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大学職員転職ケーススタディ⑥(都内中堅M大学)

今回は過去にあった求人からエントリーシートをどうやって書いていけばよいか、またその後の面接の準備などをお伝えしていきます。


①大学情報

今回の求人は都内中堅M大学。4学部8学科を構え、学生数は約4,500人。新学部設立を実施してこのコロナ禍でも成長し続けているのが特徴。
今回の求人は年齢制限は特になし。条件としては4年制大学卒業以上と基本的なPCスキル。募集人数は若干名とこの辺りはいたって普通の求人情報です。
また、少し感じたのがこの学生数に対して専任職員の数が100名いないくらいだったので、少しコンパクトかなって印象を受けました。この人数比だとおそらく一人一人の専任職員の裁量が大きいと予想できます。

②エントリーシートについて

今回の提出書類は2点。一つ目は大学指定のエントリーシート。二つ目は職務経歴書、これはいつも通り使い回しで。エントリーシートはPC入力可です。なんて素晴らしい!
それぞれ罫線がありませんので、以下の字数はだいたいです。それではエントリーシートを詳しく見ていきましょう。

②-1 学校法人の中で特に本学園を志望した理由を述べてください。(400字程度)

いつもの志望動機ですね。ここでは「学校法人の中で~」と言われているので、個別の志望理由のみ400字でOKです。志望理由の書き方は以前記載していますので、そちらを参照してください。


②-2 今までの業務経験を通じて身につけたご自身の強みと、その強みを本学園でどのように活かしたいか述べてください。(1400字程度)

今までの業務経験で得たこと(強み)と、それを学園でどう活かしていきたいか。ふむ、たまにある質問ですね、文字数は・・・
えっ、え?
どうしたどうしたM大学。このセクションにどれだけの情熱を注いでいるんだ。というか受験者側の気持ちになってくれよ。そんなに文字数稼げないって。
私はひとまずマイナビに登録しているWEB履歴書の「自己PR」にある約800字をそのままコピペして、それをベースに膨らませました。残りの600字は、そのPRから得た強みと、(それを活かして)大学でやりたいこと、教務でも就職でも広報でも強みと関連性を持たせて論理的に述べられていればOKです。

③筆記試験・面接について

今回エントリーシートが通れば筆記試験があり、その後面接が2回あります。筆記試験はSPIで英語もありました。面接では一次面接では現場の管理職クラス、二次面接(最終面接)では学長をはじめ事務局長、専務、付属高校の校長が現れました。
一次面接では、基本的な志望理由、退職理由、現在の業務内容、その中でどういったことを成し遂げたか、など基本的な内容が中心でした。その中で実はこちらの大学では、私が前職で導入から運用まで行っていた同じ教務システムを使用していたため、おそらく教務のシステム担当者と思われる面接官と運用について多く話しました。途中トークに熱が入り他の面接官からストップが入るくらい盛り上がり、無事に一次面接はクリアしました。
しかし、二次面接では面接官のそうそうたるメンツに圧倒され、いやらしい質問にやられました。
学長など学園を運営する立場の方々5名を前に、さすがの私も手汗をかいていました。
その中で一つ考えさせられる質問がありました。

これは決まった答えがないので少し難しいかと思いますが、自由に回答してください。あなたにとって「教育」とは何ですか?

この時は少し考えてから、「教育とは、誰かの成長のために尽くすことです」と答えました。いったい何が正しいのか、面接の質問に対する回答、というよりかは教育を考える上で今でもこの質問は頭の片隅に置いています。

結果的にこの大学は落ちましたが、おそらく今後も優秀な教職員が学園を支えて、教育業界に貢献していくことかと思います。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回も実際の求人からケーススタディをやっていきました。
様々な大学を受けたからこそ、その教職員と面接を通して会話し、その学園を支えている人が見えてきます。本当に大学によって様々な人がいると実感しますし、逆質問などからどういった考えを持っているか、教育についてよく考えていたり、浅い考えしか持っていない人もいたり・・・
今回の記事が大学職員を目指している人に少しでも貢献できれば幸いです。

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