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電車の中で心があったかくなった話。

先日の事です。

電車の中。目の前にはカップルが座っています。

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男の子の方はバンドをやっていそうな細っこいルックス。女の子もなんだかバンドが好きそうな感じ。


デートの帰りっぽい雰囲気の仲睦まじい様子の二人。

おもむろに女の子がスマホの画面を男の子に見せてこう言いました。


「コノシャシン シタシイトモダーチ オーケー??」


なんでカタコト?

不思議に思いながらも耳を傾けていました。

男の子はスマホを覗きながらもすこし困ったような顔をしてこう言いました。

「ノー…」

女の子は拗ねた顔になりこう言います。

「ワーイ?シタシイトモダーチ オンリー!」

何となく察してきたぞ。


男の子はバンドやってるのか照れ屋なのか、普段彼女がSNSに自分を載せるのを禁止してるんじゃないかと。

でも、女の子はデート中の写真などを友達に見せて自慢したいけど、彼が嫌がるから普段は我慢していると。

そして「これは親しいともだちしか観れない投稿にするから、いいじゃないか!」

って事を言いたいのだが、照れて言いづらいので厚切りジェイソンよろしくカタコトでお願いしていると。

なんたかホッコリする光景じゃあないか。

余程楽しいデートだったんだろうね今日は。

彼は彼女のスマホを眉間に皺寄せで眺めて、こう言った。

「うーん…ハウメニー シタシイトモダーチ??」

女の子

「メイビー…ヒャクニンクラーイ??」




親しい友達多いな!!


男の子もそう思ったのか、真顔で驚きの言葉を言った




「ファッキュー インスタグラム」





くたばれインスタグラム

おいそれは言い過ぎじゃないかと!インスタグラムは悪くないだろ!


女の子はそれでもめげずに、驚きの言葉で対抗した





「インスタグラム ネバーダーイ」

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インスタグラムは死なない。生き続ける。


僕は笑いを堪えていた。
男の子も笑いを堪えていた。

男の子は少し困った眉はそのまま、ふっと微笑んだ彼女へスマホを返しながら言いました。

「シタシイトモダーチ オンリーネ??」

彼女は素晴らしい笑顔で

「イエス!!シタシイトモダーチオンリー!」


男の子も笑っていました。


なんだかこころがホッコリする電車内の出来事でした。

ずっと観ていたかったけど、彼女がまたスマホを彼に見せて

「コレモ シタシイトモダーチ オーケイ?」とかほざき出したあたりで僕は降りてしまいました。


全ての愛し合うカップルへ 素晴らしいクリスマスを。


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