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映画を観て心を動かす

映画を観ることは、感動することだと思う。

何かしら心の動きがあるから。まさに感動体験だ。

感動の土台は感情で、ポジティブなものもあれば、いわゆるネガティブなものもある。すべての感情をまるっと受け入れる。

何に怒り、悲しみ、そして何に心を躍らせるのだろう。

映画はわたしを教えてくれる。

映画鑑賞を趣味としたのはここ5,6年のことだけど、だいぶ感動体質になってきた。長いあいだ感情を押し込めて生きてきたことで、どうも心が鈍っていたらしい。古今東西、あらゆる映画を観るうちに気付かされた。


つい最近は『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』を、初めて訪れた映画館で鑑賞した。初めて観るジェーン・バーキン主演作品。

埃、泥、汗、ゴミの山。バーキンの裸体には蠅がたかる。あの衝撃的なラストシーン、バーキンはほとんど瀕死の状態で撮影を終えたらしい……。暴力的で、監督であるセルジュ・ゲンズブールの社会に対する挑発が、映画の全面を覆い尽くしている。

はっきりいって気持ち良くはない。

拒絶反応を示しつつ、だけどスクリーンの中にある確かな愛のカタチに目を背けることはできず、観賞して一週間経った今も、時折心を揺さぶられる。

ああ、わたし生きているんだな。

映画で感動体験。

リハビリを積めば、感情は戻ってくる。

心の動きようで自分の軸を作ればいい。


上映前に流されたジェーン・バーキンの姿。笑顔が少女のように愛らしい。





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