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誰かに手渡すたいせつさ

仕事をしていると落ち込みそうになる時がある。
たとえば、連絡のやり取りをしている相手の態度や一言に傷ついたり、モヤモヤしたり。

(えっ、そんなこと言う…?)
と軽いショックを受けつつ、でも一対一でやり取りをしているとその理不尽さやモヤモヤを誰かと共有することができなくて、何とかやり過ごそうとすることが普通になっている。
(このくらいよくあることだろうし、目くじら立てるのも大人気ないよね…)

鈍く渦巻くしんどさにグッと蓋をして、でも、そんなに流すのが上手い方じゃないから心に棘はぐっさり刺さったまま。時が解決するのを待つしかない。

先日、別件で同じようなモヤモヤ案件がまたあった。ただ、今回は同僚複数名でやり取りをしている件だった。
「もっと言い方があるよ!」
「ちょっと失礼じゃない?」
「やばい!」
他の数名が自分と似たような思いを口々に話す。
それだけで、
(あ、私が敏感すぎるわけじゃないんだ…)
って大なり小なり安心する。

ちょっと毛色は違うかもだけど、ピアサポートってこの感覚に近いと思う。

自分一人だと、自分の責任以上のことを抱え込んでしまって、「自分が弱いからしんどいんだ」「自分がわがままなのかも」「我慢しなきゃ」「もっとがんばらなきゃだめだ」って思ってしまう。

でも環境や状況は違っても、同じようにケアをしている人の胸の内を聴くと、「自分だけじゃなかった」「ひとりじゃなかった」とほっとする。

「誰でもしんどいことなんだ」
これを知ることって、精神的に大きな支えになると思う。

でも逆に「みんなそれぞれ大変だから」とか、よく事情も知らずに一般論や正論を言われてしまうとより苦しさの深みにハマってしまう。。。

ケアしている人も、ケアされている人も、日常的に罪悪感を抱いている場合は多い。
「もっと自分ができたら」
「もっとわたしが良い子なら」
「どうしてもっと優しくできないんだろう」

ただでさえキャパオーバーなくらい頑張っているのに、自分でも心を苦しめている子も多い。

子どもも大人も、共有が大事。ほんと人は一人では生きていけないよね〜って、最近ますます感じる。
落ち込みかけたらみんなで引っ張り上げる。お互いそれの繰り返し。
そんな安心できる世の中がいい。


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