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豊かな初秋、田舎暮らしvol.2

幸運なことに十月下旬は秋晴れが続いていて、シーツがよく乾く。雨男は晴れ空を前よりも愛することによって晴れ男ともなれるようだ。
乾くのはシーツや洗濯ものだけではなく、干し柿もである。

柿がインテリアとしても活躍してる・・・。

空気が乾いていたおかげか前回作った干し柿は十日程度で食べられるようになった。干し柿はまなみさんも珍しく気に入ってくれたため、増産と相成った。
まだ柿の木にたくさん実がついているのだが、熟れ具合を見るにまだ早いものが多いため余裕のある時の次回に回すことにする。

いつかの記事に乗っているおくどさんというカフェに麦の製粉の状態を伺いに出向いた。
ダメでもともとであったが、製粉はできなかった。
未生が多すぎて製粉機に入れてもそのままでてきてしまうのだ。
できた麦は回収し、穂は畑の肥料に、実はいずれ飼う鶏のエサにすることになった。完全な徒労に終わらなくてよかった。
その際に頂いたローゼルティーがおいしかった。

そういえば庭にもローゼルがなっていたはずだ。
家のも飲めるのだろうか。

綺麗

見たところ大半が風か人為的か、茎が倒れて地面に接触している。
が実の方は傷一つない。

籠にいれると映えるか

店のない駅前や都会は存在しないが、田舎生活のない田舎は存在する。そういうところは中途半端に店があるが栄えていない。開いているとすればスーパーとコンビニ程度(あと公園)である住宅街。
それが田舎生活のない田舎である。
自分の育ちの地はそういうところだった。だから田舎暮らしらしいことは小さいころにスイカの種を縁側から飛ばした程度である。
(もっとも、生活を謳歌できる精神性と自我で生きられたのは数年程度だが。)
そのため、実際に地に根付いていた田舎生活はほぼ人生初めてであるといえる。
しかしローゼルが庭に植わっているというのは田舎生活において普通なのだろうか。少なくとも地元にはローゼルのロの字もなかったと記憶しているが・・・。

ほぼ初めて触ったのだが、緑の部分は使わず赤い皮だけをお茶にするらしい

調べたところによると、軽く洗い剥がした皮を手で揉んでからお湯を注ぐと書かれている。

美しい・・・。これが”オーガニック”ローゼルティー!?
ちょっとおしゃれすぎるか。

味はすっぱく少し苦い。ほんわり華やかな香りが鼻を抜けていく。
はちみつを入れると酸味と苦みが緩和されてよりおいしい。
これはたまに飲みたくなる味。ドライにして通年飲めるようにしておこう。

ハーブ大量でうきうきのまなみさん。

庭ではレモングラス、モヒートミントが大量にできている。写真を見せるのすら憚られる開かずの間であった土間にすべて敷かれることになった。翌日には多少匂いがましになっていたので、忍びない使い方ではあったが、効果はあったようだ。
開かずの間が多少開けてもいい間にはなっただろうと思う。

夜は前に作った柚子胡椒があまりにもうまくできすぎたため、追加でもう一瓶作ることにする。柚子胡椒はブラックペッパーではなく青唐辛子を使うのだ。
道の駅でかった柚子と庭になっている柚子を合わせて使う。
凹凸があるのが庭のだ。

白い部分を入れないのがコツだそう。

前回の柚子胡椒は果汁をポン酢に使ったのだが、今回は柚子胡椒にいれることにした。
自分の右腕が死にそうになるほど皮を削っている間、まなみさんは青唐辛子をみじん切りにしてくれる。当然種も入れる。

ゴム手袋をつけないと後で肌を触った時にその箇所が痛くなるらしい・・・。恐ろしい・・・。

果汁と皮と青唐辛子を入れてミキサーにかける。

これは果汁を入れすぎたみたい

さらさらしているといって舐めたらめちゃ辛い。ドレッシングや揚げ物のアクセントやスープの味変に活躍する予定である。

人はなぜ玄関で柚子胡椒を撮るのか。その謎を解明するため我々はアマゾンの奥地へと・・・いくかどうか・・・・。

左が今日作った果汁入りの柚子胡椒、右は果汁なしの柚子胡椒。
実はまなみさんも自分も果汁なしのほうが好みである。
青唐辛子はまだあるので、庭の柚子がもっと実をつけたら今度は果汁なしを増産するしよう。冬の鍋がいまから楽しみである。

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