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ファイターズ12連敗。負け越し17になる。王さんは言った。「理屈じゃない、これが勝負」そんな野球が出来る日は、いつか来るのか。勝てない「理屈」を考えてみる。

ファイターズが12連敗して、何かしら考えてみようかなと思ったところ、朝、目覚めたらホークスが衝撃のサヨナラ負けを喫していた。逆から見ればマリーンズ劇的さよなら勝ち!

王さんが「理屈じゃない、これが勝負だ」と、全てを表してくれている。
一方は勝ち、一方は負ける。
当たり前のようで、だけどだけど
「なんでなの〜〜〜!!??」
と負けている方は思うのである…。

それにしたって、ホークスは12連敗しても勝ち越しがまだ3つもある。
首位オリックスとは8ゲーム開いてしまったが、3位だし、まだまだ可能性は残されている。藤本監督はボロカスに叩かれているが、それも強いチームの宿命(思えば1989年大阪から福岡に移った頃、ホークスは弱かった。王さんが監督になってもまだ弱かった。福岡での初優勝は1999年。10年がかり)

一方、ファイターズは12連敗で、負け越しはあっという間に17で最下位。ここから巻き返しは相当に絶望的状況…奇跡の20連勝でやっと今のホークスに並ぶのである…。
しかし、反対に新庄監督は、あんまり叩かれていない。アンチ新庄と言われるファン層(あたしも入ってるのか)はいるけれど、メディアは「それでも前を向く」とか「必死で巻き返しを狙う」とか応援的表現だし、ファイターズファンも「この戦力では仕方ない」「新庄さんは頑張っている」「かわいそう」といった感じで同情的だ。

自分の話をすれば、負けるから批判する勝つから評価するーというスタンスはもともとない。負けて悔しい負けて悲しむ😢 勝って嬉しい!勝って喜ぶ😀のが、素朴なファンの心というものだろう。

今シーズンのあたしは、ファイターズが勝っても負けてもなんら感情は動かないので「ファンではない」と思ってるんだけど。外から見たら新庄さんとファイターズの話ばっかりしてるんだからどうなんかはわからない。

それで12連敗の話だけど。
ファイターズの場合は、「理屈じゃない、これが勝負だ」とは、残念ながら言えないと思う。1点差で連敗の記録を作り、投手と打線も噛み合わない。エラーは毎年毎年増えるばかりで全然減らない。
「理屈」は、あるはずだ。

日本で初めて、本格的なデータシステムを取り入れて、数字で選手を評価し取捨を判断するチーム作りを選んだのが、北海道に移転してきてからのファイターズだったはず。
旧来のやり方で、監督がすげ変わるたびにチームが変わるのをコストパフォーマンスが悪いとフロント主導の運営にしたのもファイターズだったはず。

チームの運営方針が変わったのではないか、と薄ぼんやり感じていたのは2018年。北広島への移転が決まった年で運営会社も実際変わっている。
以来、ファイターズは弱くなるばかりで、強くなりそうな目は全然感じなかった。何かしら根本的な問題があるとしか思えない。

2021年、とうとう栗山監督が辞めさせてもらえて、2022年、新庄監督が招聘された。15年以上も現場から遠ざかっていた新庄さんだ、当面はフロント主導でチームは運営されると思っていた。
しかし、現実は全然違っていた。全てが新庄さん主導「任されている」ように見えた。もちろん背後はわからないけれど、一介のファンは見えてるものしか見えないので。

2年目になると独裁感は、さらに加速してきて主に「野球に対する姿勢」について気に入らない選手はどんどん粛清され、新加入の選手もどんどん増える。もはや2021年にレギュラーだった選手は、スタメンには誰もいないし、いわゆる生え抜きも半分くらいしかいない日もある。

その上に、勝っても負けても毎日毎日スタメンは入れ変わり、ポジションも変わる。レギュラーはおろか打線の主軸も守備の要のセンターラインも全く決まらないままシーズンは、進んできた。(「吉井監督のマリーンズだって日替わりスタメンだ!」と言われるけど、吉井さんは「このチームは奨吾のチーム」と公言し、中村奨吾だけは二塁固定、スタメンからも外していない。チーム作りの筋と根拠はあるのである)

普通に考えて、こんなチーム編成と対処療法的な作戦で勝てる方が不思議だろう。選手はプロスピゲームの駒ではないし、AIでもない。
プロ野球選手はプロなんだからどんな状況にも対応すべし!
って言われんのかもしれないけど、前提を忘れている。
人間なんですから。

人間は、新しい環境や新しい人間関係に即座に順応できるようにはできていない。慣れないことはすぐにはできない。誰だってそうでしょ?
一塁手と二塁手、外野と内野の関係だって「人間関係」なんですよ根本は。毎日のように違う人、違う場所で、すぐに良好な関係性を築けるのか?
同じチームだからって、すぐに相手がどんな人で「何を考えているか」わかるものなのか。

それは新庄さんだとて例外ではない。
若かった、選手だった頃、感覚的な能力と瞬発力に優れ、ゲームの機微に瞬間的に反応し、実現する。それによってファンを熱狂させる。
新庄剛志は、そういう野球選手だったかもしれない。

でもそれは新庄さんの個人的能力の上に努力した結果、ありえたことであって、プロ野球監督という慣れない仕事でも即可能かったら、やっぱり違うんじゃないだろうか。

「チームになる」のは、おいそれと出来ることじゃない。
今のファイターズは、全然全く、チームにはなってない。
それは、選手の実力云々でなく、まずもってチームになれるように、まともな野球を出来るように、運営されていないのだ。

それは、新庄さんだけの責任でもないと思う。
責任をおっかぶせてる何かが働いている。
よく吉村元GM、チーム統括部長を批判する意見もあるけど。
それもなんか違和感がある。

まさに個人的な感想にしかなりませんが。
すべては「お金」を中心に回そうとしている結果、「中身はどうでもいい」になってしまっている。ように見える。
選手は、安い賃金で適当に使い倒されている労働者のようにすら見えるのだった。




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