エレベーター定期検査の是正項目

エレベーター所有者、管理者は年に一度、昇降機検査資格者による定期検査報告を管轄行政に提出しなければなりません。
検査項目も全国一律決められてて、数値的な基準、その他の判断により、経過観察、重点点検、是正と記載報告がなされます。
よく聞くのは、ロープの劣化とか非常用のバッテリーとか機械室の換気扇が多いかと思います。
少し前の改正で以下の項目が追加されました。
①ブレーキ関係のリレー
②綱車の摩耗
③調速機のロープの劣化

①については状態とか見た目とか判断ではなくて製造会社が設定した耐用年数の基準で判断されます。
②ロープが動力を滑車に摩擦力で駆動するのに摩耗の具合を0.〇mm単位で接触面の高さを図って製造会社設定の数値で判断されます。
③メインのロープではワイヤーロープの素線切れ本数とか表面上の赤錆で判断されましたが、目視状況、摩耗粉、赤錆色の見た目で判断されます。

厳格な保守会社なら、基準に則って報告され、未達で改善意思なしとなれば
行政から使用停止の通達がなされるのですがほとんどの保守会社はそうならないように早期提案、改善見積もり説明、報告内容を調整したりしてますが
限度を超える改善意思なしとなれば行政に報告されてしかるべき通知となるので検査是正の提案は最優先で取り組みましょう。

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