桜
ぱらぱらと降っていた雨も
いつの間にか止んでいた
空は相変わらず白く
雲の向こうに太陽の輪郭がぼんやりと見える
灰白の中にある花たちは空と混ざり合い
花びらに残る雨粒がきれいだった
考え始めたら落ちることは最初から分かっていて
嫌なのに抗えず落ちていく
くだらない
どうでもいい
馬鹿馬鹿しい
がループする
引き金か何なのかも
抜け出すには自分しかいないことも
分かってる
こんな風に
分かってるを繰り返すことほどたちの悪いものはない
醜い傷をつけ紛らわせることの意味
そうすることでしか探せない出口
束の間の温もりと安らぎに救われる心
何事も無かったような顔をして
来る明日
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