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つぶやき:半径3メートルにあるしあわせ

子どもたちの夏休みが始まりました。
朝昼晩と三食汗だくで作り続ける私は、1日の半分をキッチンで過ごしています。
もはや、キッチンに住んでいる、とも言えるこの頃です。

最近のドラマで「半径3メートルの幸せ」というフレーズを耳にしました。

半径3メートルに自分の幸せが詰まっている、と。

私にとってはその言い回しが新鮮で、どこかすーっと胸の奥に納得して落ちていく感覚がありました。
そう...それ!といった気持ちです。

半径3メートル…

自分を中心にして、半径が3メートルの円をイメージしてみました。
大体、大人の歩幅一歩が1メートルなのでその3倍。3歩分を半径とした円です。

その円は、広いのか狭いのか。

3メートルというと、その中にあるものすべてに簡単に手が届く距離です。

日々暮らしの中で動き回っている距離と比較すれば3メートルという範囲は狭いといえるかもしれません。

その狭い範囲にある幸せって、一体なんだろう。
日常の明かりや聞こえてくる音をオフにして半径3メートルにだけスポットライトを当ててみます。

その時に、見えるもの、あるもの、人、場所は何でしょうか。

私の場合は、

まず家族、

特に娘三人でした。

頑固ですが甘えん坊で、私のすぐ近くにいる三女。

私から少し離れたところで自由を楽しむ次女。

思春期突入疑惑で時につんつんしているけれど、不安や緊張があるとふれあいを求めてくる長女。

私から娘たちへの距離はそれぞれ絶妙に違います。
でも、みんな手を伸ばせば存在を確かめられる場所にいる。
ここにいるよ、見ててね、とお互いが安心できる場所にいるなぁと感じます。

生きていれば、日々楽しい事ばかり起こるわけではありません。
だからこそ、どんなときでも家に帰れば本来の自分に戻れて心を落ち着けることができる、そういう場所であったらなぁと思います。

と考えると、キッチンの住人になるのも悪くはないのかもしれません。

だって、この時間は有限だから。

例えば、家族がおいしく食べてくれる姿を想像して料理する時間。
例えば、他愛ないおしゃべりをお伴に食卓を囲む時間。
そして、おしゃべりに夢中になる余り最終的には「早く食べなさい〜」とせかされ食事をかき込む時間。

どれもが子どもたちが大きくなっていくに連れて変わっていってしまう風景です。

いつかは「思い出す」昔のことに変わっていってしまう。

そう考えると、家族との時間が有限で変化し続けていくものだからこそ、今の「幸せ」を大切にしていきたいなあと考えています。

私にとっての半径3メートルの幸せとは、

その時その時の「今しかない」
家族との日常を積み重ねていくこと


でも時には、半径を1メートルに狭めてもいいんじゃない?と思っています。
疲れたとき、心に余裕がないとき、落ち込んでいるときには、少しの間心の扉を1メートル範囲にしてしまうんです。

そこにいるのは自分だけ。

自分しか見えない空間で、自分のためだけの時間を過ごします。
自分にわがままに、たっぷりと自分を甘やかしたら心と体が少し元気なるような気がしています。

明かりを消して、
強制的に1メートルだけ見える空間を
つくるのもいいのかも。


また、私の脳内3メートル内には家事があります。
長い時間住処にしているキッチンを始め、家の中を過ごしやすいように整え、家事をよどみなく回していきたい。
そうして、いつも3メートル以内の風通しをよくしていたいと思っています。

気持ちのいい住処にしたいなぁ

まだまだ続く夏休み。
汗だく白目でキッチンの住人をしつつ、家族との半径3メートルのふれあいを意識して過したいと思います。

皆さんの3メートルにある幸せは何ですか。





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