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【エッセイ】優しい映画紹介〜vol.10〜

『百円の恋』
2014年 日本制作
武 正晴監督

「親の七光りじゃないのは宇多田ヒカルと森山直太朗、松たか子…それ以外は認めない」

これが僕のここ十数年の口癖であった

僕自身の育った家が、名家でもなく財力もない別家の母子家庭であるが故に、スタートラインの時点で周囲から差を付けられてた悔しさによる得意のひねくれ根性で、子供の頃からの口癖は「一番嫌いな人間は親のスネかじりだ」であった

しかし、である

安藤サクラ

言わずと知れた名俳優夫婦から生まれ、育まれた女優である

いやー、ここまでやるか…

他の誰も真似できない怪演を毎回、見せつけてくれる

失礼だが特別な美人と言うわけではない
風貌は親戚の冴えない姉ちゃんみたいだ

しかし、その親近感で尚一層、物語の内側に感情が吸い寄せられていく

まさに和製レネー・ゼルウィガー

不動の親の七光りじゃない御三家に食い込むのは正直、まだ難しいが、特別枠で安藤サクラも入れてあげたい

また素敵な女優に出会えた

生きていて良かった♪

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