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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#76

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

【事例】

「一つの職場」でキャリアを蓄積するのでなく「職場」を変えてキャリアを蓄積する戦略

「派遣」という働き方を通じて給与計算のプロとして各社の給与ノウハウを蓄積している事例です。

Iさんは50代シニアの女性です。短大卒業後一般事務職としてメーカーに入社、人事課で給与計算を担当してきました。

育児もひと段落ついた40代から派遣社員として働き始めました。仕事は昔担当していた給与業務です。

まじめで確実な仕事ぶりは、派遣先からも高く評価され、何度も正社員への登用を打診されましたが、Iさんは給与業務以外の仕事やグループマネジメントを担当するよりも給与業務のプロとして働くことを優先してきました。

会社によってやり方は違いますが、基本は変わりません。派遣先が変わる毎に各社の良いところ・悪いところもわかります。

様々な派遣先で培ったIさんの豊富な経験は給与のプロがいない派遣先にとっても即戦力であり、間隔をあけることなく次の派遣先が決まっています。

【解説】
Aさんは、「会社へのエンゲージメント」ではなく「仕事へのエンゲージメント」を貫くことで独自のキャリアを構築している事例です。

原理原則から給与計算のオペレーションを知るIさんはどこの派遣先でも重宝され、Iさん個人としても定期的に派遣先を変わることによって様々な会社のノウハウを身に着け個人としてのキャリアの付加価値を上げています。

最近ではIさんが中心となって給与業務の標準化を進め、外部ベンダーへの移管を進める「給与業務移管サポーター」的な仕事も増えています。

給与業務を外部ベンダーへ外だしするケースが増えるにつれて、社内に給与専門家がいなくなっており、給与差し押さえの際の供託業務などイレギュラー業務を任されるケースも多く、正社員ではないが職場になくてはならない存在になっています。




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