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【読書会感想】自由とは何か

 先月に引き続き、今月も参加できました。先月のテーマ「感情とは何か」で私が(結果的に)選んだのは、六車由実『驚きの介護民俗学』でした。

  今月のテーマは「自由とは何か」で、私の思う自由って何かな、といろいろ考えました。フランス革命、ベルばら、中世、網野善彦、新自由主義…と、いろいろと連想を広げましたが、最初の直観と最近の関心事に従うことにしました。

レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』

 生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けて欲しい

 美しさと言っていいのか、自然の持つ人間を軽々凌駕する大きな力に圧倒されるとき、私は今という時間や自分からも解き放たれて「自由」だと思う。
 この本の中で、レイチェルはセンス・オブ・ワンダーを持ち続けるためには、世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し感動を分かち合ってくれる大人が必要だと言うが、これは私が子どもに寄り添う時にいつも頭に置いている言葉だ。
 子どもといっしょにいると、私は世界を再発見することが出来る。秋のオオウバユリを、歓喜の声をあげながら揺すってタネをひらひらと舞い散らせている子どもを見ると、私は新たに世界の秘密を見つけた気持ちになる。「ポケモンカードを買うお金を頂戴」とねだる子どもに、「お母さんとお小遣いの約束してるよね」とお金のルールを諭しつつ、子どもに諭すために何故ルールが必要かを考えることで、私はそれを再発見しそれから少し離れることが出来る。

 私は今回のテーマの「自由」を、自分の枠から解放されること、として本の紹介をしたが、ほかの参加者のみなさんの選んだ本もお話し出来たことも大変興味深かったです。

 ちょっと話が変わるが、この読書会で名前が出た本や著者が私の積読と非常に関連があって、ひえぇってなってる。ひらいさんのドミニク・チェン『未来をつくる言葉ーわかりあえなさをつなぐために』は、タイトルと前書きを読んで一気に引き込まれましたが、ただいま積読状態。にしじまさんの東畑開人は、『居るのはつらいよ』も積読なのに、そんな面白そうな新書が出ているとは。新書だし買っておこう。せつこさんのヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』も積読だった。シノブさんの國分功一郎『暇と退屈の倫理学』は、『中動態の世界ー意志と責任の考古学』をもう一回きちんと読み直してから読もうと思っていたことを思い出した。うぅむ、どれから読もうか。

 かいさんが『ほんじゃーにー』で積読はいいものだ、とおっしゃっていて、そうだよね~うんうんと頷き、心置きなく積読していたところだが、この読書会でちょっと気合が入りました!

 かいさんとにしじまさんには、ほんじゃーにーの感想を伝えたかったのですが、今日は時間がなかったのでいつか伝えたいです。ファンです。

 次回は「考えるとはどういうことなのか」というテーマで、これまた楽しそう。今年最後の読書会だそうで、是非とも行きたい!積読を読みながら、次回どんな紹介をするか考えよう。