あほうどり

手段と目的が混同しない生活を送るために備忘録として利用しています。

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最近の記事

医療ソーシャルワーカーの質

これからのライフワークを「質」とした。 ちょうど、会員の意見が届いた。 医療ソーシャルワーカーの質って何?を訪ねてみると、 「アセスメント」と答えるひと。 「伴走型」と答えるひとがいた。 非常に興味深い。 アセスメントは、ソーシャルワーカーだけが持つものではない。 伴走型は、 医療の機能分化で、医療機関に所属するソーシャルワーカーには、なかなか難しい。 小児科領域であれば、MSWよりも子どもの方が長生きする。人生の伴走者としての約束はできない。 では、医療ソーシ

    • 都道府県MSW協会の役割と実際

      MSWの実践は、重ねれば重ねるほど、医療におけるソーシャルワークの重要性を強く感じる。また、将来が予測困難といわれる現在では、ソーシャルワークの重要性は増してくることも確信している。 今後、人工知能(AI)が今後ますます発展しても、無くなることのない職業の上位として、ソーシャルワーカーが登場するのも、ソーシャルワーク実践家としては、強く同意をする。 医療の発展も目覚ましいが、残念ながら不老不死や難病克服は、今の人類ではまだまだ先の話である。今でも、死に直面する患者、難病に

      • 医療ソーシャルワーカーが多職種への発表するときの留意点

         地域連携が進むなか、MSWが、多職種に対して発表をすることが増えてきていると思う。  ルーブリック等では、多職種に対して、MSWが実践を発表することができるのは、ベテランの領域。  ただ、入退院支援加算を背景とした担当病棟制が推進されている。  関連する病棟や専門診療科であれば、ベテランではなく、それらを担当する中堅者でも発表の機会がある。  MSWの発表には、非常に気になる点がある。  それは、”はじめに”というところで、病院の概要や機能など、病院全体の解説を挿入

        • 急性期病院へのカウンター

          都会と田舎の医療環境で最も違うのが、急性期のパワーだと思う。 都会であれば、多くの大学病院、民間病院など多くの急性期が乱立する。 レッドオーシャン(競争が激しい)の様相を呈している。 レッドオーシャンの語源は、「血塗られた海」なので、本来は、あまり医療現場では使う単語ではない。 田舎では、急性期は1つというところも多いと思う。 これをブルーオーシャン(競争のない)という。 ただ、田舎の急性期病院のパワーは非常に強い。 回復期や療養、在宅も、急性期の顔色を伺う。 メリッ

        医療ソーシャルワーカーの質

          地域医療連携室の立ち位置(新しく退院支援に

          2000年初頭の病院機能評価において、地域医療連携室の必置があった。 これをきっかけに地域医療連携室はどこの病院にも置かれるようになった。 医療の機能分化のための病病・病診連携の推進が背景にあった。 そして、介護保険の浸透と相まって、地域医療連携は、医療・介護・福祉の連携に整理されつつある。 退院支援部門のソーシャルワーカーや看護師が、地域医療連携室に配置されているところも少なくない。 そのため、毎年度、新人や異動者も生じるようになった。 地域医療連携の職務にこれから従

          地域医療連携室の立ち位置(新しく退院支援に

          拙速とカイゼン(地域医療分野の基本のき)

          巧遅よりも拙速が推奨されることに関しては、トヨタのカイゼンやQCで良く登場する。 仕事術の本でも、拙速を推奨するものは多い。 拙速が推奨される理由は、 自分の理解が、上司や取引先と違っていることがあるからである。 この場合、時間をかけて作った立派な資料は、一からやり直しとなる。 これを防ぐ手段として、拙速が存在する。 完ぺきではなくても、早い段階で、ある程度のものを、相手先に提示すれば、相互理解が促進される。 ただ、拙速で仕事をする人には、なかなか出会えない。

          拙速とカイゼン(地域医療分野の基本のき)

          医療分野における情報の非対称性

          医療は情報の非対称性が高い分野であると、医療経営学で学んだ。 情報の非対称性が高いとは、売り手と買い手が、商品に対して持っている情報の差が大きいときに、売買に不合理な状況が生じることとである。 ノーベル経済学賞を受賞したジョージ・アカロフが書いた中古車市場の論文がベースであり、その情報が医療へと波及した流れとなっている。 医療現場は、患者側と医療側の情報量の差が大きい。 私は、患者側が医療情報を得る手段が少なく、結果的に適正な医療行動ができないと理解していた。 しかし

          医療分野における情報の非対称性

          わが国の医療・福祉・介護を取り巻く時間差。介護⇒障害⇒そして児童

          2000年の介護保険成立時。 急性期のMSWから連絡が急増した。 転院の依頼である。 介護療養型医療施設を立ち上げたことが背景にあった。 介護支援事業所も同時に登録したが、市内のあらゆるところから、 ケアプラン作成希望の電話が日10件以上となった。 介護バブルはすさまじく、数年後にはやり手のケアマネ。 巨大な療養型病院の誕生。 福祉用具の巨大企業。 介護従事者の急増、 大手介護企業の登場 状況は一変した。 車いすマークは当たり前。 福祉車両、介護タクシー、民救。 山奥に

          わが国の医療・福祉・介護を取り巻く時間差。介護⇒障害⇒そして児童

          医療ソーシャルワーカーの資格に関する考察

          医療ソーシャルワーカーに関しては、社会福祉士を必須としている・・・訳ではない。 ただし、診療報酬上、特に退院支援加算については、社会福祉士となっているので、社会福祉士を基盤と考えがちである。 これが退院支援=MSW業務という負の温床である。 日本医療ソーシャルワーカー協会によれば、会員の97%は社会福祉士を所持している。 おそらく、残りの3%は、無資格MSWというよりも、研究者や学生で入会しているのではないかと思う。 MSWは、資格はない。 よって、道に迷う。社会福

          医療ソーシャルワーカーの資格に関する考察

          そぼろ

          すき家のお子様の鶏そぼろ。 幼児は良く食べる。 参考に、そぼろ。 野菜を細かく切って、肉は甘辛く。 野菜は、塩コショウと別の味付け。 最後に混ぜる。 喜んで食べる。 ただ、少なくは作れない。 2日目以降、 水分が減り焦げやすい。 焦がさないためには、お皿に移すことが最善か。

          1日9000歩のノルマ考察

          coke onのアプリを利用中。 現在、63000歩/WEEKで設定中。 3月4日から、花粉症から体調不良に発展。 毎年、同じ時期に発症。 3/4~3/10 47238/63000(75%) 3/11~3/17 56679/63000(90%) 3/18~3/24 69879/63000(111%) ペースを取り戻すのに3/4~3/17 約2週間かかる

          1日9000歩のノルマ考察

          隣の専門職からの評価

          医療、福祉の仕事は、多機関多職種との連携が基本となる。 ここに着目して活躍できることを「掛け算」という。 「掛け算」と「足し算」は、資格取得で良く使われる。 例えば、行政書士と社会保険労務士の資格取得は「足し算」 これは、業務の幅が広がるからである。 幅は広がるが、利益に直結するかどうかは別の問題である。 「掛け算」の例は、行政書士と英語。 外国人のビザ更新など、英語ができない行政書士よりも強みがある。 日本での就労が、外国人に魅力的であれば、この「掛け算」は、複数資格取

          隣の専門職からの評価

          ソーシャルワーカーが、成長できるかどうかは

          日々、色々なことが起こるソーシャルワーカーの仕事。 人に問題があるのか?環境に問題があるのか? これは、ソーシャルワークの理論とされているが、自然科学からの流用である。 ただし、ソーシャルワークを説明できるなら、他分野からの流用は認められるべき立場である。 人を変えることはなかなかできない。 ソーシャルワークでは、しばしば環境を変えることに重点を置きがちであると思う。 環境が変わることで、生活課題が解決することはある。 環境が戻ることで、生活課題は再び発生することがある

          ソーシャルワーカーが、成長できるかどうかは

          キーパーソンって何?

          日々、医師 、看護師からキーパーソン不在の相談がある。そもそもキーパーソンは法的解釈上、存在しない。法的には、親権者、成年後見人制度だけである。それ以外にキーパーソンはないと思う。この呪縛。医療者目線。キーパーソンの呪縛から脱却すれば、患者目線の支援策と予防策が見えてくる。

          キーパーソンって何?

          医療ソーシャルワークが面白くない理由

          医療ソーシャルワーカーは面白い仕事である。医師、看護師などの医療専門家と生活問題の専門家として、連携し、地域との連携では、それらの医療専門職をコーディネートする。 医療は、日々進歩している。それを間近に感じながら、患者・家族の人生を俯瞰する。 堂々と「ソーシャルワーカー」と名乗れる数少ない福祉専門職。 日々、医療現場を縦横無尽に活躍する。 だから、頑張れるし、好きな仕事だと言える。 しかし、最近、「面白くない」という意見が増えている。 特に、辞めていくMSWたちの声は切実だ

          医療ソーシャルワークが面白くない理由

          否定されない技術

          職場の指導の場面。 予約日は変えられない。 スタッフが、日付をつたえた上で「よろしいでしょうか?」と相手に確認する。 当然、よろしくなければ、相手は、「別の日は?」となる。 日付は決定事項なので、変えられない。 スタッフが、「どうしましょうか?」と相談に来る。 クレームになることもある。 最初から「予約は変更できません。予約日は、〇〇日△△時です。よろしくお願いいたします。」と伝えれば良い。 「よろしいでしょうか?」は蛇足。

          否定されない技術