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【新しい教育のあり方】島で子ども達と過ごした4日間

フリースクール「琉究学舎こてらす」さん企画の夏休みプログラム【島暮らし体験コース】の引率を担当しました🙌

8/15〜8/18の四日間、参加した子どもたちと浜比嘉島を思いっきり遊び尽くしました😂

すごい学びと経験になったので、書き残しておきます!

きっかけ


自分の原体験として、周りの素晴らしい人たちの価値観を浴びて、自分の中にあるものを見つめ「自分の軸」を探し続けた時に、心の底からワクワクするやりたい事が見えてきました。

そのことから、もっと社会に「自分軸をもとに主体的に行動し、自己実現によって社会に貢献や変革をもたらす人」が増えていくきっかけを作りたいと思い始めています。

この前GSC横浜Hubの繋さんとお話させてもらった時に、
「みんな小中高大と学校でずっと5教科の勉強を進めて、就活でやっと自分は何をやりたいんだろう?と自分を見つめる、きっかけが就活のタイミングじゃ遅すぎる」

とおっしゃってたのが印象的で、本当にもっと早く自分を見つめるきっかけがあったらと、早い段階で自己探求に取り組む必要性を感じていました。

そんな中で、子どものドキドキワクワクを共に探求するフリースクール「琉究学舎こてらす」の翁長さんとじょりーさんから今回の浜比嘉島プログラムにお声掛け頂き、【島の暮らし体験コース】の引率を担当させて頂きました。

お陰様で、自分が住む島を初めて小学生の子ども達に案内し、久しぶりにキラキラキッズ達と4日間もの時間を一緒に過ごすという貴重な体験ができました。

一人ひとりが主役の子ども達


毎日子ども達を相手にしているお父さんお母さん、先生たちすごい。
本当尊敬します。

あの、子どもの回復力すごくて、4日間毎日太陽の下でへとへとになるまで遊んでるのに、毎朝120%に回復してやってくるんですね笑

カイト!カイト!おはよー!ってキンキン声で笑

流石に自分も4日目には体力的にしんどくて、齢23にして老いを感じさせられました笑

しかも小学生めっちゃ素直。

あの擦れてない、ませてない素直で純粋な感じ?
ただこのまま純粋に育ってほしいなーと思うキラキラキッズ達。

でもたまにめっちゃむかつくんですよ!笑

忖度なく言葉選ばずストレートに言葉が飛んでくるので、可愛さ余ってむっちゃ腹立つ。

でも行動や言葉一つ一つが本音で本心で、自分に素直なところがすごい主体的というか主役感というか。

大人が羨む子どもの良さがありました。

美ら海ファーム やぎ散歩体験

お互いに遊んで学ぶ4日間

自分が教師を目指すきっかけになった小学校5年担任の座右の銘「我以外皆我師(われ以外皆わが師)」という言葉通り、子供達に何か伝えたいと思って接していたところが、逆に子ども達からたくさんのことを学びました。

子ども達は遊びながらも学ぶんですね。
あれしなさいこれしなさい言わなくても、「遊ぶ」の中に「学ぶ」きっかけを与えるだけで、主体性を奪わずに自らチャレンジして失敗して学んでいく。

ヤギと散歩したり、集落散策したり、ビーチクリーンしたり、塩工場で塩作りしたり、シーカヤックしたり。

遊んでいる中でその体験から「自分が何に心躍るか」「自由な発想」「生きる知恵」みたいなものを自分なりに学んでいるのを見て、
「こやつらやりおるな」と感じました。

またその学びの楽しさに気づき興味を持つと、自分からどんどん質問して話を聞いてる姿がとても印象的でした。


他にも、自分視点から見ると理解不能な行動に見えても、全ての行動に子どもなりの考えがあってやっていると気づきました。

疲れてくると子どもが意図しない行動をした時に、決めつけて注意したくなるんですよね。
でも話を聞いたら学んだことを実践してたり、言われた事を守ってたり、彼女彼らなりの理由や意図があることに気づき、すぐ謝罪しました。

だから頭ごなしに注意したり、何か行動をコントロールしようとする大人の行動は、子どもの主体性を奪ったり、信頼を無くしてしまう。

どういう意図があってその行動をしているのか考えて寄り添ったり、意図を聞いてあげることが大切なんだとわかりました。

そんな浜比嘉島の自然や地域の人に触れ合う中で、お互いに遊び学び合う四日間を過ごし、
子ども達からは、
「浜比嘉島いいところだね〜 ディズニーランドよりも楽しい〜♪」
というお言葉を頂きました笑

コミュニティ・地域で子ども達を育てていく

今回参加した子ども達はみんな個性が光っていて、のびのびと主体的に行動する子が多い印象で、特に一つのことに夢中になると、興味のない、心動かないことはやらない素晴らしいマイワールドを持っている子がいました。
(すごい貴重な個性だと思う)

「琉究学舎こてらす」さんでは、できるだけ本人の選択を尊重して、認めてあげる事を大切にしているため、今回のプログラムでも無理に周りに合わせず個々のやりたい事を大事にしました。

みんなは海に行くけど自分は行かない、というような選択を周りの大人で個別にサポート。

ただ思ったことは、
個々に合わせてサポートできるフリースクールという少人数のスクールだからこそできる教育方針だと思いました。

今の30名1クラス制の教育制度では、子ども一人ひとりの意思決定を尊重して個別にサポートすることは難しい。

先生と親だけで子どもの育てていくのには限界があります。

また既存の教育システムが現代社会に沿わなくなっている現象が他にも顕在化してきています。

例えば、
・子ども達の多様化が進み不登校等の生徒の増加
・先生達の長時間労働による学校現場の疲弊
・経済格差・環境要因による教育格差
・自然体験・社会体験などの機会の喪失など

だからこそ、縦割りになった教育と社会活動を越境し、子どもを社会活動に参画させていく機会づくりや、教育現場と家庭以外の社会ステークホルダーを巻き込んでみんなで子どもを育てていく「地域コミュニティ」の重要性、ICTを活用した子ども達一人ひとりに合わせた教育の必要性を感じました。

出典:文部科学省 社会教育士noteより

幸いにもうるま市島しょ地域には、「子ども達の探究心を育む豊かな自然」(自然資本)と、「沖縄の古き良き地域コミュニティ」(社会関係資本)が残されており、
伊計島には、ICTを活用したネットの高校「角川ドワンゴ学園 N高等学校」の本校があり、2025年にはオンライン大学の「ZEN大学」が併設予定です。

他にも、現代の松下村塾と言われる私塾「すずかんゼミ」を主宰し、卒近代をテーマに地方活性や熟議教育を説き、現代の教育改革を進められている「鈴木 寛」先生もうるまに度々来られています。
(うるま市島しょ地域は可能性しかない、、、!)

ただ視野は広く持ちつつも、大きな社会や教育システムをすぐに変えることは難しいと思うので、まずは「うるまの小さい島」から、子ども達が自分の中にあるものを見つめ「自分の軸」に気づくきっかけを地域コミュニティで一緒に作っていきます。



フリースクール「琉究学舎こてらす」

文部科学省:現在の教育に関する主な課題

角川ドワンゴ学園 N高等学校 本校:うるま市伊計島

ZEN大学 ※2025年開校予定

東京大学教授、慶應義塾大学教授 鈴木 寛先生 ※通称「すずかん先生」


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