拙速とカイゼン(地域医療分野の基本のき)

巧遅よりも拙速が推奨されることに関しては、トヨタのカイゼンやQCで良く登場する。

仕事術の本でも、拙速を推奨するものは多い。

拙速が推奨される理由は、
自分の理解が、上司や取引先と違っていることがあるからである。

この場合、時間をかけて作った立派な資料は、一からやり直しとなる。

これを防ぐ手段として、拙速が存在する。

完ぺきではなくても、早い段階で、ある程度のものを、相手先に提示すれば、相互理解が促進される。

ただ、拙速で仕事をする人には、なかなか出会えない。

「検討中」、「職場での稟議中」など、なかなか返事が来ない。

これは、巧緻主義。

散々待って、白紙に近い状態で回答する。
上が難色を示すと、
『検討の結果、不可』となることは、
時間的に最悪である。

ただ、拙速には、こわさがある。
中途半端な段階で動いたことを叱られる怖さ。
中途半端な人間と思われる怖さである。

ここで、重要なのはカイゼンである。

最初は稚拙であっても、やり取りを繰り返す中で、報連相が進化していれば、相手はやりやすい。

また、やりやすさや、成長を実感すれば、相乗効果を生む。

そうやって信用は醸成されていく。

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