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<事例紹介>~サラリーマンから個人事業主へ転身した人たち         <65歳から関係会社の知人からの声かけで個人事業主として働き始め74歳の現在も継続中(その1)>

<キャリアの概要>

Bさん(74歳)は、長年大手化学メーカーの研究畑で働いてきたエンジニアです。

56歳から職種間異動でまったく畑違いのキャリア開発(従業員の出向・転籍などキャリアチェンジを社内で支援する仕事)に仕事が変わりました。

対応する相手は思いもよらない出向や転籍話を上司から聴いて厳しい表情でキャリアの相談に来るシニア社員です。

プライドの高いシニアエンジニアの社員も、依頼人に寄り添い、話をじっくり聞いてくれるBさんの話であれば話を聴き入れてくれます。

根気強く足を運び社員を受け入れてくれる出向先の開拓にも力を入れ、長年携わってきた研究領域とは180度異なるキャリア開発の仕事でも成果を上げてきたのがBさんのキャリアです。

定年後も再雇用制度により引き続きキャリア開発の仕事を続け、社内ルールの通り65歳で終了となりました。

そのタイミングでBさんのエンジニアとしての実力を知る関係会社から声がかかりました。

社内制度上「雇用」では難しいが、業務委託契約であれば可能ということで、元々専門領域の技術分野の文献調査や調査レポート作成の業務を当初オファーされました。

そのうちBさんには当初の文献調査のみならずベテラン社員のキャリア相談を通じた組織風土改革のサポートまで依頼されるようになりました。

社員の話をきちんと受けとめ、相談に真摯に乗ってきたBさんの人柄や信頼感を見込んでの依頼です(50代から65歳まで担当してきた第二のBさんの専門領域でもあります)。

サラリーマンを辞めて個人事業主となった当初には関係会社での業務委託契約と並行して1年間大学で特任講師をつとめるなど今まで培った経験・知識の若手の伝承活動にも力を入れてこられました。

担当領域は減らしてもらってきていますが、74歳の現在も現役で業務委託契約を継続されています。
(その2に続きます)


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