目から鱗の哲学書に出会う
「暇と退屈の倫理学」が面白い。
面白い、というか目が離せない。哲学書だから一見小難しい見た目をしている。でも不思議なことにとても興味深い。
モヤモヤと自分の中に抱え込んでいて、ふいに湧き出てくる不安や焦りの正体がわかる感じ。
まだ途中までしか読めていないのだけど、一つ一つの章を読むごとに、本当に改めて自分のこと、今の世の中のことをきちんと見つめ直さなきゃと、目が覚める気持ちになる。
例えば、今の世の中、供給側が需要を操作しているというはなし。
私たちの「好きなもの」は、生産者が生産者の都合のよいように、先に用意しているものによって、作り出されているかもしれないということ。そのことが頭から離れなくなり、例のごとく朝方、半分起きてる状態でずっと考え続けてしまった。
思わず、線を引いてしまった箇所もある。
携帯電話に関する記述なんて、まさに!
それが当たり前と思ってしまっていたな…
興奮して、夫に話したら
そんなことに今まで気づかずにいるなんて、と言われてしまったけれど(笑)
このような世の中になっているから、時間に余裕ができたり、好きなことができるようになっているはずなのに、現代に生きるわたしたちは、不幸になっている、という説明につながっていく…
幸せになるために、豊かさを目指して生きてきたはずなのに。
そんなわけで、いちいち感心してしまうものだから、ゆっくりじっくり読んでいる。
さて、そんな今日は健康診断の日で、採血やら、筋肉注射やら、バリウムやら、下剤やらで、今もお腹が痛い。検査のためとはいえ、結構身体には負担だと思う…
明日は仕事だから、お腹の調子、今夜中に戻ってくれたらいいな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?