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より良いファッションを作ろうとするなら、ファッション業界の中枢に女性がもっといなくてはならない

今朝読んだ篠田真貴子さんの投稿。

メリンダはまず、IT (Tech) 業界にもっと女性が進出しないといけない、と言う。IT業界はいま伸び盛りでチャンスがたくさんあるから、というのが理由の一つ。もう一つの理由は、ITが社会に及ぼす影響が非常に大きいから、というもの。それなのに、現状、アメリカではコンピューター専攻の大卒者に占める女性の比率が、1987年には35%だったのが、最近では19%にまで減っている。2つ目の理由、すなわち、より良い社会を作ろうとするなら、IT業界の中枢に女性がもっといなくてはならない、という彼女の主張を、本文を抜粋しながら見ていく。


これから未来を作るであろうIT業界に女性が少ないと、未来が男性目線になる。
確かに、その業界は決定権を持つ人が男性が多いのか?女性なのか?で変わってくると思う。


私の婦人靴企画職歴は10年以上。
その間に関わった会社の上層部で女性を見たことがない。
従業員数の大半を占める販売員は女性であることが多く、業界全体としては女性が多い。
ただ、決定権を持つ人の殆どは男性。
パンプスもヒール靴も履いたことがない男性達に婦人靴の決定権がある。



婦人靴問屋や小売の男女比割合を探してみたけど、データが見つからなかった中、DIANAだけが年齢と男女比を公表していたので抜粋。

社員数
572名(男性151/女性421) [‘18年2月決算時数]
平均年齢
31.3歳(男性40.4/女性28.0) [‘18年2月決算時年齢]

社員の男女比は約1:3
平均年齢は男性40歳、女性28歳。

一つの会社からデータを読み解くのは偏っているかもしれないけど、業界の肌感としても合っている。
業界は女性が多いが、平均年齢20代の女性が管理職にたくさん就いているとは考え難い。
決定権は中高年の男性が握っている会社がほとんどではないかな?



数社の婦人靴企画会議に出席してきたが、5〜6人で商品企画会議をするのに女性はデザイナーの自分のみ、という会社がほとんどだった。

社長(男)
課長(男)
MD(男)
営業(男)
デザイナー(女)
たまーに販売員(女)

企画会議の構成員はこんな感じかな。
もちろん最終決定権は上層部の男性。

そしてバイヤーさんも男性が多い。
展示会では男性のバイヤーさんに連れられて、販売員の足入れの女性が一緒に来るというパターンが一般的だった。


◇◇◇


確かにファッション業界は女性が40歳、50歳になっても働き続けられるイメージもなく、周囲を眺めても現状の業界では難しいと感じている。
働き続けたかったけれど、年齢や出産がネックになり業界を去っていく女性たちもたくさん見てきた。
若い頃はファッション業界で働いていたけど、子育てが落ち着き業界に復活できる女性は一握りかもしれない。


女性はマネジメントに苦手意識も強い傾向にあるのは否めない。
それでもJFIC(日本ファッション協会)の役員に女性が一人もいないのを見ると、半数まではいかなくても中核に女性を加えるべきだと思う。
国内アパレル比率は男性1に対して女性約2.3倍なのだから。



「より良いファッションを作ろうとするなら、ファッション業界の中枢に女性がもっといなくてはならない」
と、篠田さんの投稿文をもじってみました。


社会の上層部は男性社会が大半。
女性モノは女性達の視点が大切だと思うのだけど、現状はそうでないよね。

ファッション業界の人はどんどん女性を中枢に取り入れて欲しい。
未来には変わっていること希望!

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