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「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」にかける思い- 株式会社JVCケンウッド・デザイン               

こんにちは!REV WORLDS編集担当のマブチです。今回はJVCケンウッド・デザインの皆さまへのインタビュー記事をお届けします。

仮想新宿のターミナルにあるALTAビジョンから仮想伊勢丹新宿店に向かって歩くと見えてくる巨大な犬のオブジェ。いまやREV WORLDSターミナルエリアの目印となっているこのニッパーという名前の犬は株式会社JVCケンウッドのキャラクターであり、昔から幅広い年代の方に愛されています。

REV WORLDSに出展した経緯や得られた成果を株式会社JVCケンウッド・デザインのみなさまに赤裸々に語っていただきました。

株式会社JVCケンウッド・デザインのみなさま

左から)豊口さん(カスタマーエクスペリエンススタジオ)滝脇さん(エクスペリエンスデザインスタジオ)園部さん(ビジョンデザインオフィス)
大橋さん(ブランドエクスペリエンススタジオ)

2021年11月よりREV WORLDS内のバーチャルALTAにて広告出稿をスタートし、2022年12月よりVictor製品の紹介やニッパーのアイコンが入ったデジタルウェアを配布するパーク「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」をREV WORLDS内に出展しました。

REV WORLDSを知ったきっかけ

マブチ:
まずはREV WORLDSを知ったきっかけを教えてください!

豊口さん:
きっかけは仲田さん(REV WORLDS発起人)の取材記事を読み、彼の講演を聞いたことでした。最初は変なことやっている人がいるなぁと思いました(笑)ただ私が彼の事業にとても興味があったこと、また仲田さんの制作するCGオブジェクトのクオリティの高さに興味があり、コンタクトをとりました。

マブチ:
社内でも不思議な事業だと思われています(笑)元々メタバースには興味があったのですか?

滝脇さん:
弊社でもメタバース空間を作るプロジェクトがあり私も参加していました。その経験があって今回豊口さんにREV WORLDS出展の企画に声をかけていただきました。

豊口さん:
私は「デザインミライ」という社内イベントのなかでVRやメタバースを提案していました。REV WORLDSの中でショールームを作りたいという話がでた際に、様々なスタジオに所属している3人に声をかけて、REV WORLDS出展プロジェクトを発足させました。

REV WORLDSに広告を出してみて

マブチ:
なるほど!そのような社内の動きもあり、まずはバーチャルALTAビジョンの広告出稿から始まったのですね。

豊口さん:
はい。まずは仮想新宿のALTAビジョンで動画広告を出すところからスタートしました。

マブチ:
社内の反響や反応はどうでしたか?

豊口さん:
メタバースの中でもアプローチをすれば、お客さまが答えてくれるとわかったことが広告を出した成果です。

最初は「広告を出したところで何も起こらないだろう」と思っていましたし社内でもメタバースに広告を出して何になるの?という声もありました。ただ動画広告に弊社のホームページへ遷移できるボタンをつけてもらったところ、一定数の方がWebサイトを見に来てくれたことがわかりました。

SNSやWebを使ってお客さまにアプローチする以外の顧客接点が必要だと考えていましたので、メタバースから一定のお客さまが流入してくださった事実は社内でも高い評価を得ました。

仮想新宿にあるALTA前の広告

REV WORLDSに「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」ができるまで

マブチ:
広告を出すところからスタートし、その後2022年12月にオリジナルエリア「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」が誕生しました。完成に至るまでの経緯を教えてください。どのような経緯でパーク制作に至ったのでしょうか?

豊口さん:
Victorブランドの認知向上施策のひとつとしてメタバースでなにか表現できないかとの話が社内で出ました。メタバースの中でなら自由な表現ができること、また若い世代にもアプローチできるのではないかとで話をしました。

マブチ:
どのような世代の方に御社を知ってもらいたいなどの目標はありましたか?

豊口さん:
これまで十分にリーチができなかった40代以下のかたに、Victorというブランドとニッパーのマークを認知してもらうのが目標でした。

パークへの顧客流入レポートをみた際に明らかに女性の流入が多いこと、また30代以下のかたがたくさん遊んでくださっていることがわかりました。今まで弊社のオンラインストアの顧客流入を見ても明らかにリーチできなかった層にリーチできたことがとても大きな成果です。女性や若い方にVictorとニッパーを知っていただくいい機会になり、メタバースでこのような結果がでたことは財産になりました。

滝脇さん:
「ビクターロック祭り(2023年3月開催)」にてREV WORLDSのステッカーを配ったのですが、そこでも若い方が抵抗なくアプリをいれてくださった姿が目につきました。

園部さん:
音楽が好きな若い方はその場でダウンロードしてくださったのでとても嬉しかったです。アプリで顧客接点を作れたことは大きな成果でした。

マブチ:
実は先日、旅先でニッパーの置物をみた娘から「あ!ママのゲームに出ている犬がいるよ!」と声をかけられて驚きました!サブアバターとしていつも一緒にニッパーを連れ歩いているので、すぐわかったようです(笑)

「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」のこだわり

マブチ:
実際のライブ会場にてダウンロードアプローチをしていただき、私たちもとても嬉しいです!「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」を作るにあたり大事にしたところやこだわりを教えてもらえますか?

大橋さん:
ニッパーの3DCGデータを丁寧に作りあげることを大事にしました。
ニッパーは弊社にとって大事なキャラクターです。そのニッパーをグラフィックではなく、立体的に表現することは初めての経験でした。なるべくリアルに、またそのニッパーがメタバース空間のなかで象徴的になるようにまずは意識しました。

滝脇さん:
この「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」は弊社の今後のメタバース出展にあたってのベンチマークになると考え、自分たちが作りたいだけではなく訪れたユーザーが「楽しい!」と思ってもらえるようなパーク作りを意識しました。

園部さん:
特にニッパーを大きくしたことなどは、スタート地点から行きたくなる場所になるようにと考えた結果です。

REV WORLDSのアプリをスタートさせると最初に入る「ターミナル」があるのですが、そこからすぐ巨大な犬が見えると「あれは何だろう?ちょっと行ってみたいな」と思ってもらえるのではないか。との思いがみな最初からありました。このようにユーザーに認知してもらい足を運んでもらえるようなストーリー作りを大切にしました。

ターミナルから見える巨大ニッパー!

豊口さん:
絵本「Nipper His Master’s voice」のニッパーも訴求テーマだったので、絵本の世界に入り込むような世界観をつくりたいと意識してデザインしました。

マブチ:
ニッパーの絵本を読ませて頂きましたが、パークには絵本で使われている色がたくさん使われている印象をうけました。

滝脇さん:
ターミナルからローディングを挟んで遷移する場所ではなく、バーチャルALTAビジョンから歩いて遊びに行けるパークを目指しました。

豊口さん:
私たちはユーザーにどんな体験をしてもらうかよく考えながらデザインすることを大事にしています。REV WORLDS内でどのような体験をしてもらいたいか考えたときに、パークに向かう途中でもワクワクした気持ちを持続してもらえるようにと考えました。

マブチ:
私たちは「お店をつくる」ことが多いため、エリア全体を含むパークデザインはとても勉強になりました。

REV WORLDSはスマートフォンで遊べる安全なプラットフォームだったことが決め手

マブチ:
世の中には様々なメタバースプラットフォームが存在しているなか、どうしてREV WORLDSを選んでいただいたのでしょうか?

豊口さん:
スマートフォンで表現できるプラットフォームであることが大きな理由です。

メタバースを体験するためには、高性能パソコンで操作する必要があったり、ゴーグルをつけなければいけなかったりなど一般の方にはハードルが高いプラットフォームもあるなか、REV WORLDSは誰もが持っているスマートフォンで完結できること、また私たちが作りたい世界観が表現できるクオリティのものであると感じたためです。

滝脇さん:
幅広い世代の方が利用できるプラットフォームだという理由もあります。

私もいくつかのメタバースプロジェクトに携わり、色々なメタバースを視察体験しましたが、ヘッドセットをつけるものになると酔いやすかったり、小さい子どもには推奨されなかったりするケースも多々ありました。何も身につける必要がないというのはREV WORLDSの魅力だなと感じました。

豊口さん:
子どもが安全に遊べるプラットフォームであることも選ばせていただいた理由です。

企業としてコンテンツを出す以上、極端な表現がなされているプラットフォームには少し出展しづらく、社内にも説明が難しいと感じていました。「メタバース」という自由に表現ができる環境において、あえてREV WORLDSは表現を抑えてくれている、安心安全を担保しているプラットフォームだという観点で選ばせていただきました。

マブチ:
その観点は弊社のREV WORLDS発起人である仲田も1番大切にしたいポイントとしてあげていましたので、共感していただけて嬉しいです。

園部さん:
社内でも歴史のある「三越伊勢丹」が作るメタバースプラットフォームだと伝えることで、安心してもらえたような気がしています。新しい事業や企画を進めるにあたって安心した環境で進めることができるという点はとても大事だとこの企画を通じて実感しました。

「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」がアップデートしました!

マブチ:
6月21日のアップデートではゲームが追加となりました。みどころや遊んでほしいところを教えてください!

大橋さん:
巨大ニッパーのまわりにあるコースをタイムバトルは2段ジャンプを使うだけでなく、下に落ちるような要素も入れました。上にのぼっていく動作だけでなく、落ちる動作をいれることで、ユーザーに楽しさを感じてもらえるようなコース設計になっているかと思います。

豊口さん:
幅広い年代の方がゴールまでたどり着けるように意識してコースを設計しました。

ゲームが入る前のコースにおいても2段ジャンプでのぼる設計は、途中で落ちてしまうなどフォトスポットのある頂上まで登るのが少し難しいなと感じていました。そこにタイムバトルをつけてしまうと誰もクリアできないのではないかと思い、上にのぼるアクションだけでなく、細いコースに変更したり、落ちる要素を入れたりしつつ、ユーザーに完走してもらい頂上でニッパーと写真を撮ってもらえるように工夫しました。

マブチ:
今回はゲームをクリアした際の賞品がとても豪華で驚きました!ありがとうございます!

豊口さん:
はい!タイムバトルをクリアしていただき、ゴールに表示されるキーワードをつけて応募していただくと抽選で合計20名のかたにイヤホンやニッパーのオリジナルグッズが当たるプレゼント企画を実施しております。ぜひゲームに挑戦して、応募していただけると嬉しいです。


6月21日にタイムバトルのゲームが追加されました。7月下旬頃にはさらにコースがパワーアップして登場する予定です。ぜひREV WORLDSにある「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」にてコースを完走し、頂上でニッパーと写真を撮影してください!またその写真を「#ニッパーとあそぼうサウンドパーク」をつけてSNSにアップしていただけるととても嬉しいです。

また「ニッパーとあそぼう サウンドパーク」内ではニッパーのサブアバターやVictorの着せ替えウェアなどが手に入りますので遊びにきてくださいね。

豪華賞品への応募もお忘れなく!
株式会社JVCケンウッド・デザインのみなさま、ありがとうございました。


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