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新型コロナに感染、登録抹消10人のファイターズは。打率0割杉谷拳士、今季初ヒットは、みんなのために、明日のために、届けられるホームランだった。(2021年)

2021 5/7 札幌ドーム F×E 6対1

トップの写真は、リンクした日刊スポーツの記事から拝借しました。

4月30日の札幌ドーム。新型コロナに感染、陽性と判定された選手の抹消が報告された。以降混乱する現場と対応が続いた。この件に関して云々と意見はできない。判断材料が少なすぎるし、野次馬的にはなんでも言えるけど、そったらことに何の意味もありはしない。

ただ感染してしまった人たちが、無事であることだけを祈ってた。

(新型コロナはただの風邪だと偉そうに訳知り顔で言う人たちもいるけど、大阪では1日に50名以上もなくなっている。ただの風邪でも人は死ぬことはあると、その人たちは言い募るのだろうか。想像力って、そういう風に使うものだろうか)

5月7日 新型コロナに関する特別措置で、代替え選手が登録される。谷口雄也も上がってきた。現実、宇佐見くんしかいない捕手陣、期待のルーキー古川くんが来るのかと思っていたら、田宮ゆあたんが上がってきた。

対する楽天イーグルスの先発は、涌井秀章。なんか疲れた顔をしている。ファイターズには予期せぬ休みだったけれど、イーグルスは9連戦の最後のカードで、かなりきついスケジュールのはずだ。なんとなくチーム全体にいつもの圧力、元気もない。

それでも大エースの貫禄か(まだ若い範疇なのに)老練なと言いたくなるような涌井秀章のピッチングは冴えている。三振ばっかり…こりゃあどうなるのか…しょんぼりしかけた三回裏、2アウトランナーなし、バッター1番杉谷拳士。今季、打率0.00 。未だ1本のヒットもない拳士の。

低めに落ちようとした変化球を拾ったバットは、鋭く強く旋回し、打球は、遠く、ライトスタンドまで伸びていった。ゲームを動かす先制点。

こうしてキーボードを打っていても。頭がぼんやりしてくるんだけど。一体全体、この杉谷拳士という野球選手は、どんな野球選手なんだろうか。

考えはまとまらない。ただ、どうしても、涙が目尻に滲んでくる。

多分、きっと、敢えて何か意図してるわけではない。多分、きっと、ただ一生懸命、プロ野球選手として、北海道日本ハムファイターズの選手として、自分の仕事を全うしようとしてるだけで。

でも、それが、いつも拳士の場合。誰かのためになる、人を助ける時なんだ。拳士が気がついているかどうか、知らないけど。今日もみんなを、チームを、ファンを、北海道を、助けてしまったんだよ。

わたしたちのスギノール。杉谷拳士よ。

わたしたちのファイターズに、来てくれて。本当にありがとう。

拳士の幸せを願ってる。ほんとに願ってるよ。

また始まる。ファイターズの明日が開けるー








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