
その前日。
僕はすっかり記憶にありません。
当時大学1回生→2回生の春休み。
部活はオフの日だったはず。
なにしてたんやろ。

たった一日違うだけで、みんなからすっかり忘れられてしまった日のこと

本文より

人生とは、そんな1日1日の積み重ねなのかもしれません。


〇『黄色い家』川上未映子/中央公論新社

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス

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おもしろかった!
ストーリーに引きずりこまれすぎて頁をめくる手が止まりませんでした。
クライム・サスペンス(犯罪小説)でスリル満載。
全然抜け出せませんでした。
ただ、ちょっと内容ヘビーすぎて読むのがしんどかったです。
重かった。読了後にズーンってなってしまった。超高カロリーでした。

なにが正でなにが悪か分からなくなるね。
ヨンスやジフンの話らへんが好きでした。


〇『リカバリー・カバヒコ』青山美智子/光文社


5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで”リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。高校入学と同時に家族で越してきた奏斗は、急な成績不振に自信をなくしている。偶然立ち寄った日の出公園でクラスメイトの雫田さんに遭遇し、カバヒコの伝説を聞いた奏斗は「頭脳回復」を願ってカバヒコの頭を撫でる――(第1話「奏斗の頭」)出産を機に仕事をやめた紗羽は、ママ友たちになじめず孤立気味。アパレルの接客業をしていた頃は表彰されたこともあったほどなのに、うまく言葉が出てこない。カバヒコの伝説を聞き、口を撫でにいくと――(第3話「紗羽の口」)誰もが抱く小さな痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。

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こっちはあったかかった!
本屋大賞ノミネート常連の青山さんらしさ全開の作品でした。
みんなちょっとした悩みや痛みを抱えてて、それぞれに乗り越えていくんやなー。
悩みがゼロの人なんておらんのやろなーと思うと、生きるのがちょっと楽になりました。

まずは目の前のことだけ集中してやってみる

本文より

それに尽きるんやろうな。
肝に銘じます。


とりあえず今読んだとこまで!3冊分!
以上

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