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人間が追い詰められて自殺してしまう過程〜推しの子から学ぶ〜


『推しの子』とは、赤坂アカさん、横槍メンゴさんによる週刊ヤングジャンプにて2020年21号より連載開始された、日本の漫画作品です。2023年春よりアニメが放送され、YOASOBIの主題歌「アイドル」とともに話題となりました。

ストーリーのあらすじとしては、地方都市で働く産婦人科医・ゴローがある日"推し"のアイドル「B小町」のアイに出会うところから始まります。
彼女はある禁断の秘密を抱えており、二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していきます―。
(引用元:https://ichigoproduction.com/story/index1.html)

今回は、後の話で出てくる「黒川あかねさん」にまつわる、あるストーリーを元に、人間が追い詰められて自殺(未遂)を起こしてしまう過程について説明していきます。

それまでの話については推しの子本編を見てくださいね。YouTubeのほうでは実際の漫画のシーンを使わせていただいて解説しています。より具体的に知りたい方はそちらもご覧になってください。(https://www.youtube.com/@mental_nurse_ria)

⚠️この文章を読んで心の負担を感じることもあるかもしれません。その場合は、途中で読むのをやめていただいて大丈夫です。⚠️

黒川あかねさんは、一流の役者しかいないと言われている劇団「ララライ」に所属し女優として活動している高校2年生(17歳)の女の子です。芸能界の様々な分野で活躍する高校生を集めて収録される、恋愛リアリティ番組の「今からガチ恋始めます」に出演することとなり、推しの子のストーリーに出てきます。

役者としては自分で設定した役柄にどっぷり入り込むタイプで、その演技力は天性のものとして芸能界でも高く評価されており、17歳にして劇団ララライの若きエースとして活躍していました。

「徹底した役作りや与えられた役への深い考察と洞察、それらを完璧に演じきる天性のセンスを持ち合わせている」と子役時代からのライバルの有馬かなは表現しています。

性格は真面目で努力家であり、演技の稽古やトレーニングを毎日欠かさず、恋愛リアリティ番組の収録の際には、ディレクターに助言を求めてはメモを取り、メンバーが考えていることで勉強になると思ったことはメモを取り、帰って復習してさらにより良い演技に繋げ、周囲に良い影響を与えられるようにと尽力していました。

恋愛リアリティ番組のメンバーで焼肉に行った時には、「自分精進の身なので!こういう場では絶対トングを手放さないと決めているんです」と話し、メンバーの話から学んだことをメモに取り、焼肉を楽しんでいる様子はありませんでした。

劇団のエースまで登りつめることができたのは、もちろん天性のものもあるでしょうが、それ以上に彼女が積み重ねてきた努力のおかげです。

努力家で天性の才能もあって、劇団のエースとして認められている実力のある黒川あかねさんが、どうして自殺未遂を起こしてしまったのでしょうか。

黒川あかねさんは、番組中のある出来事がきっかけで、SNSで炎上してしまいました。

そして多くの誹謗中傷が彼女に届き、追い詰められて自殺未遂を起こしてしまうのです。

…これだけでは一体彼女の心の中でどういうことが起こったのかわかりませんよね。実は、黒川あかねさんは誹謗中傷だけで自殺未遂に至った訳では無いのです。

ひとつひとつ、丁寧に掘り下げていきます。

まずはその前後のストーリーを振り返ります。
恋愛リアリティ番組に出演することとなった黒川あかね(役者)。鷲見ゆき(ファッションモデル)、熊野ノブユキ(ダンサー)、MEMちょ(ユーチューバー)、森本ケンゴ(バンドマン)、アクア(役者)の6人で週末にイベントをこなし、交流を深めていきます。(敬称略)

台本は無く、リアルな高校生の反応や会話が見られます。最終回では、男の子が好きな女の子に告白をしてOKならキスシーンもある…というリアリティ溢れるもので、実際に存在する番組と同じような設定です。

この恋愛リアリティ番組では、全員が同じように映る訳ではなく、話の中心になることが上手かったり上手く立ち回れる人が中心となり毎週放送されるため、アクアの言葉を借りると「番組映えが悪くて出番が少ない人」が産まれます。

それが森本ケンゴと黒川あかねでした。

黒川あかねは恋リアでリアルに恋をするのか?という問いに対して、「自分の役割を果たすのに精一杯でそんな余裕が…」と答えていました。

⭐️重要人物

・黒川あかねの事務所の社長
黒川あかねのマネージャーに対して、「お前はクビになりてぇのか!あかねの出ているリアリティショーが人気出てるって言うから観てみたら、何だこれは!?」「総出演時間10分もいってねぇんじゃねぇか!チャンスだっていうのにこれっぽっちも目立ってない!マネージャーのお前がしっかりしなくてどうする!」「頑張るだけじゃカネにならないんだよ!他にもやりたいって言うやつが大勢いる中で選んでやったんだ。爪痕の1つでも残させろ!」と怒鳴っているところを聞いてしまいました。番組映えが悪く出番の少ない状況によりマネージャーが社長に怒られてしまったことから、自分を責め始めてしまいます。マネージャーは「あかねは精一杯やっているんだ、気にしなくていい。ちゃんと俺が防波堤になるから」と優しい言葉をかけてくれますが、黒川あかねは「私が不甲斐ないから…」と泣いてしまいます。

・鷲見ゆき
ファッションモデルで、「恋愛をしたことが無い」と言っており清純そうなイメージですが、カメラが回っていることにいち早く気づき行動できる女の子です。「今ガチ辞めたい」と泣いて訴えたところで終了する回があったのですが、それは次回どうなるのかわからない、早く次を見たいと思わせる視聴者獲得のための演技でした。そしてそれは嘘ではなく「ちょっと自分の気持ちを膨らませて話しているだけ」と話しています。上手く立ち回り、熊野ノブユキとのカップリングができあがり、嫉妬する森本ケンゴを含めた三角関係もできあがり、小悪魔っぷりも相まって回を重ねるごとに番組の中心人物として放送されていきます。記事になったり中高生からの人気も集めていきました。このシーズンの主役に絡むことで番組の中心に映ることができると考えた黒川あかねのターゲットとなります。

⭐️押さえておきたいキーポイント

事務所の社長がマネージャーを怒鳴りつけているところを聞いてしまってから、黒川あかねの歯車が狂っていきます。

怒鳴られると人間は恐怖で萎縮してしまいます。恐怖に支配されると思考が鈍くなり、頭が回らなくなっていきます。気にせずにいられればいいのですが、黒川あかねの場合は、「頑張らなきゃ」「頑張って爪痕を残さなきゃ」と、既に収録の後のトレーニングもこなしていたにも関わらず、もっと頑張る必要があると自分を奮い立たせます。そして優しい言葉は全て自分を責める理由へと変換されていきます。

既にこの時点で、黒川あかねの頭の中には『頑張らなければならない』という思考でいっぱいになっています。そしてこの言葉の裏には『自分は不甲斐ない人間だ』『自分の代わりはいくらでもいるから失敗してはならない』というプレッシャーや『マネージャーさんに申し訳ない』という罪悪感も込められています。この状態が続くと視野が狭くなりどんどん周りが見えなくなっていきます。『頑張って爪痕を残す』ことだけを目標として行動してしまいます。

そしてある行動を起こしてしまい、それがきっかけでSNSで炎上することとなってしまうのです。

目立つため、爪痕を残すために、黒川あかねはディレクターに助言を求めました。そしてたどり着いた答えが「悪女ムーブ」でした。ディレクターは、「これは指示とかじゃない。でもこういうことができる子が売れるんだよね」と話します。

真面目な黒川あかねは、「頑張らないと」と強く思い込み、できあがっているカップリングである、鷲見ゆきと熊野ノブユキの間に割って入り、2人きりで話をしたりお菓子を渡したり、猛アプローチをかけます。

その放送の合間には、「そういや居たわこんな子」「あかね別に居ても居なくても同じじゃない?」「あかねいらないから他の男の子入れて」とSNSでのコメントが出てきます。

そして鷲見ゆきと1対1で話す機会が訪れます。「最近焦ってる?」と聞かれて、「どうにか目立って結果を残したいだけ」と答える黒川あかね。すると鷲見ゆきから、「でも、そうはさせないよ。私は私が目立つように戦う。悪く思わないでね」と言われます。SNSを見ても鷲見ゆきは好きだ、推せると褒められていますが自分は褒められておらず、「ゆきちゃんとはなんでこんなに違うんだろ」と考え始めます。

そして、『ゆきちゃんより目立たなきゃ』と思い込んでいくようになります。

他人が輝いていると、余計に自分がちっぽけで価値のないもののように思えますよね…。落ち込んでいる時や焦っている時に人と比べてしまうと、余計落ち込みます。かといって自分のほうが優れていると思っても、次に自分より優れている人を見つけてしまうものです。

でも自分の役割を果たさないといけない、負ける訳にはいかない、なんとかして、どんな手段を使ってでも…という風にどんどん思考は歪んでいきます。

黒川あかねも頑張りますが、鷲見ゆきに自分が話している相手を連れて行かれてしまいそうになったその瞬間、怒られていたマネージャーを思い出し、「頑張って戦わなきゃ」「私に期待してくれる人のためにも」と心に決め、「やめてよ!」と手を伸ばすと…

鷲見ゆきに施してもらったネイルで、鷲見ゆきの顔を傷つけてしまったのです。

スタッフ達が慌ててカットします。「モデルの顔にあれはちょっと…」「明日雑誌の撮影なんだろ?」「おいおいまじかよ…」と現場がざわつきます。

そんなつもりじゃなかったのに…と黒川あかねは焦ってうろたえて泣きそうになってしまいます。

ですが鷲見ゆきは、抱きしめて「大丈夫だから落ち着いて」と言ったのです。続けて、「知ってるよ。あかねが努力家なの。みんなの期待に応えようとして、ちょっと向いていないことしようとして、なんか分からなくなったんでしょ?」と優しく言ったのです。

そして本人達の中では仲違いすることもなく、友達としてお互い好きだとわかったて解決したのですが…。

SNSが、黒川あかねを許しませんでした。
誹謗中傷の嵐の始まりでした。

言っている人達は、悪いことをした人間に正義の鉄槌をくらわせて気分が良いのでしょうが…

真面目さ故に、周囲の悪評もストレートに受け止めてしまうところがあり、スタッフの求める悪役を無理に演じようとしたり、誹謗中傷に向かっていき全て自分の反省点だと捉えてしまう性格の黒川あかねは、SNSで謝ることにしたのですが、余計火に油を注いでしまいました。

MEMちょが言うには、「人は、謝っている人間に群がるんだよ。謝っているってことは、悪いことをしたって認めたんでしょ?悪いことをしたなら石を投げていいよね」「そんな風に思われるから、炎上対策としては下の下なんだよ」と話します。

そして黒川あかねは、死んで謝罪しろという意見に対して「私は悪いことをしたから当然だ」と思い、「みんなの意見から目を逸らしちゃだめだ」と意見に目を通し続け、目をつぶると炎上のことしか考えられなくなっていきました。朝になったら収まると思っていたのにそんなことはなく、学校に登校しても悪いことをしたという罪悪感から怖くて教室に入れず、これまでの言動を全て悪い方に解釈され、悪口を言われ、さらに追い込まれていきます。食欲も無くなり、SNSの誹謗中傷も続き、母親も悪く言われ、さらに罪悪感に苛まれ、毎週番組が放送される度にネタを持ち上げられ、今後の芸能生活だけでなく今後の人生にずっと付きまとってくる問題であると察してしまったのです。しまいには、過去の言動全てを否定され、「いい子を演じていた」「男とばっかり遊んでいた」「性格が悪い」「真面目に仕事をしていない」「苦労なんてしてない」「こんなやつを好きな人なんていない」「こんなやつ何やっても無駄」と根も葉もない嘘を重ねに重ねられ、真面目にこれまで一生懸命やってきたことを全て否定され続けたのでした。「劇団で推していたけれどちょっと無理になってきた」と、劇団でエースとして頑張ってきた自分すらも否定された黒川あかねは、雷鳴の轟く中、ふらふらと外に出ていきました。

「そういえば何も食べてないや」
「疲れた。考えるの疲れた」
「何も考えたくない」

歩道橋から降りようとしたその瞬間。
アクアに止められたのでした。

斎藤ミヤコは、「恋愛リアリティショー番組は世界各国で人気だけれど今まで50人近くの自殺者を出している」と話しています。

有馬かなは、「その10倍はギリギリ死ななかったけど死ぬほどの思いをした人がいるって考えたほうがいい」と話しています。

20年ほどのノウハウが確立してきて、やらせが少なく個々の人間性がそのまま映される恋愛リアリティ番組では、作品ではなくその個人が否定されてしまいます。

アクアは「嘘は身を守る最大の手段でもある」と話していますが、それは自分がありのまま番組に映って真正面から否定されるよりもある程度キャラをつくるという嘘をつくことで本当の自分を守ることができるのではないか、という意味だと考えられます。それでも心に傷は残りますが…。

無視できれば、それが簡単にできれば、こんなに苦しむことなんてない。それでもエゴサは止められず、SNSを見続けてしまう。

考察:鷲見ゆきが許してくれたにも関わらず、黒川あかねが自殺未遂まで追い込まれてしまった理由

①食欲不振→低血糖で頭が回らなくなる

まずは食欲不振になる理由からお話していきます。不安や緊張といったストレスがかかった状態では、交感神経が優位に働き、ぐっと力を入れたような興奮したような状態となります。すると、食べ物を消化する際に優位に働く副交感神経の働きが抑えられます。そのため、お腹がすきにくくなります。

(交感神経が働けば副交感神経は抑えられ
交感神経が抑えられれば副交感神経は働きます。
要するにオンとオフのスイッチです。)

黒川あかねの場合、社長にマネージャーが怒られているのを聞いた時点から、交感神経が優位に働き始めました。頑張らなきゃ、と気を張っている状態がずっと続きます。そして鷲見ゆきに手を挙げてしまい、悪いことをしてしまったことで不安と焦燥感に襲われました。そこでは鷲見ゆきが許してくれたのですが、SNSで炎上し、謝ったのにさらに誹謗中傷がきてしまったことで、1日中誹謗中傷に合い、交感神経が働き続けることで食欲不振が続くことになってしまいました。ご飯を食べられない状況で、必ず陥ってしまうのが「低血糖状態」です。頭を働かせることのできる栄養は、糖分しかありません。ご飯を食べないと、頭を働かせるエネルギーが無くなり、車で言うとガス欠のような状態になります。そのため、頭が回らなくなります。体は動きますし話すことも可能ですが、実は頭が回っていないため単純な言動しかできなくなっているのです。低血糖の状態では、1つ考え始めたことが頭の中でぐるぐる回り続ける「思考制止」という状況に陥ります。頭の中を支配している考え以外は何も考えられなくなるのです。黒川あかねの場合は、『頑張らなきゃいけない』→『悪いことをしてしまった』→『みんなの意見を受け止めなければならない』→『死んでお詫びをするのが当然』→『もう疲れた、解放されたい』→『死を選択する』

頭が回らなくなる状態というのは、非常に怖いです。

②不眠による脳の機能低下

副交感神経は、先ほど出てきた交感神経と対をなし、睡眠時などで重要な働きをするリラックスした状態で優位に働きやすい神経です。不安や緊張、ストレスのかかり続ける状況下では、交感神経が優位に働くため、副交感神経が働かず、夜眠れなくなります。寝たいのに眠れない状況が続くのです。黒川あかねの場合は、目をつぶっても炎上のことが離れないと言っていましたね。
睡眠には様々な効果がありますが、興奮していた脳を休めて機能を回復するという効果がここでは重要です。眠れない状態が続くということは、気を張った状態がずっと続き、脳がフル稼働し続けるということです。100m走をしたすぐ直後だと疲労でその後のパフォーマンスが低下しますよね。脳も同じで、24時間365日稼働することなんてできません。それができれば生物に睡眠は必要ありません。睡眠をとっていれば普段何気なくできることなのに、疲労がとれない脳からの指令では、ミスをしたり判断が遅れたりします。そしてミスをした自分を責め、さらに気を張り、さらに交感神経が活発になり、眠れなくなるというループに陥ります。そしてどんどん脳の機能が低下していき、頭が回らない状態、物事をよく考えられない状態になります。

③不幸は自分にとっても蜜の味

『他人の不幸は蜜の味』って言葉は聞いた事がありますよね。なんと、自分も不幸も自分にとっては蜜の味なんです。ただし、自分自身はめちゃくちゃ辛いと感じているので、正確には自分の脳にとって蜜の味、ですね。これはどういうことかと言うと、人間は耐えがたいほどの苦痛を感じると、それを緩和させるためにβエンドルフィンというホルモンを脳から分泌します。これが幸せを感じる、脳内麻薬と呼ばれる1つのホルモンで、気持ち良すぎてずぶずぶに落ちていくという…。本人が自覚していない場合が多いと思いますが、このホルモンのおかげで人間は傷つき落ち込んだ状態から戻ってくることができます。

黒川あかねに当てはめると、誹謗中傷でひどく傷つく→βエンドルフィンが分泌される→持ち直す→βエンドルフィンが欲しいから傷つくためにSNSを見るという最悪のループができてしまっているのです。

恐らく、SNSを辞められない理由がこれです。怖いもの見たさという言葉もありますが、怖い、傷つく、スリルといった経験はどれも刺激的なものであり、傷ついたところから正常の精神状態に戻る時に分泌されるβエンドルフィンが欲しくなって、また刺激を求めてしまう…。
DV被害者がなかなか別れられないのもこのホルモンの影響があるとかないとか…。

人間の脳とSNSの組み合わせは最悪ですね。
もう既に簡単に辞められないのですが…。

まとめ

人間が追い詰められる過程としては、

誰かの期待に応えようとする、
責任感の強さに始まり、
もっともっと良いものを届けたい、
頑張りたい向上心で努力する中で

失敗や目標に到達できなかった際の叱責、
怒鳴られる、自分を否定され埋め込まれる
「自分自身の存在価値の低さ」
「これまでの努力は無駄」
「人生終了のお知らせ」

たった1人に言われたことだとしても
深く、深く、心に突き刺さる

過度な不安や緊張状態による食欲不振や不眠
頭が回らなくなり、何も考えられない
立ち直る時の脳内麻薬が忘れられず
自分が傷つくことを繰り返す

そしてもう全てに疲れてしまった時、
ただ解放されることだけを願って、
自分に別れを告げる。

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