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あなたもいつか難民になる日が来る

タイトルを見て「想像できない」と思った人は多いでしょう
それは、今日本国が、あなたの財産を財産権として守り、保障してくれているからです。
国が、貴方の生命、健康、安全を守っていてくれるからです。
その分、国を維持するために私たちは税金を払っています
平和な日本に暮らしていると「何故難民の人たちは、何ももたずに歩いているのだろう?ご飯はどうしているのだろう?」とナゾを感じるだけでそこで思考停止してしまいます

難民は、戦争や内戦などで、法律や秩序なんてものが消し飛び、財産や命さえも、自らで守るしかない状態になった場所で発生します。
国という秩序を守るものがなくなり、警察もなく消防もなく、まして病院さえ高額で稼働しているところがあるかどうか。食料を確保するのにもお金だけでは食べ物自体がない
そもそもお金など持っていたら、リンチを受けて奪われたり、強奪されたり。
つい最近まで隣に住んでいた隣人が、理不尽な理由で命を落とす
貴方の子供も、同じ目に遭うかもしれない
それが、戦争であり、内戦であり、無政府状態です

では、日本がそういう状況にならないなんて、誰が言えるでしょう?
今はとても平和。70年も平和が続いています。
でも人はとても愚かな生き物です。
原爆を落とされ1発で約14万人の無差別大量殺戮を受け、第二次世界大戦であれだけの悲劇を経験しながらも、既にその記憶がある国民の方が減りました
歴史は繰り返す
悲しいほど愚かな人間によって

今日本は、一人あたりのGDP国内総生産が39,289ドル。
日本円で約420万(1ドル107円換算)
※世界銀行調べ2018年
日本国全体では、2019年度国内総生産が533.6兆円
※内閣府HP資料より
そして、現在の日本の国債残高=日本国の借金が8,967,428,100,000,000億円。ざっと9000兆円かな。(0の数え方間違ってたら教えて下さい)
※財務省HP「国債発行額の推移(実績ベース)」より
ざっと計算して、国内総生産=日本国民全員が一年間で稼げる金額の、約17年分の借金が日本国にはあります

別にこれは国の借金であり、各国民の借金ではないので、別に一人当たりいくらいくら~とかマスメディアが煽りますけど関係ないです
問題は、それだけ国が大量の借金を抱えていることです
実際、今回のコロナ禍では、同じ敗戦国で日本よりも苦渋を舐めたはずのドイツが即断で給与補償を行ったり、一番最初にパンデミック状態になったヨーロッパ各国で次々と給与補償等の行動が行えたのに、日本は1人あたり10万配ることすら決断が遅く、実際決断したにも関わらず未だ給付率が10%もいかないのは何故でしょう?
それは、全部国にお金がないからです
同じ敗戦国のドイツは、黒字国家です。だから現金が手元にあった。だからこそ、すぐ政治的救済が可能だったのです
逆に日本は借金だらけで現金なんてほとんど持ち合わせていないも同じ
だからこそ、決断も鈍り、必要な政策が行えず、決断しても行動が遅いのです
10万円給付の事務処理を行うのに必要なだけの人を雇うお金すら、ないのでしょう
これは、ひいては全体としてみて日本に国力がなくなってきていることを示していると私は考えます
お金がある人(企業)と、お金がない人(企業)、力があるのはどちらかは明らかですよね?
国単位でも同じことです。

また、日本の民間も、高度経済成長がどうして達成できたのかということを冷静に分析できていないがゆえに経済が停滞し、今後も少子化という労働力がどんどん減っていく中で力を再びつけるという見通しが立ちません
「コロナの収束は日本人の努力の賜物」というのは勘違いだった!!~日本経済活性化のカギはここだ!~にて詳細解説中)

何故日本がここまで経済大国になったのか?
現実的な理由付け・有名アナリストの分析より
・一国のGDPに最も大きな影響を与えているのは「人口」であり、戦後日本では二度のベビーブームで爆発的に人口が増え、先進国の中ではアメリカに次ぐ人口大国になった。
基本的な国民の教育レベル、産業の成熟度などにおいて大きな開きのない先進国のGDPは、人口の大きさときれいに比例している。だから、ドイツの人口を上回って世界で2番目に人口の多い先進国になった日本は、世界第二位の経済大国となったのである
・現在、日本が中国にGDPを抜かれ、世界第三位に転落し経済が低迷している最大の理由は人口が減少しているから

「コロナの収束は日本人の努力の賜物」というのは勘違いだった!!~日本経済活性化のカギはここだ!~より)

これは私個人の悲観論ではありません
実際、世界的投資家として有名なジム・ロジャース氏も、著書やインタビュー等で、「日本に未来はない」「海外へ移住した方がいい」ということを繰り返しおっしゃっています

日本の民間企業に力がなくなる、経済力、商品開発力がなくなる、ということは企業の資産価値が下がります

企業の商品力がなくなる、競争力がなくなる、利益が出なくなる
  ↓
株価が下がる
  ↓
企業全体の資産価値が下がり、安くなる。(株価×発行株数がだいたいのその企業の資産価値と考えていいと思います)
  ↓
海外のお金を持っている人や企業に日本企業が買えてしまう。

そこで、海外の潤っている企業から日本を支えている大事な企業がどんどん買収されていき、海外労働者に労働力を依存しなければ日本という形すら維持できなくなっていけば、そのうち日本在住者の半数が海外出身者になってくれば「何故日本人だけが政治を握っているのだ?」という流れになり、国家転覆/国家体制の変化もおかしくはないでしょう

この話は、この政治体制・状況が変わらなければ、という仮定の上での私の予測です
しかし、前述のジム・ロジャーズ氏は「日本人は変化を嫌う」ということさえ理解した上で「海外へ移住した方がいい」という結論を出しています

体制がゆるやかに変化していけば、いいです
お金を貯めて、海外へ行きたい人は行けばいいし、それでも日本で頑張るという人がいてもいい
しかし、それは日本の治安が維持され、現状のような「国」という統治体制が保たれていれば、の話です

戦争や、外部環境は、予想はほとんどできません
未来がわからないことには変わりない
だからこそ「平和なうちに移住できる」なんて保障はどこにもないのです

いくら貯金を貯めていても、資産的価値あるものを所持していても、マンションや土地を所有していても、治安が乱れ、混乱が生じれば、そんなものは荒くれ者などが混乱に乗じて全てを奪っていくでしょう
それら財産権を保障していた国が力を失くせば、これを読んでいる貴方の家、お金、財産、家族の命、そしてあなたの命さえ何も誰も保証してくれないのです

難民の話を聞いても、日本人は基本他人事です
でも私は、この国の現状を見て、コロナの有無や今後に関わらず、少子高齢化という実質国が崩壊しかねない現状を放置している政治がそのままである限り、あり得る未来を描いたまでです
あなた、もしくはあなたの子供が、いつか難民になる日が来るかもしれない
命を守るために、何もかもを捨ててあてどなく彷徨う日々が、来るかもしれない

私がこの記事で訴えたかったことは、日本は今変化が必要だということだけではありません
同時に、今現在難民となって世界を彷徨っている人達への支援をしているNPOなどへの募金等の協力をしていってほしいと思うのです
平和な日本に暮らしていると「何故難民の人たちは、何ももたずに歩いているのだろう?ご飯はどうしているのだろう?」とナゾを感じるだけでそこで思考停止してしまいます
いつ、わたしたちも難民になる日が来るかもしれない
難民問題は、ただの絵空事ではない未来に迫っている世界で取り組むべき問題のひとつだと考えます

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)