鳳仙花
下の子が小学生の頃に
学校からもらってきた種を植えた
向日葵と鳳仙花
向日葵はその夏に背を超えるほど伸び
大輪の花を咲かせ
鳳仙花はふわふわのピンクと白の花が咲いた
アルバムを遡るとその夏は2015年だった
そこからもう8年
種をとって蒔いているわけでもないのに
鳳仙花は毎年夏が来る前に芽を出して
夏から秋にかけてたくさんの花を咲かせる
最初の頃はピンクの花も咲いていたのだが
今は白だけ
放ってあるのに
咲かなくなるとピンクがなくて寂しいな
なんて思ったりするから私も勝手だ
鳳仙花の花言葉は
「私に触れないで」「心を開く」
学名が「我慢できない」という意味らしく
そこからきているのか
種が触れると勢いよく飛び出す性質からきているのか
私に触れないでと言いながら心を開くという
なかなかのツンデレ
誰が教えるわけでもないのに
季節が来たら芽を出して花を咲かせ種子を残し
季節が終われば枯れていく
落とした種子が次の年に芽吹くかどうか
どんな花を咲かせるか
なんてことは
知ることもなく一生を終える
小さな種の中にプログラムされているその一生は
季節を感じ芽を出し
季節とともに咲き誇り
季節とともに終わる
今年も種を取って蒔くつもりもないので
来年咲くのかも分からない
また来年も会えたらいいね
そんな感覚でもう8年が過ぎた
それでいいのかもしれない
さぁ今日もがんばろう
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